大会名称 |
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2021年 情報科学技術フォーラム(FIT) |
大会コ-ド |
F |
開催年 |
2021 |
発行日 |
2021-08-12 |
セッション番号 |
104 |
セッション名 |
Society5.0を支える革新的コンピューティング技術 |
講演日 |
2021/08/27 |
講演場所(会議室等) |
第1イベント会場(オンライン) |
講演番号 |
A-6-5 |
タイトル |
双対過程に基づくコンピューティングの展開 |
著者名 |
大久保 潤, |
キーワード |
抄録 |
金融工学やロボット制御などで用いられる確率微分方程式に対して、通常はモンテカルロサンプリングに基づいて統計量が計算され、フィルタリングや制御などが行われる。しかし、精度の向上にはサンプリング数、すなわち計算量の増加が必要となる。一方、確率微分方程式に対して、双対となる出生死滅過程が存在し、場合によっては統計量を容易に計算できることが知られていた。しかし、双対過程を導出する系統的な方法が知られておらず、工学的な応用もなされていなかった。講演者の研究により、双対過程を系統的に導出する方法が考案され、新しい計算原理としての利用可能性を模索中である。また最近、この双対性がKoopman作用素を用いたデータ解析手法に関係することもわかってきた。本講演では、双対過程の利用によってどのような『計算』が可能になるか、その展望を概観する。また、これまでに達成できていること、今後の課題についても説明する。 |