大会名称 |
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2015年 情報科学技術フォーラム(FIT) |
大会コ-ド |
F |
開催年 |
2015 |
発行日 |
2015/08/25 |
セッション番号 |
102 |
セッション名 |
人工知能のため標準問題としてのゲーム研究 |
講演日 |
2015/09/16 |
講演場所(会議室等) |
第3イベント会場 |
講演番号 |
A-2-3 |
タイトル |
カーリングを科学する |
著者名 |
伊藤 毅志, |
キーワード |
抄録 |
カーリングは、氷の上をハウスと呼ばれるエリアをめがけて滑らせて得点を競うウインタースポーツである。カーリングはその戦略性の高さから「氷上のチェス」と呼ばれているが、戦略の体系的な研究はあまりなされていない。戦略の研究を阻んでいる一つの要因に、氷上の氷の物理的な運動の不確定性がある。カーリングでは、髪の毛一本でも大きく軌道が変わると言われるほどストーンの動きが繊細な上、氷の状態は刻々と変化していく。戦略を議論する以前に、氷の状態を読むことなどのスキルの議論に終始してしまう傾向がある。カーリングの戦略性のみを抽出して議論するために、我々はデジタルカーリングという理想的なカーリングシートをコンピュータ上に提案することで、人でも人工知能でも同様にプレイできる場を提供することにした。講演では、この試みについて説明するとともに、不確定性を含むゲームの人工知能研究のチャレンジについて紹介する。 |