大会名称
2014年 情報科学技術フォーラム(FIT)
大会コ-ド
F
開催年
2014
発行日
2014/8/19
セッション番号
108
セッション名
時空間を制限したプライバシー情報保護活用のための社会基盤の構築に向けて
講演日
2014/09/04
講演場所(会議室等)
第3イベント会場
講演番号
108-5
タイトル
救急医療における個人情報管理
著者名
倉本 秋
キーワード
抄録
個人情報保護の名目で個人に関わるデータを「個人の幸福」、「科学の発展」のために利用できない状況は、演者の知りうる狭い医療の領域においても、何10年と続く文化である。「リスクのある限り認めない」意見と「多少のリスクは認める」意見が仮に正規分布するならば、-2σ以上の人(97.7%)が「(良いことや医療の進歩のためには)多少のリスクは認める」と答えると思えるのに、利活用の基準は-2σ以下にfixされたままである。災害時や緊急時にさえ利用できない個人情報、それはシステム以前の問題のように思える。FITに集うみなさんに、利活用の基準を右に振る文化を醸成し、生命が助けられる大きな力を発揮していただけるよう、医療の側からみた風景をお話したい。