大会名称 |
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2012年 情報科学技術フォーラム(FIT) |
大会コ-ド |
F |
開催年 |
2012 |
発行日 |
2012/8/21 |
セッション番号 |
301 |
セッション名 |
データ活用型科学の将来展望 |
講演日 |
2012/9/6 |
講演場所(会議室等) |
第2イベント会場 |
講演番号 |
C-1-2 |
タイトル |
膨大なデータを取得する天文サーベイ観測 |
著者名 |
岡村 定矩, |
キーワード |
抄録 |
天体が放射するガンマ線から電波に至るあらゆる波長の電磁波が、宇宙から地球に届いている。地上で観測できるのはこのうち可視光と近赤外線の一部、及び電波である。それ以外の電磁波を観測するには人工衛星などで地球大気の外に出る必要がある。すべての波長にわたって高い空間分解能の観測を行なうことは、天文学の究極の目標の一つである。20世紀終わりから現在までの約20年間に天文観測技術はまさに飛躍的な進歩を遂げた。可視光天文学においては、1980年代に写真に取って代わったCCD検出器が、素子の大型化と多数の素子を並べるモザイクCCDの技術によりカメラを大きく進化させた。波長の長い電波で高い分解能を得るためには干渉計が用いられている。スペースから行なわれるX線や赤外線観測の空間分解能は地上からの観測より格段に低かったが、この10年あまりで地上からの可視光観測の分解能に匹敵あるいはそれを凌ぐまでになった。この講演では、広い天域を観測する天文サーベイ観測の歴史と現状を概観し、その大量データが天文学をいかに進歩させたかについてお話しする。 |