大会名称 |
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2008年 情報科学技術フォーラム(FIT) |
大会コ-ド |
F |
開催年 |
2008 |
発行日 |
2008/8/20 |
セッション番号 |
13 |
セッション名 |
医療現場における異文化間コラボレーション |
講演日 |
2008/9/2 |
講演場所(会議室等) |
第3イベント会場 |
講演番号 |
13-5 |
タイトル |
多言語医療受付支援システムの導入に関する試み |
著者名 |
吉野 孝, |
キーワード |
抄録 |
現在,在日外国人数の増加に伴い,多言語によるコミュニケーションの機会が増加している.コミュニケーションを行う際,言語の違いは大きな障壁となる.一般に多言語の十分な習得は困難であり,言語の違いを克服するためには,機械翻訳のような支援技術が必要になる.しかし,医療分野のような生命に直接関係する業務では,十分な相互理解が得られなければ医療過誤に繋がるため,コミュニケーションに極めて高い正確性が求められる.現在は,外国人が診療を受ける際,医療通訳者が同行することにより対応している.しかし,医療通訳者による対応にも限界があり,多言語間における正確なコミュニケーションを支援するシステムが必要とされている.しかし,このようなシステムは需要があるにもかかわらず,実用的なシステムは実現・導入には至っていない.我々はこれまでに,多言語コミュニケーション支援のための多言語医療受付支援システムM3(エムキューブ)の開発を行ってきた.本研究においては,産学官民の連携により,公的な場である京都市立病院へのシステム導入に至った.本講演では,医療機関への多言語対話支援システムM3(エムキューブ)の導入における問題点とその対応,および産学官民の連携による京都市立病院へのシステム導入について述べる. |