大会名称 |
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2007年 情報科学技術フォーラム(FIT) |
大会コ-ド |
F |
開催年 |
2007 |
発行日 |
2007/8/22 |
セッション番号 |
11 |
セッション名 |
大学の理系学部等における障害のある学生の支援 |
講演日 |
2007/9/7 |
講演場所(会議室等) |
第2イベント会場 |
講演番号 |
11-6 |
タイトル |
発達障害のある学生の受け入れについて |
著者名 |
堂平 良一, |
キーワード |
抄録 |
本講演は,担任として発達障害のある学生A君と係わった私の体験談と現在行われているA君に対する支援とその効果について報告する.A君は少し変わっているが理工系の学校ではよくいるタイプの学生である.ただ,実験レポートなどの文を書くことが非常に苦手であった.そのため,レポートの提出が滞ってしまうこと,またそのことを周りから注意されることで自尊心が傷つけられ,ストレスが増幅し,その結果,パニックを起こすようになった.原因の一つがレポートにあったので,彼に適切な学生に学習支援をお願いし,レポートが書きやすい環境を整えるなどの対応をとった.結果として一度留年はしたが,現在では以前のようなパニックを起こすことはなくなった.発達障害のある学生を理解できれば対応策は案外簡単なのかも知れない.しかし,本人の意思を尊重しつつ,保護者や教員,クラスメイトを含めた周りの共通理解を得ることが難関の一つであるように思う. |