大会名称
2006年 情報科学技術フォーラム(FIT)
大会コ-ド
F
開催年
2006
発行日
2006/8/21
セッション番号
5
セッション名
ゲーム情報学の新しい形
講演日
2006/9/5
講演場所(会議室等)
第1イベント会場
講演番号
5-1
タイトル
ゲームと芸術
著者名
飯田 弘之
キーワード
抄録
ゲーム特性に関する先行研究でシーソーゲームと遊戯性の関係に着目し,ゲーム洗練度の概念とその指標をゲーム洗練度の理論として提案した. この理論によって,長い歴史を経て洗練淘汰されたゲームの進化の流れを客観的に説明できるようになった.端的に言えば,ゲームにおけるスキルとチャンスがほどよく調和されたゲームが生き残ってきた.そのようなゲームでは適度なスリル感が得られるからである. 人々に親しまれてきた魅力的なゲームはスリル感が高まる自由度の低いストカスティックなゲームを核として構成される.一方,自由度の高いストカスティックなゲームはスリル感とは異なる解放感のような効果をもたらす. ゆらぎやあいまいさの価値を評価する世界,すなわち,芸術的創造性に通じる世界である. 本講演では,ゲームの三つの側面,すなわち,競技性,遊戯性,芸術性に焦点を当て,ゲーム情報学の新しいかたちを模索する.