大会名称 |
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2005年 情報科学技術フォーラム(FIT) |
大会コ-ド |
F |
開催年 |
2005 |
発行日 |
2005/8/22 |
セッション番号 |
14 |
セッション名 |
暗黒時代の大学に夜明けは来るか -黒船来航!官民連携の大学評価結果公表- |
講演日 |
2005/9/8 |
講演場所(会議室等) |
第3イベント会場 |
講演番号 |
N-3 |
タイトル |
大学教育における産業ニーズと教育カリキュラムの乖離をどう縮めるか |
著者名 |
宮本 岩男, |
キーワード |
抄録 |
我が国産業競争力向上の観点から,理工系の大学教育に対する期待は高まりを示している.しかしながら,産業界からは,大学教育が産業界の技術人材養成のニーズに応えていないとの指摘がなされている.一方,大学側としては,大学が実際に教育改革を行っていくには産業界のニーズが抽象的であり,何ら具体的な教育の方向性を示すものではないと指摘されている.また,産業界は自社に必要な人材を育成するため,社内研修やOJTなどによる人材養成を重視してきたが,近年,不況や国際競争の激化により,即戦力となる人材を求めており,従来のような人材養成は方向転換を迫られつつある.そこで,経済産業省としては,産学間のギャップを明らかにすることにより,具体的な大学教育カリキュラムの改革に繋げうるような手法の開発に取り組んできており,昨年12月,本年6月と手法開発の進捗状況に関してプレス発表を行ってきた.特に,本年6月のプレス発表においては,ITソフトウェア分野のみならずバイオ・光学・自動車・半導体の4分野にも適用範囲を拡大し,それぞれ4分野において,いかなる産学間のギャップが存在するかを明らかにすることに成功したところである.今後,産業界と大学がこの手法を用い,産業界が必要とする人材像を明らかにするとともに,大学側のカリキュラム,学科構成を当該人材像にマッチしたものに見直すことにより,大学における教育内容が産業界のニーズを反映したものとなっていくことを期待したい. |