大会名称
2005年 情報科学技術フォーラム(FIT)
大会コ-ド
F
開催年
2005
発行日
2005/8/22
セッション番号
3
セッション名
異文化コラボレーションシンポジウム
講演日
2005/9/7
講演場所(会議室等)
第1イベント会場
講演番号
C-7
タイトル
小・中学校での異文化コミュニケーション「Pangaeaプロジェクト」
著者名
森 由美子
キーワード
抄録
世界のこども達がネットを通して一緒に遊べるユニバーサルプレイグランドを.これが研究開発型NPO法人パンゲアのミッションである.そこで互いに「つながり」を感じられることができれば,異文化に対しての興味や関心もパーソナルなものとなり,それが如いてはひとりでも多くのこども達の笑顔につながる第一歩なのではと考えた.インターネットを用いることでいろいろな情報やデータを交換できる時代.しかし,言葉の壁は大きく立ちはだかる.アフリカ・ヨーロッパ・アジア・アメリカの様々な国から参加希望のメールが届く.アメリカから生まれたコンピュータとインターネットの使用言語はもちろん英語.こどもたちが「つながり」を感じるために,外国語でそれは可能なのか.全てのこどもが遊ぶプレイグラウンドに言葉で優劣はつけられない.そこから多言語コミュニケーションツール,Communicatorの開発が始まった.こども達が互いに創作物にコメントしたり,質問したりする.ということの想定から始まった.使用するのは絵文字とこども達が日常使用する定型文の組み合わせ.国境を越えたネットによるアンケート調査と海外拠点との連絡の中で見えてくる文化の差.絵文字にも文化により変換が必要である.「つながり」は,顔,声,動作とその相手に関する様々な情報が伴うことで増していく.パンゲアビデオレターをアフリカと始め,その中から見えてきた翻訳の必要性.主要言語はマンパワーでどうにかなるが,カンボジアのクメール語ではどうするのか.機械翻訳をこども達の持つ力を利用し,自らが理解するために努力をすることで,言葉の壁を越えるチャレンジが始まった.