大会名称 |
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2004年 情報科学技術フォーラム(FIT) |
大会コ-ド |
F |
開催年 |
2004 |
発行日 |
2004/8/20 |
セッション番号 |
16 |
セッション名 |
FIT賢人会議:情報学のセントラルドグマ |
講演日 |
2004/9/8 |
講演場所(会議室等) |
第3サブメイン会場 |
講演番号 |
P-4 |
タイトル |
創ることと認知科学 |
著者名 |
諏訪 正樹, |
キーワード |
抄録 |
我々人間は,身体を介して外的環境から知覚し,考え,行動することにより環境を変える.知覚―思考―行動が,互いが他に影響を与えながら動的に更新されることで,身体と外的環境の関係を創り続ける.環境の中で身体の新しい振る舞い方を発見したり,デザイナーや芸術家が創造したり,ある領域で新しい技やこつを習得するという現象は,ほぼ,上記の特徴を有している.これからの認知科学は,身体と外的環境の関係を創り続けるための方法論を,様々な社会的文化的領域を例題にして探求すべきであると考える.そのためには,身体と環境の関係構築の証例を客観的に外部観察者の視点から分析することに留まるべきではない.身体の内側視点から主観的に身体と環境の関係を「語る」こと(例えばメタ認知),そして構成的に現象を創りだすことが,認知科学の重要な研究手法となる. |