大会名称 |
---|
2004年 情報科学技術フォーラム(FIT) |
大会コ-ド |
F |
開催年 |
2004 |
発行日 |
2004/8/20 |
セッション番号 |
6 |
セッション名 |
ソフトウェアと,日本の社会〜特徴を強みに変えていくには〜 |
講演日 |
2004/9/7 |
講演場所(会議室等) |
第1サブメイン会場 |
講演番号 |
F-1 |
タイトル |
ソフトウェアと日本の社会〜特徴を強みに変えてゆくには〜 |
著者名 |
松本 正雄, |
キーワード |
抄録 |
本問題を経営論または技術論のいずれかの視点だけから論ずるのでは,問題の本質を抉り出し核心に迫ってゆくことにならない.本問題は両者の関係上に存在しているものなので,技術経営論の視点から捉えてはじめて意義ある議論になる.今まで行われた研究の多くは,技術論か経営論のいずれかに偏っている.本問題の本質は投資効果でみた国際競争力の低さであり,その問題の因って来る根源は次の3点である:(1)人月ベースのビジネスモデルに準拠した産業特質を払拭できない状況が続いている.(2)加えるにソフトウェアに関連した科学や工学はそれを駆使することの経済的価値を実務家の納得する程度に説明できないほど脆弱なままである.(3)あまつさえ実業界が渇望する例えば情報システム学といった基盤技術を学会はいまだに満足に提供できていない.本問題の解決策は(1)目標指向のチームワークビジネスモデル,(2)周到な配慮力にものをいわせた製品開発やプロジェクト管理,(3)日本人社会が持つ優れたイノベーション能力の発揮,を機軸としたソフトウェアの国際展開ビジネスに徹することである. |