大会名称
2023年 総合大会
大会コ-ド
2023G
開催年
2023
発行日
2023-02-28
セッション番号
CI-6
セッション名
最先端光計測とバイオ・医療応用
講演日
2023/3/8
講演場所(会議室等)
2号館 2302教室
講演番号
CI-6-6
タイトル
イオンチャネル機能計測のための新規人工細胞膜電界制御系
著者名
平野愛弓
キーワード
チャネル機能計測, 脂質二分子膜
抄録
細胞を取り囲む細胞膜は,脂質分子が二層整列した脂質二分子膜を基本構造とし,その中に種々の膜タンパク質が埋め込まれて構成されている.膜タンパク質の中でもイオンチャネルタンパク質は,高抵抗の脂質二分子膜中におけるイオンの流出入を制御する機能をもち,活動電位の発生や神経伝達において中心的役割を担っている.しかし,その機能の測定方法は数十年間変わらず,膜貫通方向の電圧を制御してイオンチャネルを透過するイオン流をチャネル電流として計測する電圧固定法が主流であった.細胞膜構造については,脂質分子の自己集合とイオンチャネルの包埋により人工細胞膜構造を構築できるが,人工細胞膜系においてもチャネル機能測定は,膜貫通方向の電圧を制御する電圧固定法が用いられてきた.最近我々は,半導体テクノロジーにおける 2 端子ダイオードから 3 端子トランジスタへの進化にヒントを得て,人工細胞膜内部に膜に平行な方向に電圧を印加できる新しい膜系の作製を試みた.本講演では,膜内電極の配置を可能にする膜支持体の作製や,この支持体中での膜形成,イオンチャネルへの膜平行電圧の効果を中心に紹介したい.
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