大会名称 |
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2022年 ソサイエティ大会 |
大会コ-ド |
2022S |
開催年 |
2022 |
発行日 |
2022/8/23 |
セッション番号 |
B-10B |
セッション名 |
光通信システムB |
講演日 |
2022/9/6 |
講演場所(会議室等) |
Meeting 15 |
講演番号 |
B-10-18 |
タイトル |
中国におけるY-00量子ストリーム暗号の開発の分析 |
著者名 |
○廣田 修, |
キーワード |
量子暗号通信 |
抄録 |
Y-00 量子ストリーム暗号(光通信量子暗号)は、2000年のDARPAプロジェクトにおいて、 Northwestern 大学のH.P.Yuen によって提案された共通鍵暗号のプロトコルである。その開発の動機は、Shannonが無条件安全な暗号として証明した鍵使い捨て暗号(OTP)の欠陥を解決することが可能かと言う命題が提示されたことによる。具体的には、Shannonが考察した時代には暗号文単独攻撃しか存在せず、OTPは暗号文単独攻撃に対して完全な情報理論的安全性が保証されたが、暗号学の発展によって、暗号技術には改ざん攻撃や既知平文攻撃など、様々な攻撃に対して安全性の定量的な評価が求められるようになった。その結果、OTPは改ざん攻撃には安全性を保証できず(非展性がない)、また平文に対する部分既知平文攻撃に対しては、平文の残りの情報が漏れることが指摘された。このようなShannon流の暗号が持つ欠陥は、盗聴者が正確な暗号文を入手することができるために生ずるものである事より、その解決策として暗号文自体を正確に取らせないY-00量子ストリーム暗号が提唱された。本稿では、この新量子暗号に関する中国の最新の成果を分析する。 |
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