大会名称
2020年 総合大会
大会コ-ド
2020G
開催年
2020
発行日
2020-03-03
セッション番号
N-2
セッション名
複雑コミュニケーションサイエンス
講演日
2020/3/18
講演場所(会議室等)
総合科学部 K棟3F K312講義室
講演番号
N-2-2
タイトル
頑健性と拡散性に影響を与えるネットワーク指標の分析
著者名
◎Fuxuan Liao林 幸雄
キーワード
頑健性, 拡散性, K-shell
抄録
今世紀初期、高い次数を持つノード(ハブ)への攻撃が非常に破壊的であることが発見されたが、近年の数値シミュレーションと理論解析によって、さらに強い攻撃手段も見つかった、すなわち、ハブだけではなく、ループや密集した核となる結合部分を破壊するように、Feedback Vertex
Set(FVS:ノードがループ形成に不可欠な最小ノード集合)やk-core(次数がkより小さいノードを再帰的に削除して、残った部分をk-coreと呼ぶ)なども考慮すべきと我々は考えた。これまで、ネットワーク核であるk-coreと次数の関係は既に調べられ、核ほど次数が高い傾向にあることが分かっており、ネットワーク上の拡散現象においてk-coreの値が大きいノードは伝搬に大きな影響を与える。一方、最近の研究で、ある条件下でノードのはぎ取り(Network Dismantling)とループ無(Network Decycling)の問題が等価であることが示された。さらにループの形成に必要不可欠なFVSの重要性も徐々に分かって来た。そこで、FVSとk-coreの関係を明らかにすることで、頑健性と拡散性に強く影響するネットワーク構造を我々は探っている。
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