大会名称 |
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2018年 総合大会 |
大会コ-ド |
2018G |
開催年 |
2018 |
発行日 |
セッション番号 |
AK-1 |
セッション名 |
言語による発想の相違とギャップ克服への道 |
講演日 |
2018/3/20 |
講演場所(会議室等) |
1号館 2F 1226セミナー室 |
講演番号 |
AK-1-3 |
タイトル |
他者性と向き合わない私たち: 翻訳という断片化 |
著者名 |
野原佳代子, |
キーワード |
異化, 同化, 他者性, 異質さ, translationalese, ぼかし |
抄録 |
翻訳は、起点テキストの意味内容を別の表現媒体により伝える行為とされている。しかし翻訳の機能はそれだけでなく、翻訳が翻訳であることを示し、表現が翻訳の「型(カタ)」に入っていることそれ自体も、コミュニケーション上大きな役割を担っていると思われる。共同体の外から絶え間なくやって来るモノや概念を、日本語で表現し直し「型」に入れることで、私たちはその語にひそむ異質さ・他者性をどう扱っているのか。本講演では、大衆文学(推理小説、冒険小説、SFなど)の英語‐日本語間翻訳などから具体例を紹介しつつ、翻訳日本語のスタイルを観察する。それを通して、異質なものたちと私たちとの立ち位置を翻訳がどう「調整」しているのかを考え、翻訳において、部分どうしの関連性を断ち切り他者性をコマ切れにして伝えるナラティブの「断片化」が常時起こっていることを示したい。 |
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