会長だより

第5号 2021年5月24日配信

会長だより 2021.05 第5号

2021年5月24日
笹瀬 巌

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍は、変異種が広がる可能性が高いこともあり、終息する気配がない状況が続いており、皆様もこれまで以上にご苦労されていることとお察しいたします。不要不急の外出はできるだけ避けて、手洗い・消毒・3密回避など、油断なく細心の注意を払いつつ、気を付けてお過ごしください。ワクチン接種が広く行き渡り、安心して生活できる日が一日も早く来ることを願っております。

 2021年2月18日に、「会長だより 2021.2 第4号」 を配信させていただきましたが、これまで会長便りは、3カ月ごとに配信しております。有益な情報を迅速かつ正確に発信することが、学会として最優先の責務ですので、今回は、2021年2月中旬以降2021年5月中旬までの、主な活動報告について、会員の皆様にお伝えしたいと思います。

 なお、私の会長としての任期は、6月3日の社員総会までなので、私の会長だよりは今回が最後となります。この1年間、コロナ禍のため、学会活動にいろいろな制約が生じましたが、オンライン化・デジタルトランスフォーメーションの観点からは、アフターコロナ・ウイズコロナでの学会活性化への様々な先端的な取り組みが積極的になされたと思います。皆様のご尽力・ご支援に対して、心から御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

 報告は、以下の項目に従ってお伝えします。

① 本会ホームページ等による、有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信

② 2021年総合大会(3月9-12日、オンライン開催)概要報告

③ 2021年総合大会プレナリーセッションでの基調講演(3月11日、ハイブリッド開催)

④ 2021 All Sections Meeting (3月15日, オンライン開催) 概要報告

⑤ 第8回理事会(4月12日、オンライン開催)

⑥ 第9回理事会(5月19日、オンライン開催)

⑦ 2021年定時社員総会及び2021年度第1, 2回理事会(6月3日開催予定)

 コロナ禍のため、学会での活動も、オンライン主体になっていますが、理事・本会事務局では、メール、Teams、オンライン会議等を用いて、学会の改革・活性化に向けて、頻繁に意見交換や議論を行っております。以下、項目別に活動内容を簡単にご報告させていただきます。

① 本会ホームページ等による、有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信

 本会ホームページ等により、有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信に取り組んでいます。

② 2021年総合大会(3月9-12日、オンライン開催) 概要報告

 2021年総合大会は、コロナ禍(首都圏では緊急事態宣言発令中)のため、完全オンラインでの開催となりました。3月9日から12日の4日間に開催され、延べ11430名の参加があり、コロナ禍にも関わらず、大変盛況のうちに無事終えることができました。大会実施報告に関しては、本会のホームぺージに掲載されておりますので、是非ご覧ください。
https://www.ieice-taikai.jp/jpn/report/21ge.html
 企画セッション数は、大会委員会企画3(7)、ソサイエティ特別企画4(4)、パネルセッション2(4)、チュートリアルセッション5(7)、依頼シンポジウムセッション27(23)、合計41(45)となり、( )内に記載の2020年に比べて、ほぼ同数となりました。また、公募セッション公演数は、一般講演1638(1891)、シンポジウム講演92(92)、合計(共催含む)1730(1983)となり、前年の約90%まで回復しました。(2010年9月のソサイエティ大会は1003件で前年の80%でした)。また、また、今回は、オンラインを活用して、プログラムにはないスペシャルセッション「本音でトーク! アフターコロナ・ウイズコロナ時代の学会をぶっちゃけ語ろう」が企画され、予稿無しの本音の議論が活発に交わされました。https://www.ieice.org/jpn_r/other/specialsession2021.html
 オンライン開催のメリットを最大限生かせるよう、今後の大会運営にも反映し、より魅力的な大会に進化するよう努めたいと思います

③ 2021年総合大会プレナリーセッション開催報告(3月11日、ハイブリッド開催)

 2021年総合大会プレナリーセッションは、3月11日(木)9時から12時に、本会会議室(スタジオ機能を整備した機械振興会館102号室)から、オンラインと併用したハイブリッド形式で開催されました。
https://www.ieice-taikai.jp/jpn/report/21ge/houkoku2.html#tt
 プログラム委員長の植之原先生の司会のもと、会長挨拶として、「3度目のニューノーマルに向けた、電子情報通信学会における活性化・改革への取り組み」と題して、本会における発信力強化・サービス強化と、先端的取り組み支援について、お話しさせていただきました。オンライン化・DX促進への積極的な取り組み(学会HPの改善、ICT PIONEERS WEBINARシリーズ等のオンライン配信サービス)、会員サービスの改善・拡充(ジュニア会員、プラチナメンバー、維持員様感謝の集い、 「知識の森」事業化トライアル、論文事業の強化、会誌にウィズコロナ緊急連載の掲載(12月号より開始)、支部事業活性化に向けた取り組み(支部CoE(Center of Excellence)開催)、先進的取り組み支援への取り組み、研究会、大会におけるオンライン招待講演企画とアーカイブ化、スタジオ化、貸出用物品購入、オンラインツールの利活用サポート、バーチャル3密が可能な web 会議の活性化などについて、項目別にスライドを用いて報告させていただきました。特に、①学会誌におけるコロナ禍に対する記事の連載、②学会HPの改善、WEBINARシリーズの拡充、③分野横断型国際会議と支部CoEの開催、④事務局のスタジオ、ハイブリッド会議室化、⑤ポスターセッション等で有用なオンラインイベントプラットフォーム「EventIn」の活用、⑥様々なオンラインツール検証などは、学会の活性化に対する取り組みに対する有用な情報だと思いますので、会員の皆様にご活用いただけるよう、情報共有できるようにしたいと思います。
 私の挨拶に引き続き、45名の方への学術奨励賞の表彰、9名の方への教育功労賞の表彰、および、24名の方へのフェロー称号の贈呈が行われました。学術奨励賞は、電子工学及び情報通信に関する学問、技術の奨励のため、有為と認められる新進の科学者又は技術者に贈呈されるものです。教育功労賞は、本会の教育に関わる組織活動において特に大きな功労が認められた個人に贈呈されるものです。フェロー称号は、学問・技術面における先駆的な業績による学会への貢献、教育・技術指導を通して、学会で活躍する人材を輩出することによる貢献、あるいは学会事業への積極的な寄与をとおしての貢献が顕著であると認められたシニア会員に対して贈呈されるものです。皆様、誠におめでとうございます。
 表彰式・贈呈式に引き続き、2021年総合大会基調講演として、阪口啓先生に「5G が切り拓く超スマート社会 〜オープンイノベーションとオープンエデュケーションの融合〜」と題するご講演と、高安美佐子先生に「ビッグデータに基づく社会・経済の科学とその応用」と題するご講演をいただきました。示唆に富むとても魅力的なご講演をいただき、とても感銘を受けました。

④ All Sections Meeting (3月15日、オンライン開催)

 電子情報通信学会の海外活動拠点として、比較的多くの学会員がいる地域(都市)において、国際セクションが設置され、 国際セクション代表者には、年2回程度,その地域で講演会などを企画・実施(対象として現地の日本人も含む)、講演会などの開催時に本会活動の周知・宣伝、年1回日本で開催の「All Sections Meeting」への出席をお願いしています。昨年はCOVID-19禍拡大のため、残念ながらAll Sections Meeting は中止となりましたが、今回は、ソサイエティ大会の翌週にオンラインで開催いたしました。現在12の国際セクションがありますが、今回の会議には、8名の国際セクション代表者、理事会メンバー及び国際委員会のメンバー等、合わせて20名以上が参加しました。
https://www.ieice.org/jpn_r/activities/kokusaikatsudo/index.html
 会議では、山田調査理事の司会で、私の会長挨拶、山中副会長による本会の現状の組織や活動に関する説明、各国際セクションの活動報告、松島副会長による前回All Sections Meeting(2019年3月開催)での要望・提案に対する国際委員会の対応に関する報告がなされました。そのあと、4つのグループに分かれて、①国際セクションの活動拡大、②国際セクションのメンバーとの研究協力推進、③国際セクションにおける多様性向上、④個人的なつながりを広げる機会提供等に関して活発な議論がなされ有意義な意見交換がなされました。

⑤ 第8回理事会(4月12日、オンライン開催)

 第8回理事会は、オンラインで開催し、理事27名、監事2名は全員出席、オブザーバも11名出席しました。理事会では、2021年度事業計画の一部修正、論文賞及び最優秀論文賞受賞候補論文の選定、謝金ガイドラインの提案についての審議と、2021年定時社員総会等の実施方法、2020年度事業報告、2021年度役員候補者・支部運営委員候補者選挙結果報告、ソサイエティ及びグループ運営委員会報告、サービス委員会報告、他団体からの各種依頼、情報共有の進め方、倫理委員会報告、次年度に向けた課題について説明がなされました。また、その他の議題として、デジタルの日と共通テストでの教科「情報」について説明がなされました。

⑥ 第9回理事会(5月19日、オンライン開催)

 第9回理事会も、緊急事態宣言発令中のため、オンライン開催となりましたが、理事27名、監事2名は全員出席、オブザーバも8名出席しました。理事会では、2020年度決算報告、2020年度公益目的支出計画実施報告、2020年度事業報告と、EventInに関する発注、教科「情報」の入試に関する検討WGの設置、ハンドブック/知識ベース(HB/KB)拡大委員会の廃止等について提案があり、 審議の結果、承認されました。また、基礎・境界ソサイエティからの報告、会員数の最新状況報告、サービス委員会・規格調査会・大会委員会からの報告、他団体からの各種依頼についての説明等がなされました。また、その他の議題として、メディアコンテンツバンドリングの進め方について説明がなされ、意見交換がなされました。

⑦ 2021年定時社員総会及び2021年度第1,2回理事会(6月3日開催予定)

 6月3日(木)に、定時社員総会等が機械振興会館で開催され、オンライン配信も行う予定です。当日のスケジュールは以下の通りです。13:15~ 理事業務説明会(現役員・オブザーバ、新役員候補者・オブザーバ、遠隔会議)、14:00~ 定時社員総会(会長、次期会長、総務理事、会計理事、先任監事、機械振興会館)、14:40~ 第1回理事会(2021年度役員・オブザーバ) 遠隔会議、14:45~ 第2回理事会(2021年度役員・オブザーバ、遠隔会議)。

第4号 2021年2月18日配信

会長だより 2021.02 第4号

2021年2月18日
笹瀬 巌

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍が終息する気配もない状況が続いており、皆様もいろいろとご苦労されていることとお察しいたします。手洗い・消毒・3密回避など、油断なく細心の注意を払いつつ、有意義にお過ごしいただけることを願っています。

 2020年11月24日に、「会長だより 2020.11 第3号」 を配信させていただきましたが、これまで会長便りは、3カ月ごとに配信しております。有益な情報を迅速かつ正確に発信することが、学会として最優先の責務ですので、今回は、2020年11月下旬以降2021年2月中旬までの、主な活動報告について、会員の皆様にお伝えしたいと思います。

 オンデマンドWebinarアーカイブ(トライアル)ページ を新規に立ち上げ、大好評のIEICE ICT Pioneer シリーズはじめ、研究会招待講演、通信ソサイエティとエレクトロニクスソサイエティのビデオコンテンツ、維持員専用Webinarなど、最新のテーマから基礎技術まで幅広いテーマを取り扱っておりますので、目的にあわせてご覧下さい。
https://www.ieice.org/jpn_r/activities/video_archives/

 報告は、以下の項目に従ってお伝えします。

① 本会ホームページ等による、有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信

② 2020 International Conference on Emerging Technologies for Communications (2020年12月2-4日, オンライン開催) 概要報告

③ 総務省と本会理事会との意見交換会(2020年12月11日、オンライン開催)

④ 第6回理事会(2020年12月16日、オンライン開催)

⑤ 維持員様感謝の集い開催記事を会誌掲載(2021年1月)

⑥ 「3度目のニューノーマルに向けて」と題する巻頭言を会誌掲載(2021年1月)

⑦ IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズの開催報告と今後の予定

⑧ 第1回本会支部CoEシンポジウム「光をコアとするセンターオブエクセレンスを目指して」(四国支部主催、2021年1月28日オンライン開催)

⑨ 電気学会と本会との役員懇談会(2021年2月10日、オンライン開催)

⑩ 第7回理事会(2021年2月15日、オンライン開催)

⑪ 2021年総合大会プレナリーセッションでの基調講演(2021年3月11日、ハイブリッド開催予定)

 コロナ禍のため、学会での活動も、オンライン主体になっていますが、理事・本会事務局では、メール、Teams、オンライン会議等を用いて、学会の改革・活性化に向けて、頻繁に意見交換や議論を行っております。以下、項目別に活動内容を簡単にご報告させていただきます。

① 本会ホームページ等による、有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信

 本会ホームページ等により、有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信に取り組んでいます。オンデマンドWebinarアーカイブ(トライアル)ページを新規に立ち上げました。

② 2020 International Conference on Emerging Technologies for Communications (2021年12月2-4日, オンライン開催) 概要報告

 ICETC2020は、「専門領域を超えたシナジー効果」「研究領域の拡大」「若手研究者の育成」を目的とした、分野横断型の初めての国際会議として、通信ソサイエティが企画した国際会議で、COVID-19の状況を勘案し、オンライン開催に変更して開催され、私もオープニングで挨拶を行いました。一般の研究者による研究発表に加えて、若手研究者の育成の観点から、チュートリアル講演や多くのキーノート・招待講演を実施されとても内容の濃い魅力的な会議となりました。また、萌芽的な研究成果を発表しやすくするために、ショートペーパーの投稿・発表も行われるとともに、学生が気軽に聴講できるよう、学生参加費を無料とする施策も実施されました。実際に会って交流することは残念ながらできませんでしたが、オンライン開催の利点を最大限活用して、学生を含め多くの方々にご参加いただくことができ、会長としてとても嬉しく思っております。詳しい開催報告は、学会誌2021年4月号のソサイエティのページに掲載される予定ですので、是非ご覧ください。
https://www.ieice.org/cs/icetc/index.html

③ 総務省と本会理事会との意見交換会(2020年12月11日、オンライン開催)

 総務省と本会理事会との第12回意見交換会が、12月11日にオンライン開催されました。総務省からは、巻口様(国際戦略局長)はじめ、藤野様(官房審議官:国際技術、サイバーセキュリティ担当)、栁島様(国際戦略局技術政策課長)、近藤様(国際戦略局通信規格課長)、住友様(国際戦略局宇宙通信政策課長)、山野様(国際戦略局技術政策課研究推進室長)、布施田様(総合通信基盤局電波部電波政策課長)、越後様(総合通信基盤局電気通信事業部電気通信技術システム課長)、高村様(サイバーセキュリティ統括官付参事官)、加藤様(国際戦略局技術政策課統括補佐)らにご参加いただき、 本会からは、会長、次期会長、副会長、ソサイティ会長はじめ理事会メンバー、支部長、事務局長、総務部長らが参加し、総勢45名の参加になりました。総務省からは、Society5.0 に向けた取組、国際標準化の推進に向けた取組、総務省における宇宙 ICT に関する取組動向、主な研究開発プロジェクトの動向、電波政策動向、通信ネットワークの技術基準に関する政策動向、地上放送高度化の技術的検討、サイバーセキュリティ政策についてご説明をいただきました。本会からは、概要説明、最近の活動や課題の紹介、各ソサイティの活動状況をご説明いたしました。2時間ほどの会合でしたが、国の施策や情報通信に対する将来ビジョンが良く判りました。総務省と本会が、一層連携強化を図って、Society5.0/Beyond 5Gにおける研究開発の推進、および、ICT技術の利活用促進を行うこと、また、世界で戦えるよう我が国の技術力を高め人材を育てるために、このような意見交換会が極めて重要であることを再認識致しました。総務省は本会の維持員(賛助会員)になって頂いており、国の機関とアカデミアあるいは企業の間を橋渡しする活動も本会にとっては重要であり、今後もこのような機会を大事にしていきたいと思っています。

④ 第6回理事会(2020年12月16日、オンライン開催)

 第6回理事会は、COVID19感染拡大もあり、オンラインで開催し、理事27名、監事2名は全員出席、オブザーバも11名出席しました。今回も、活発な議論がなされたにも関わらず約1時間半で終わりました。理事会では、2021年度役員と代議員の候補者決定、2020年度フェローとシニア会員候補者の審査結果、フェロー推薦とシニア会員推薦規程の改正、「先進的取り組み」2021年度予算計上と2020年度予算の追加計上、定款変更についての審議と、2021年度事業計画案と2021年度収支予算案の中間報告、2020年10月末収支状況報告、ソサイエティ及びグループ運営委員会からの報告、「謝礼金に関する内規」についてサービス委員会からの報告、大会委員会からの報告などがありました。また、その他の議題として、総務省との意見交換会報告、電気学会との役員懇談会実施、大学入学共通テストへの情報の出題について説明がありました。

⑤ 維持員様感謝の集い開催記事を会誌掲載(2021年1月)

 2020年11月20日にオンラインで開催した「維持員様感謝の集い」の開催報告の記事を学会誌2021年1月号に掲載するとともに、学会ホームページでも掲載いたしました。維持員様感謝の集いでは、大橋総務理事から「学会紹介」、NTT常務執行役員である川添様から「限界打破のイノベーション IOWN構想について」のご講演、永妻副会長から「学会サービス紹介」が行われた後、多年表彰の表彰楯の贈呈及び募金への感謝状の贈呈が行なわれました。受賞された維持員を代表して、80年表彰の日本電気菅原様、三菱電機浅井様、明電舎山本様から、ご挨拶を頂きました。なお、維持員様向けのサービスを高める施策として、「維持員様感謝の集いへのご招待~電子情報通信分野の産官学のリーダーとの交流~」は、毎年継続して開催することし、また、「Webinarサービス(維持員様向けの新サービス)を2021年2月より開始しました。
https://www.ieice.org/jpn_r/activities/video_archives/ijiin-webinar.html
また、「知識の森 広告トライアル(無料)」の募集開始等にも取り組んでいます。

⑥ 「3度目のニューノーマルに向けて」と題する巻頭言を会誌掲載(2021年1月)

 「ニューノーマル」とは、社会的に大きな影響を与える出来事により、社会変化が生じて、これまでの「当たり前」が通用しなくなり、新しい常識や常態が生まれることです。今回のコロナ禍に起因する3度目のニューノーマルに向けて、情報通信技術の研究開発に携わっている私たちには、プロフェッショナルとして、テレワーク、オンライン教育・医療等など、様々な分野の課題解決に向けて、「情報通信技術の浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」ために、デジタルトランスフォーメーションを一層推進することが求められています。本会も、総力を挙げて、コロナ後の生活が安全で実りのあるものになるよう努めていることを、巻頭言としてまとめました。

⑦ IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズの開催報告と今後の予定

 ICTにかかわる様々な技術分野の中から、根幹となるテーマを選び、現在、過去、未来について、第一人者の方にお話しいただいています。これまで、第1弾EDFA長い冒険の旅(中沢正隆先生)、第2弾移動体通信の未来(藤井輝也先生)、第3弾 数理工学から見たICT(甘利俊一先生)、第4弾 無線LANのこれまでと今後(守倉正博先生)、第5弾 新・半導体戦略(黒田忠弘先生)、第6弾 顔認証とAIの最前線(今岡仁様)、第7弾 スーパーコンピュータ「富岳」の開発とコデザイン(佐藤三久様)、第8弾 情報の時代を勝手に俯瞰する(原島博先生)のご講演がオンライン配信されました。また、第9弾 社会情報基盤を構築するための工学とは?(安浦寛人先生)のご講演が3月に予定されています。IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズは、2020年6月から開始したばかりですが、著名な方のご講演がオンラインで聴講できることが評判となり、申込者数は462名~1078名と、大盛況になっています。第7弾の講演では初めてアンケートを行い、38.5%が「大満足」、56.2%が「満足」等の集計結果を得ています。講演者の皆様に、深く感謝するとともに、学会の価値を高めるイベントとして、皆様から高い評価を頂いていることを大変嬉しく思っています。これから魅力的な講演を企画しておりますので、是非、お申し込みください。また、オンデマンド配信可能な講演もありますので、ご覧ください。
https://www.ieice.org/jpn_r/activities/video_archives/ieice_ict_pioneers_series.html

 本会では、様々な講演をアーカイブ化し、トライアルで提供します。最新のテーマから基礎技術まで幅広いテーマを取り扱っておりますので、目的にあわせてご覧下さい。
https://www.ieice.org/jpn_r/activities/video_archives/

⑧ 第1回支部CoEシンポジウム「光をコアとするセンターオブエクセレンスを目指して 四国から世界へ」(四国支部主催、2021年1月28日オンライン開催)

 ローカル、かつ、ユニークな技術情報を支部から発信していただく機会として、第1回支部CoEシンポジウム「光をコアとするセンターオブエクセレンスを目指して 四国から世界へ」を、四国支部とエレクトロニクスソサイエティの合同開催で、1月28日にオンラインで開催しました。青色発光レーザを世界に先駆け発明・市場導入した日亜化学様、多くの雑誌等で特集を組まれ大学の中に先端技術の研究所としてスタートしている徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所様にもご協力いただくことができ、大変貴重な講演を企画することができました。
https://www.ieice.org/jpn_r/event/shibucoe/2020/index.html
なお、本シンポジウムでは、with/afterコロナ社会を見据えて、講演のみではなく、ポスタセッションの効果を得られるようなシステム(㈱ブイキューブのEventIn)を、試験的に導入利用しました。

⑨ 電気学会と本会との役員懇談会(2021年2月10日、オンライン開催)

 電気学会と本会との役員懇談会が、2月10日にオンラインで開催されました。電気学会からは、斉藤会長はじめ、大崎会長代理、南副会長(総務企画)、大森総務企画理事、藤原専務理事・事務局長、石井事務局長代理にご参加いただき、 本会からは、私、石田次期会長、水落企画戦略室長、小崎同幹事、新熊同幹事、浅井同委員、白石事務局長が参加しました。両会長の挨拶、参加者の自己紹介、両学会の活動と連携(2020年12月号 学会誌連載企画、2021年3月 連携シンポジウム「防災・減災の社会インフラを考える~災害時の情報提供の在り方~」)について報告がなされた後、 (1)「コロナ禍での学会活動の活性化対策について」、(2)「広く学会連携に関して ―昨年秋開催の研究・イノベーション学会との会長対談の紹介―」、(3)「若手の活躍,若手に魅力を感じて活躍してもらうためには」 の3つのテーマに関して、フリーデフィスカッションを行い、とても有意義な意見交換ができました。

⑩ 第7回理事会(2021年2月15日、オンライン開催)

 第7回理事会は、首都圏での緊急事態宣言発令中のため、オンラインで開催し、理事27名、監事2名は全員出席、オブザーバも7名出席しました。ました。理事会では、2021年度事業計画・収支予算、名誉員の推薦、2020年度功績賞受賞者及び業績賞受賞業績・末松安晴賞受賞者・学術奨励賞受賞者・教育優秀賞受賞者及び教育功労賞受賞者の決定が承認され、非会員からの論文投稿、2021年定時社員総会の招集、日本技術者教育認定機構(JABEE)からの依頼への対応について審議がなされました。 また、謝金に関する検討アドホックの検討状況(中間報告)、支部CoEシンポジウム実施報告、研究会連絡会からの報告、ソサイエティ及びグループ運営委員会からの報告、2020年度12月末会計収支状況報告などが行われました。また、その他の議題として、2021年度主要スケジュール案、2020年度第2回電気・情報関連学会連絡協議会、電気学会役員懇談会、事務局組織整備について説明がありました。

⑪ 2021年総合大会プレナリーセッションでの基調講演(2021年3月11日、ハイブリッド開催予定)

 2021年信学会総合大会のプレナリーセッション(3月11日(木)AM9:00開始予定)において、会長として、「3度目のニューノーマルに向けた、電子情報通信学会における活性化・改革への取り組み」と題する基調講演を行う予定です。今回のコロナ禍に起因する3度目のニューノーマルに向けた、本会における活性化・改革への取り組みについて、①本年度予算を用いたソサイエティや研究会からの with コロナ, afterコロナにおける学会の活性化への先進的な取り組み、② 四国支部CoEシンポジウムでの学会活性化への先進的な取り組み、③学会誌、論文誌における先進的な取り組み(コロナ禍に対する記事等)、④オンライン化・DX促進への積極的な取り組み(学会HPの改善、ICT PIONEERS WEBINARシリーズ)、⑤会員サービスの改善策、会員増強策(ジュニア会員活動、プラチナメンバー活動、維持員様感謝の集い、 「知識の森」事業化トライアル等)等の取り組み、⑥ソサイエティにおける活性化への取り組み(通信ソサイエティ主催の分野横断型国際会議2020 International Conference on Emerging Technologies for Communications の開催等)、⑦事務局のスタジオ、ハイブリッド会議室化、ツール検証など、今年度に行ってきた施策のご報告と、今後の取り組みに関してお話する予定です。

 with コロナ, afterコロナにおける学会の活性化やユーザ指向の魅力的な情報発信について、議論と試行を重ねつつ、果敢に変革に取り組んでおります。皆様の力強いご支援、どうぞよろしくお願いします。

第3号 2020年11月25日配信

会長だより 2020.11 第3号

2020年11月25日
笹瀬 巌

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍は、収まる兆候を全く見せず、冬が近づくにつれて、インフルエンザの流行と相まって、拡大が危惧されます。皆様もいろいろとご苦労されていることとお察しいたしますが、手洗い・消毒・3密回避など、油断なく細心の注意を払いつつ、有意義にお過ごしいただけることを願っています。

 6月4日に開催された電子情報通信学会定時社員総会で、第97代会長に就任し、翌日の6月5日に、会長だより第1号として、「2020年度電子情報通信学会新体制スタートのご挨拶」を配信させていただきました。また、8月13日に、就任後2か月間に行った主な活動・改革に対する取り組みについて、「会長だより 2020.8 第2号」を配信させていただきました。会長便りは、3カ月に1回、配信することになっておりますが、9月中旬にオンライン開催の2020年ソサイエティ大会で魅力的な講演セッションが数多く企画されていることを皆様にお伝えするために、前回の第2号は、1カ月前倒しで配信させていただきました。おかげさまで、ソサイエティ大会の聴講参加者総数は、7145名となり、前年に比べて1391名増となりました。最も人気のあった企画セッション(一般公開講演)には、651名の方が聴講登録され、同時ビュー最大数も469名となるなど大盛況となりました。

 有益な情報を迅速かつ正確に発信することが、学会として最優先の責務ですので、今回は、8月中旬以降11月中旬までの、主な活動報告について、会員の皆様にお伝えしたいと思います。

 報告は、以下の項目に従ってお伝えします。

① 本会ホームページ等による、有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信

② with コロナ, afterコロナにおける学会の活性化施策について(8月28日 財務委員会(石田委員長)にてwith , afterコロナの学会活性化に向けた対策の予算化提案)

③ FIT2020 第19回情報科学技術フォーラム(9月1-3日、オンライン開催)概要報告

④ 2020年ソサイエティ大会(9月15-18日、オンライン開催)概要報告

⑤ IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズの開催報告と今後の予定

⑥ 第4回理事会+懇親会(9月9日、ハイブリッド開催)

⑦ ヨーロッパセクション主催のIEICE ictf2020 国際会議(9月10-12日、オンライン開催)

⑧ Japan Security Summit 2020 光輝会Days における挨拶・講演(9月23日、笹瀬、藤井前会計理事、大橋総務理事)

⑨ 早稲田大学GITI Forum 2020「ICT技術で乗り切るコロナ社会」にてパネリストとして出席(9月26日、本会協賛)

⑩ 日本工学会会長懇談会(オンライン)に出席(10月7日)

⑪ 第5回理事会(10月19日 ハイブリッド開催、なお、同日開催予定の名誉員・歴代会長との懇談会は、残念ながら、コロナ禍のため開催を見送りました)

⑫ 情報処理学会60周年記念式典(10月30日)コロナ禍のため式典は中止となりましたが、本会会長の祝辞は情報処理学会HPに掲載予定

⑬ 11月5日 拡大ハンドブック委員会における「知識の森」事業化トライアル

⑭ 維持員様感謝の集い(11月20日、オンライン開催)概要報告

 コロナ禍のため、学会での活動も、オンライン主体になっていますが、理事・本会事務局では、メール、Teams、オンライン会議等を用いて、学会の改革・活性化に向けて、頻繁に意見交換や議論を行っております。以下、項目別に活動内容を簡単にご報告させていただきます。

① 本会ホームページ等による、有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信

 100年の長きにわたってICT技術の発展を担ってきた電子情報信学会にとっては、with コロナあるいはAfter コロナでのニューノーマルに向けて、心豊かなスマート社会の構築を推進することが責務であります。「働き方改革の促進」、「レジリエントで安全な社会の構築」、「新たなICT活用の促進」、「新たな教育システムへの貢献」、「すべての人々にICTを」を目指した本年6月の会長声明に基づいて、早急に実施できる施策の1つとして、本会ホームページ等により、有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信に取り組んでいます。

② with コロナ, afterコロナにおける学会の活性化施策について(8月28日 財務委員会(石田委員長)にて、with , afterコロナの学会活性化に向けた対策の予算化提案)

 with コロナ, afterコロナにおける学会の活性化への先進的取り組みへの支援として、本年度1000万円の予算を確保することが財務委員会で提案され、9月9日の理事会で審議の結果、承認されました。

③ FIT2020 第19回情報科学技術フォーラム(9月1-3日、オンライン開催)概要報告

 FIT2020 第19回情報科学技術フォーラムは、コロナ禍のため、オンライン開催に変更されたこともあり、発表申し込み件数は一般セッション335件、選奨セッション48件の計383件となり、前年に比べて、127件 減少しました。イベントも22件となり、前年に比べて11件減少しました。しかしながら魅力ある、一般講演発表と招待講演やパネル討論などのイベントが行われ、会期中に5つの合同研究会を併催した結果、参加者数はFIT:2,036名+研究会:207名の計2,243名となり、前年のFIT2019に比べて、806名の大幅な増加になりました。

④ 2020年ソサイエティ大会(9月15-18日、オンライン開催)概要報告

 2020年ソサイエティ大会は、コロナ禍のため、オンライン開催に変更されたこともあり、企画セッション数、公募講演数(一般講演、シンポジウム講演)は、それぞれ27、925、78件となり、前年に比べて、それぞれ、13、235、19件減少しました。しかしながら、魅力ある一般公開講演や公募・企画セッションの、ホームページやSNSによる事前案内が功を奏したようで、聴講参加申込数が、1577名と、前年に比べて444名の大幅な増加になりました。また、聴講参加者総数は、7145名となり、前年に比べて1391名増となりました。特に、一般公開講演として企画した、6Gに関するセッションやSociety5.0に関する官庁の取り組みのセッションは人気が高く、最も人気のあった6Gに関するセッションには、651名の方が聴講登録され、同時ビュー最大数も469名となるなど大盛況となり、とても内容の濃い講演や議論がなされたと高い評価を頂きました。オンライン開催のメリットを最大限生かせるよう、今後の大会運営にも反映し、より魅力的な大会に進化するよう努めたいと思います。

2020年ソサイエティ大会 2020年ソサイエティ大会

⑤ IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズの開催報告と今後の予定

 ICTにかかわる様々な技術分野の中から、根幹となるテーマを選び、現在、過去、未来について、第一人者の方にお話しいただいています。これまで、第1弾 EDFA長い冒険の旅(中沢正隆先生)、第2弾 移動体通信の未来(藤井輝也先生)、第3弾 数理工学から見たICT(甘利俊一先生)、第4弾 無線LANのこれまでと今後(守倉正博先生)のご講演がオンライン配信されました。IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズは、本年6月から開始したばかりですが、著名な方のご講演がオンラインで聴講できることが評判となり、事前申込者数は、592名~1078名(聴講者数は435~768名)と、大盛況になっています。講演者の皆様に、深く感謝するとともに、学会の価値を高めるイベントとして、皆様から高い評価を頂いていることに対して、心より御礼申し上げます。
 なお、2020年11月26日に第5弾 新・半導体戦略(黒田忠弘先生)、2020年12月14日に第6弾 顔認証とAIの最前線(今岡仁様)が開催されます。是非、オンライン聴講をお申込みください。

https://www.ieice.org/jpn_r/event/webinar/20201126.html
https://www.ieice.org/jpn_r/event/webinar/20201214.html

⑥ 第4回理事会+懇親会(9月9日、会議室とオンラインのハイブリッド開催)

 機械振興会館の会議室とオンラインを併用するハイブリッドで理事会を開催いたしました。今年度から各支部長も理事会にオブザーバ参加できることになり、理事27名は全員出席、オブザーバも10名出席しました。会議室は3密回避のため、6階の広い会議室を利用しましたが、会場のオンライン会議接続用ネットワークが不良となり会議を一時中断せざるを得なくなりました。しかしながら、大橋総務理事の機転に富む迅速な対応により、7分後に別ネットワークに接続することができ、会議を無事に再開することができました。また、大橋総務理事の的確な司会・議事進行のおかげで、通常2時間かかる理事会は、活発な議論がなされたにも関わらず約1時間半で終わり、その後の懇親会でも活発な意見交換がありました。理事会では、2020年度功績賞・業績賞委員会構成、②で述べたwith コロナ, afterコロナにおける学会の活性化への先進的取り組みへの支援について、時間をかけて議論を行い、本年度1000万円の予算提案を承認し、ソサイエティや研究会からの先進的な取り組みの提案に対して、迅速に支援できるように致しました。また、会誌での”withコロナ緊急連載“の企画、第一四半期の研究会の実施状況、日本機械学会および電気学会との意見交換会の実施状況、ソサイエティ及びグループ運営委員会からの実施状況、2020年度7月末会計収支状況、外部機関からの要請に基づく委員派遣、他団体からの各種依頼、理事の職務執行状況報告について報告がありました。

第4回理事会+懇親会

 なお、理事会後の懇親会では、オンラインで参加の方は各自、飲み物や食べ物を用意して親睦を図りましたが、会議室にご参集頂いた方々とは、短時間でしたが、3密を避けながら、差し入れのシャンパンとつまみで、リアル懇親会を楽しみました。コロナ禍が終息して、理事会参加の皆様が一堂に集まって懇親会ができることを心から願っています。(その際には、美味しいワインを差し入れたいと思います)

⑦ ヨーロッパセクション主催のIEICE ictf2020 国際会議(9月10-12日、オンライン開催)

 IEICE ictf (Information and Communication Technology Forum)は、本会のヨーロッパセクションが主催する国際会議であり、2014年(Poznan, Poland)、2015年(Manchester, UK)、2016年(Patras, Greece)、2017年(Poznan, Poland)、2018年(Graz, Austria)、2019年(Bydgoszcz, Poland)と毎年開催され、2020年は、SerbiaのNisで開催予定でした。しかしながら、コロナ禍のため、現地開催が困難となり、オンライン開催への変更を余儀なくされました。この国際会議は、ヨーロッパセクションのメインイベントで、本会の歴代理事も、キーノートスピーチ、招待講演、パネル討論、論文発表等などを行なって、ヨーロッパの研究者との研究交流を深めてきました。私は、2014年から毎回論文発表を行っており、2016年からは毎回参加しキーノートスピーチ、招待講演なども行って、ヨーロッパセクションのコアメンバーのProf. Mariusz GŁĄBOWSKI 、Prof. Piotr ZWIERZYKOWSKI、Dr. Haris GACANIN、Prof. Ioannis MOSCHOLIOS らと親交を深めてきました。特に、今回は、多くの本会の日本人研究者と共に、セビリアに行くことを心から楽しみにしていましたので、私の研究室の学生がオンラインで論文発表したものの、コロナ禍のために、一緒に出かけることができずとても残念でした。

⑧ Japan Security Summit 2020 光輝会Days における挨拶・講演(9月23日、笹瀬、藤井前会計理事、大橋総務理事)

 ジャパンセキュリティサミット2020 https://japansecuritysummit.org/about/ で、9月23-24日に開催された「シニア・女性 光輝会研究会」に所属する総合的な知見と豊富な経験を持つシニアおよび女性の研究者による特別セッション「光輝会Days」のオープニングにおいて、「光輝会への大いなる期待とエール」と題して、私が電子情報通信学会を代表して挨拶し、引き続き、藤井前会計理事がシニア研究開発者、大橋総務理事が女性研究開発者としての視点から、挨拶・講演を行いました。
https://japansecuritysummit.org/archives/kokikai/

⑨ 早稲田大学GITI Forum 2020「ICT技術で乗り切るコロナ社会」にてパネリストとして出席(9月26日、本会協賛)

 早稲田大学国際情報通信研究センター(GITI、嶋本薫所長)主催の2020年度GITI Forum(本会協賛)が9月26日にオンラインで開催され、『ICT技術で乗り切るコロナ社会』と題して講演とパネル討論が行われました。新型コロナ肺炎が蔓延する現状をどのようにICT技術で解決すればよいのか、更にその先を見越した超情報化社会の展望まで含めた示唆に富む内容の濃い講演と議論がなされ、私もパネリストとして参加させていただきました。
https://www.waseda.jp/fsci/giti/news/2020/08/21/788/

⑩ 日本工学会会長懇談会(オンライン)に出席(10月7日)

 年に1回開催の工学関連の諸学会会長と日本工学会会長(岸本喜久雄様)http://www.jfes.or.jp/index.html との懇談会が10月7日にオンラインで開催されました。今回は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)https://www.jst.go.jp/ の濱口道成理事長をお招きし、日本の科学技術力を示す各種データを基に、JSTの役割と課題解決に向けた取り組みについてご講演をいただきました。
http://www.jfes.or.jp/topic/topic20201026_lecture20201008.pdf

⑪ 第5回理事会(10月19日 ハイブリッド開催)

 前回に引き続き、第5回理事会もハイリッド開催となり、理事27名は全員出席、オブザーバも11名出席しました。今回も、大橋総務理事の的確な司会・議事進行のおかげで、活発な議論がなされたにも関わらず約1時間半で終わりました。理事会では、講師謝礼、2021年度役員推薦候補者、フェローノミネーション委員会構成、システム投資及び費用についての審議と、ソサイエティ大会速報、ジュニア会員募集・勧誘、若手による若手のための学会革新WG、ソサイエティ及びグループ運営委員会からの実施状況、2020年度9月末会計収支状況、他団体からの各種依頼、理事の職務執行状況について報告がありました。なお、名誉員・歴代会長を囲む懇談会は、コロナ感染リスクを考慮して、残念ながら、今年度は開催を見送ることに致しましたが、名誉員・歴代会長の皆様には、学会へのご意見・ご提言、および来年度以降のオンライン開催に関して、前もって書面でアンケートをお願いし、多くの方から有益なご意見・ご提言を頂きました。集計結果は第5回理事会で報告され、本会のさらなる発展に向けて、施策に反映できるよう議論を行いました。

第5回理事会

⑫ 情報処理学会60周年(10月30日)

 情報処理学会60周年記念式典は、コロナ禍のため中止となりましたたが、電子情報通信学会 会長からの祝辞は、情報処理学会HPの60周年記念週間 11月23日(月)~27日(金)メモリアルページに掲載されました。
https://www.ipsj.or.jp/60anv/memorial.html

⑬ 拡大ハンドブック委員会(11月5日)における、「知識の森」事業化トライアル

 「知識の森」http://www.ieice-hbkb.org/portal/ は、知識ベース(Knowledge base)による総合版ハンドブックのWeb化で、年間アクセス数100万、ユニークユーザ数40万を超え、学生ユーザも多く、広く活用され、社会貢献にも役立っております。「知識の森」への広告掲載を目的に行う事業化のトライアル開始し、広告掲載ポリシー、広告運営要領、広告営業活動等の課題に対して検討を行っています。

⑭ 維持員様感謝の集い(11月20日、オンライン開催)

 私は昨年度次期会長を務めた際に、本会事業を長年にわたり援助していただいている維持員様に対して、感謝の意を表するために感謝の集いを開催したいと理事会に提案し、満場一致で承認されました。(私は本会創立100周年記念事業実行委員会の委員長を務めた際に、維持員様には大変お世話になりましたので、今回、感謝の集いを初めて行うことができ、とても嬉しく思っています)維持員の前身となる事業維持員制度は、1940年(昭和15年)に創設され、今年度は1940年に事業維持員としてご加入頂いた日本電気、三菱電機、明電舎の3機関が80年を迎えることから、これを記念し、10年毎の多年表彰を設定し、その節目を迎える機関、および、「子供の科学教室」および「学会活動全般」の募金活動にご協力いただいた機関に感謝の意を表するため、維持員様感謝の集いを11月20日にオンラインで開催いたしました。コロナ禍のため、残念ながら懇親会を行うことはできませんでしたが、大橋総務理事から「学会紹介」、NTT常務執行役員である川添様から「限界打破のイノベーション IOWN構想について」のご講演、永妻副会長から「学会サービス紹介」が行われた後、多年表彰の表彰楯の贈呈及び募金への感謝状の贈呈が行なわれました。受賞された維持員を代表して、80年表彰の日本電気菅原様、三菱電機浅井様、明電舎山本様から、ご挨拶を頂きました。なお、維持員様感謝の集いの開催報告は、学会ホームページ、および、学会誌2021年1月号に掲載予定です。

 with コロナ, afterコロナにおける学会の活性化やユーザ指向の魅力的な情報発信について、議論と試行を重ねつつ、果敢に変革に取り組んでおります。皆様の力強いご支援、どうぞよろしくお願いします。

第2号 2020年8月13日配信

会長だより 2020.8 第2号

2020年8月13日
笹瀬 巌

 皆様、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍で、いろいろとご苦労されていることと思います。緊急事態宣言が出されている期間は、感染が収まる兆しはあったものの、経済活動との両立のため、5月末に解除されてからは、感染者数が増え続け、極めて厳しい状況になりつつあります。毎年この時期は、帰省や旅行で家族団らんを楽しみにされている方が多いと思いますが、今年は出かけることを自粛される方も多いようです。皆様方におかれましても、日々の生活に不自由なところがおありかと思いますが、今後とも健康に留意して過ごされますよう祈念しております。

 6月4日に開催された電子情報通信学会定時社員総会で、第97代会長に就任し、翌日の6月5日に、会長だより第1号として、「2020年度電子情報通信学会新体制スタートのご挨拶」を配信させていただきました。有益な情報を迅速かつ正確に発信することが、学会として最優先の責務ですので、この2か月間に行った主な活動・改革に対する取り組みについて、「会長だより 2020.8 第2号」として、会員の皆様にお伝えしたいと思います。

 なお、9月15日から18日にオンライン開催される2020年ソサイエティ大会では、魅力的な講演セッションが数多く企画されていますので、是非ホームページをご覧いただき、聴講参加申し込みをご検討ください。https://www.ieice.org/jpn_r/

 報告は、以下の項目に従ってお伝えします。

① 本会ホームページ等による、オンラインでの有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信(2020年ソサイエティ大会の企画講演セッションの案内他)

② 本会定時社員総会(6月4日、現地およびオンライン開催)における、会長就任挨拶のビデオ配信、学会誌7月号掲載、英訳のホームページ掲載

③ 本会役員等への予備知識説明会+会長との意見交換会(6月23日、7月2日 の2回に分けてオンライン開催)

④ 第3回理事会+懇親会(7月15日、オンライン開催)

⑤ 拡大ハンドブック委員会(7月27日)における、「知識の森」事業化に向けた議論・トライアル

⑥ 日本学術会議第三部電気電子工学委員会(第9回、7月29日オンライン開催)における、電気電子工学関連学協会(本会、電気学会、情報処理学会、応用物理学会)の連携について意見交換

⑦ with コロナ, afterコロナにおける学会の活性化施策について、次期会長・大会委員会幹事団・事務局等との意見交換(6月10日、8月3日、8月7日オンライン会議)

 なお、コロナ禍のため、学会での活動も、オンライン主体になっていますが、理事・本会事務局では、メール、Teams、オンライン会議等を用いて、学会の改革・活性化に向けて、頻繁に意見交換や議論を行っております。以下、項目別に活動内容を簡単にご報告させていただきます。

① 本会ホームページ等による、有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信

 コロナ禍により、3密を避けて新しい生活様式を模索されていることと思いますが、特に、オンライン会議、授業、あるいはテレワークなどの言葉をよく耳にするようになりました。私達の日常生活や経済活動を維持するために、ネットワークを介したオンラインでの情報の交換や、人と人とのコミュニケーションがいかに重要であるかが、再認識されています。職場や学校に行かなくても、業務や学習が可能なオンラインツールを利活用する機会が増えたこともあり、無線通信、光通信、電子・光デバイス、通信ネットワーク技術、AIをはじめとする情報処理技術などの進歩を実感している方が多いのではないでしょうか。また、新しい生活様式による豊かな社会を実現するためには、様々な分野で、ICT技術の利活用をさらに促進することが重要であることも、共通認識になりつつあります。with コロナあるいはafter コロナ環境下では、100年の長きにわたってICT技術の発展を担ってきた電子情報通信学会にとっては、ピンチをチャンスに変えて、安心で安全なスマート社会の構築を加速する好機到来と考えることもできると思います。「働き方改革の促進」、「レジリエントで安全な社会の構築」、「新たなICT活用の促進」、「新たな教育システムへの貢献」、「全ての人々にICTを」を目指した会長声明に基づいて、現在、早急に実施できる施策として、本会ホームページ等により、有益で魅力ある情報の迅速かつ正確な発信に取り組んでいます。その結果、昨年度に比べて、本会ホームページの情報発信力が大きく改善され、とても読みやすくなり、以下の情報等はワンクリックでご覧いただけるようになりました。

② 本会定時社員総会(6月4日、現地およびオンライン開催)における、会長就任挨拶のビデオ配信、学会誌7月号掲載、英訳のホームページ掲載

 6月4日に2020年度定時社員総会および第1回、第2回理事会を開催し、新しい役員体制がスタートいたしました。緊急事態宣言が直前に解除されたとはいえ、コロナ禍は終息したとは言えない状況を鑑み、定時社員総会は必要最小限のメンバーのみ現地で対応し、理事会はオンライン会議を活用した開催となりました。以下をご覧ください。
定時社員総会の議案に関して:https://www.ieice.org/jpn_r/about/shainsokai.html
2020年度役員一覧:https://www.ieice.org/jpn/about/yakuin/2020.html
第1回理事会では、2020年度会長および次期会長並びにほかの業務執行理事の選定を承認し、第2回理事会では、2020年度各役員の担務と各委員会構成の承認と主要スケジュールの確認などを行いました。

 なお、定時社員総会がオンライン開催になったこともあり、「輝かせたい情報通信の夢・未来」と題する会長就任挨拶は、前もってビデオ撮影し、6月3日にYouTubeで配信を開始いたしました。
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=CcgNJRlA7P4
8月13日現在で1113回視聴され、多くの方に視聴頂いたことに対して、心から御礼申し上げます。

 また、7月の学会誌にも掲載され、英訳もホームページに掲載されています。是非ご覧ください。
日本語サイト:「会長の部屋」https://www.ieice.org/jpn_r/president/index.html
英語サイト:「President’s room」https://www.ieice.org/eng_r/president/index.html

③ 本会役員等への予備知識説明会+会長との意見交換会(6月23日、7月2日の2回に分けてオンライン開催)

 2020年度の本会役員に対して、「第一部 学会運営の基本」として、学会の法的位置付け、役員の義務と責任、公益目的支出計画、「第二部 学会の状況」として、 学会基本データ、最近のトピックス、学会出版物の電子コンテンツについて、白石事務局長から、詳しい説明がありました。また、オンライン開催のメリットを生かして、支部の役員の方々にも説明会に参加頂くことができました。さらに、説明会の後に、会長と意見交換する機会も設けて頂き、各役員の方からの貴重なご意見やご要望を伺うことができました。ニーズに合った施策ができるように精一杯努めたいと思います。

④ 第3回理事会+懇親会(7月15日、オンライン開催)

 完全オンラインでの初めての理事会でしたが、今年度から各支部長も理事会にオブザーバ参加できることになり、理事27名は全員出席、オブザーバも10名出席されました。大橋総務理事の的確な司会・議事進行のおかげで、通常2時間かかる理事会は、活発な議論がなされたにも関わらず1時間半で終わり、その後の懇親会でも活発な意見交換がありました。理事会では、2020年度論文賞・学術奨励賞委員会構成、教育賞委員会構成、2021年度役員及び代議員候補者選挙日程などの審議、会長声明の実施報告、今年度維持員様感謝の集いについての報告、ソサイエティおよびグループ運営委員会からの報告、会計収支状況報告等がありましたが、時間をかけて、コロナ禍における研究会やシンポジウムのオンライン開催状況、参加者・聴講者、参加費に対する意見交換や活動活性化に対する議論を行い、コロナ禍でも有意義な会議開催の在り方・運営の仕方に関して、話し合いました。理事会後のオンライン懇親会では、各自、飲み物や食べ物を用意して親睦を図りました。ここでも、大橋総務理事の絶妙な司会進行により、アトホームな雰囲気で、理事や支部長が運営ノウハウ、事務処理の効率化、運営にかかわる人のモチベーション向上策等について、建設的な意見や要望を述べられ、とても有意義な場となりました。オンラインでの懇親会は初めての方も多く、最初は少し戸惑いもあったようですが、時間がたつにつれて議論が盛り上がりました。現時点では、次回9月の理事会は本部で開催予定することを検討しており、できれば懇親会も対面で行いたいと願っていますが、コロナ禍のため難しい場合でも、オンラインで理事会だけでなく、懇親会も是非行ってほしいとの要望があり、今回のオンライン理事会・懇親会を契機として、One teamとしての連帯感が醸成されつつあり、とても嬉しく思っています。

⑤ 拡大ハンドブック委員会(7月27日)における、「知識の森」事業化に向けた議論・トライアル

 私は昨年度次期会長を務めた際に、財務委員会委員長として、本会の財政健全化の施策として、「知識の森」 http://www.ieice-hbkb.org/portal/ において、広告掲載を目的に行う事業化について検討を開始致しました。「知識の森」は、知識ベース(Knowledge base)による総合版ハンドブックのWeb化で、第一線で活躍する多くの研究者および技術者(約1500名)が執筆し、18群119編にまとめられており、年間アクセス数100万、ユニークユーザ数40万を超え、学生ユーザも多く、広く活用され、社会貢献にも役立っております。そこで、ハンドブック委員会の植松委員長(現副会長)とご相談し、私と藤井会計理事が加わって拡大ハンドブック委員会を構成して、具体的に2020年度の予算計上を行いました。本年度は、「知識の森」への広告掲載を目的に行う事業化のトライアルを行う際の課題(システム仕様、広告掲載方法、ポリシー策定、トライアル協賛社の決定等)について、議論を重ねています。

⑥ 日本学術会議第三部電気電子工学委員会(第9回、7月29日オンライン開催)における、電気電子工学関連学協会(電気学会、情報処理学会、応用物理学会、本会)の連携について意見交換

 日本学術会議電気電子工学委員会の大西委員長と中野幹事から、同委員会の活動の中で、電気電子工学関連学協会の連携の在り方について、電気学会電気学会の斉藤会長、応用物理学会の波多野会長、情報処理学会の江村会長、及び私を交えて、意見交換する機会を頂き、7月29日にオンライン開催いたしました。各学会事務局もオブザーバ出席が認められ、本会白石事務局長も出席しました。意見交換会では、日本学術会議電気電子工学委員会における電気電子工学関連学協会の連携の在り方について、幅広く意見交換がなされました。まず、お互いの学会の会員数の推移、収支状況、論文誌の状況、大会・研究会・国際会議の状況、最近のトピックスなどについて報告があり、そのあと、学会連携、国際競争力(インパクト・ファクタ向上策等)や会員(特に企業会員)に対する価値・サービスの向上、財政健全化、新規会員獲得などの課題に対して、各学会がどのように取り組んでいるかについて意見交換がなされました。また、日本の技術力・研究開発研究力を維持・向上するためにどのような施策が必要かについて、率直な意見交換も行われました。本会としては、ICT利活用を促進し、スマート社会の早期実現を目指して、様々な学会とより密接な連携推進を図り、会長声明に基づいて、具体的な施策を迅速に実行する所存であることを伝えました。

⑦ with コロナ, afterコロナにおける学会の活性化施策について、次期会長・大会委員会幹事団・事務局との意見交換(6月10日、8月3日、8月7日オンライン会議)

 本会は、任期が2年の理事がほとんどで、毎年半数が改選されています。会長職は、まず次期会長として選出され、1年間は会長を補佐し、引き続き会長として1年間務めます。この方式は、学会運営の一貫性・継続性という点では、良いとは思いますが、会長として新たな施策を実行に移すには、次期会長の時に、施策の企画立案を行い、予算などに含めて実行可能になるよう時間をかけて準備する必要があります。本会企画戦略会議では、長期的な視点で、学会活動の改革・活性化を検討しており、有効に機能していると思います。また、各理事の担務が明確になっており、理事はじめ委員会の方々や事務局の皆様が、精力的に活動していただいているおかげで、各種委員会において、改善に向けた検討が積極的になされ、具体的な取り組みが着実になされています。しかしながら、想定外の状況が生じた場合には、機動力がやや不足しているように感じます。実際、コロナ禍に対しては、一部の企業や大学の斬新なコロナ対策への取り組みがマスコミなどで報道されていますが、本会は、電子情報通信が専門の学会にも関わらず、世の中に対する声明や具体的なコロナ禍への取り組みに対する情報発信は、一般の方々にはほとんど伝わっていないように思います。このような背景から、学会としての情報発信、将来ビジョンについて、世の中に迅速にかつ正確にアピールすることが必要だと感じ、with コロナ, afterコロナにおける学会の活性化施策について、石田次期会長、永妻・植松・松島・山中副会長はじめ、理事や事務局と、頻繁に意見交換を行ない、具体的な施策の検討を行っています。私は、電子情報通信学会の諸活動は「宝の山」だと確信していますが、残念ながら、これまでは「広報・宣伝・アピール・ユーザ視点からのデザイン」があまり得意ではなかったと感じています。身近な例では、これまでの学会ホームページは、会員向けで、欲しい情報にたどり着くには、何度もクリックする必要があり、また、インパクトの大きい魅力的なイベントや講演などの企画には、なかなかたどり着けませんでした。新聞や週刊誌あるいはテレビでは当たり前のヘッドライン(見出し機能)等が不足していたため、学会の価値ある情報が、正確にかつ迅速に、ユーザに届かなかったのではないかと思われます。「コロナ 情報通信」で検索しても、本会のホームページは出てきません。人々は、日々の生活において情報通信技術の恩恵を大いに受けていることを感じつつも、その技術の発展を支えてきた本会の存在や価値は、残念ながら、ほとんど認識されていないように思われます。電子情報通信に関わる技術者や研究者の専門集団としての本会の使命や存在価値はもちろん大切ですが、様々な分野でのICTの利活用を一層促進するには、ユーザフレンドリーで身近な学会へと変革していくことも重要だと思います。そのような考えから、with コロナ, afterコロナにおける学会の活性化やユーザ指向の魅力的な情報発信について、議論と試行を重ねつつ、果敢に変革に取り組んでおります。皆様の力強いご支援が必要です。どうぞよろしくお願いします。

第1号 2020年6月5日配信

2020年度電子情報通信学会新体制スタートのご挨拶

2020年6月5日
笹瀬 巌

 電子情報通信学会は、6月4日に2020年度定時社員総会および理事会を開催し、新しい役員体制がスタートいたしました。緊急事態宣言は解除されたとはいえ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は終息したとは言えない状況を鑑み、定時 社員総会は必要最小限のメンバーのみ現地で対応し、理事会はオンライン会議を活用した開催となりました。
 有益な情報を迅速かつ正確に発信することが、学会として最優先の責務ですので、会長就任挨拶、定時社員総会における2020年度の活動方針・計画、新役員の紹介等を、会員の皆様にお伝えしたいと思います。以下のリンクを、ご参考ください。なお、6月1日に、“「コロナ後」の新たな電子情報通信技術の発展に向けて“ と題して、中沢正隆前会長の会長声明が発表されましたが、新体制においても、総力を挙げて、皆様の生活が安全で実りのあるものになるように、最先端の情報通信技術を開発・利活用できるよう務める所存です。皆様の更なるご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。