IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズ~第17弾~

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主催:(一社)電子情報通信学会サービス委員会

光ファイバ通信の200THzポテンシャルの開拓:
研究から社会インフラへ昇華の過程に支えられて

萩本 和男(NTTエレクトロニクス株式会社)

【開催日時】2021年10月12日(火)15:00~16:30

講演内容

光ファイバ通信技術は、物理モデルの限界挑戦研究から、開発量産化され、日本はもちろん世界中の社会インフラとして、浸透してきた。本講演では、光ファイバの有する潜在能力を引き出す不断の努力を振り返ることで、新たな研究開発へのチャレンジの一助となることを願っている。一見延長線上に見える「研究と開発」であるが、社会インフラとしての運用まで考えると大きなギャップがある。できるだけ、過去の40年の経験に照らして、その違いとギャップを埋める努力をフォトニクス技術・エレクトロニクス技術・ソフトウェア技術を組み合わせて、システムとそれをサポートする計測技術とをコンカレントに進めることで持続的な発展をなしえたメカニズムを述べてみたい。

葉玉寿弥 通信ソサイエティ会長からの紹介文

今回は、NTTエレクトロニクス社フェローの萩本和男様をお招きし、大容量光伝送システムの研究開発についてご講演頂きます。萩本様は多年にわたって基幹通信システムの大容量化をけん引し、その根幹となる光通信技術の開拓と実用化を担って来られました。また、海外キャリヤ連携などの数々のプロジェクトを指揮し光通信業界全体の発展に貢献されました。数々のご功績により、紫綬褒章・本会功績賞をはじめ、多くの賞を受賞されています。今回のご講演では、驚異的な伝送容量拡大を成し遂げてきた研究開発の実情と未来に向けた教訓についてお話し頂けるものと思います。皆様、ぜひご聴講ください。

講師略歴

萩本 和男

萩本 和男

1978年東京工業大学電気電子工学科卒。1980年同大学院修士課程了。同年日本電信電話公社横須賀電気通信研究所入所。1998年NTT長距離事業本部担当部長、2000年未来ねっと研究所部長、2005年同所長、2009年NTT先端技術総合研究所長を経て、2013年NTTエレクトロニクス社長、2019年より同社フェロー 1993年度および2005年度電子情報通信学会業績賞、2013年同功績賞、2020年同名誉員また2016年春紫綬褒章、などを受賞。 電子情報通信学会フェローおよびIEEEフェロー