電子情報通信学会  
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学生会報告 各支部学生員の感想


 
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★21年2月号 会誌掲載

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北海道支部
 
 

学会発表を通じて

 私は,サケの母川回遊行動のメカニズム解明を目的としたサケ自動追跡システムの開発を行ってきました. 学会発表は,他大学の先生や専門家に研究成果を聞いていただく場ですので,研究室内の議論とは異なり,初めてのときはとても緊張しました.まず,準備段階では,限られた時間内で分かりやすく伝えることを目指し,研究全体を改めて見直し,発表内容を組み立てる中で,今まで見えていなかった問題点が新たに見つかるなど,その後の研究に活かすことができました.また発表に際し,質疑応答で頂いた質問や意見では,研究の参考になるだけでなく,より深い考察へ導く視点を提供して頂き,視野を広げる勉強になりました.他の方々の研究発表についても,着眼点やそこに至るアプローチなど,意外なものや共感を得たものなど,さまざまな刺激を受けました.
 発表に至るまでには何度も試行錯誤し悩みましたが,私にとって学会発表を通じて得た多くのものは,今後就職後にも活きる貴重な経験だと思っています.これから発表の機会を迎える後輩の皆様も,学会発表を通じて何かしら貴重だと思える経験をして下さい.必ず得るものがあります.
 最後に,学会発表の機会を与えて下さった指導教官の先生,電子情報通信学会の皆様に,この場を借りて深く御礼申し上げます.

 
田阪 直人

北見工業大学大学院 博士前期過程 情報システム工 学専攻2年
   



東北支部
 
 

学会発表を通して

 現在,私はバスケットボール競技で用いられている紙媒体のスコアシートの電子化システムの開発とその広範な普及を目的とした研究を行っています.
 高専生ということもあり,5年生(大学学部2年生に相当)という比較的早い段階で初めて学会発表を経験し,その後も数回にわたって学会発表を行ってきました.最初の発表の際には,非常に不安で発言内容まで一字一句暗記してしまうほど,発表練習を繰り返したことを今でも鮮明に覚えています.
 学会発表では,限られた時間内で,聴講者に対して過不足なくわかりやすく内容を伝えなければならないため,一定のスキルが必要となります.更に,現在までの研究を振り返り,発表内容をまとめることで,自分自身でも今まで気がつかなかった問題点や見落としていた点などの新たな側面に気づくことも多く,また,聴講者の鋭い質問や的確なアドバイスは非常に参考になりました.
 このように,定期的に学外の研究者や学生と交流できる学会発表は,自分自身の視野を広げ,幅広い知識を得ることができ,研究を進展させる上で絶好の機会であることを強く実感しています.
 最後になりましたが,このような貴重な学会発表の機会を与えていただいた指導教授および電子情報通信学会関係各位にこの場をお借りして御礼を申し上げます.

 

佐藤 清彦

仙台電波工業高等専門学校専攻科情報システム工学専攻2年

   



東京支部
 
 

飛躍の“糧”:学生会活動

 電子情報通信学会の学生員ではあるが、今一そのメリットを見出せないとお感じの方はいらっしゃいませか?
 現在私は、平成20年度・電子情報通信学会東京支部学生会にて委員長を仰せつかっております。所属学生員の活動を盛んにし、かつ学生員相互の親睦を図ることを目的に、見学会・講演会等に代表される各種事業を展開しています。これら学生会活動の特徴として、事業内容の決議から実際の企画・運営まで、全てを学生の手により実行する点が挙げられます。委員長という役職には、所属全役員の意思決定を役員会にて図るという、会全体の舵取り役を期待されます。私は引っ込み思案な性格でもあり、委員長という大役の話を頂いた時は、自身に学生会という組織を切り盛りするだけの能力があるのかと不安もありましたが、無事任務を達成できた今、1年前と比較して引っ込み思案ではなく、遺憾なくリーダーシップを発揮できる私自身が今ここに存在しています。
 電子情報通信学会には、学生会に限らず、このように自分自身をより高みに成長させることが可能なフィールドがあります。大方の入会理由であろう、研究会・大会等における自身の研究発表のみに留まらず、折角の学生員資格を生かして、皆様も“違う明日の自分”を目指し人間的・精神的に大きく飛躍されては如何でしょうか?

 
竹本  淳

電気通信大学電気通信学研究科電子工学専攻博士後期課程3年
   



信越支部
 
 

「学会発表を通じて」

 現在,私は長岡技術科学大学大学院でHot-mesh CVD法を用いた窒化物薄膜のエピタキシャル成長に関する研究を行っています.
 私が初めて学会発表をする機会となったのは,平成19年度電子情報通信学会信越支部大会でした.その時のことは,今でも鮮明に覚えています.それまで学会発表は行ったことがありませんでしたので,要旨の作成から発表まで,何もかもが初めての経験であり,先生や先輩方に支えて頂きながら,やっと発表の場に立てました.
 発表当日,順番が近づくにつれ緊張が高まり,いざ発表の時には緊張で声が震えてしまうほどでした.
 私は,学会発表という場は,単に個々の研究内容を発表するだけの場ではないと思っています.学会発表を行うに当たっての研究室内での議論,要旨及び発表スライドの作成,発表の練習など,すべてが勉強です.また,学会では普段,大学の研究室だけでは得られない知識や課題に出合える絶好の機会でもあります.質問や指摘を 受けることで,自分では気づかなかった新たな課題なども見つかり,その課題を今後どのようにして解決しようかと新たな意欲を起こさせてもらえる非常に重要な場と思います.
 最後になりましたが,このような貴重な学会発表等の機会を与えて下さいました先生方,電子情報通信学会の皆様方にこの場をお借りして御礼申し上げます.

 
小前 泰彰

新長岡技術科学大学大学院工学研究科電気電子情報工学専攻博士前期課程2年
   



東海支部
 
 

学会発表に対する意識の変化

 私は現在、MIMO無線通信技術に関する研究を行なっています。私が初めて学会発表を行なったのは大学院1年の9月頃でした。もともと私は人前で話すのが苦手であったので、そのときは何度も発表練習をして言葉を丸暗記して臨んだ記憶があります。そして発表自体はスムーズに終えることができましたが、その後の質問にうまく答えることができませんでした。内容を深く考えていなかったからです。
 その後の発表機会でも、しばらくは「質問が無しに終わってほしい」と思いながら発表していました。しかし、ある経験から意識が変わり始めました。それはある学会発表後、質問時間のときに、自分では思い付かなかったような技術を紹介していただいたことがあったのです。
 発表の後、その技術を導入して、滞りがちであった研究が先に進んだことがあったのです。それ以来私は、学会発表の場は「自分の研究成果を外に向けて発表する」ということの他に「自分の研究に対して、いろいろな人から意見やアドバイスをもらう良い機会である」と思うようになりました。研究室の中だけではなく、外部からの意見をもらうというのは社会に役立つ研究を進める上で重要なことであると思います。学会発表は国内外で7件行いましたが、今後もできるだけ多くの機会で自分の考えを発表し、様々な意見を吸収して行きたいと感じています。

 

宇都宮 正和

名古屋工業大学大学院工学研究科情報工学専攻博士前 期課程2年

   



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