学会発表を通じて
私は,サケの母川回遊行動のメカニズム解明を目的としたサケ自動追跡システムの開発を行ってきました.
学会発表は,他大学の先生や専門家に研究成果を聞いていただく場ですので,研究室内の議論とは異なり,初めてのときはとても緊張しました.まず,準備段階では,限られた時間内で分かりやすく伝えることを目指し,研究全体を改めて見直し,発表内容を組み立てる中で,今まで見えていなかった問題点が新たに見つかるなど,その後の研究に活かすことができました.また発表に際し,質疑応答で頂いた質問や意見では,研究の参考になるだけでなく,より深い考察へ導く視点を提供して頂き,視野を広げる勉強になりました.他の方々の研究発表についても,着眼点やそこに至るアプローチなど,意外なものや共感を得たものなど,さまざまな刺激を受けました.
発表に至るまでには何度も試行錯誤し悩みましたが,私にとって学会発表を通じて得た多くのものは,今後就職後にも活きる貴重な経験だと思っています.これから発表の機会を迎える後輩の皆様も,学会発表を通じて何かしら貴重だと思える経験をして下さい.必ず得るものがあります.
最後に,学会発表の機会を与えて下さった指導教官の先生,電子情報通信学会の皆様に,この場を借りて深く御礼申し上げます.
|