学会発表を通じて
私は現在,新潟大学においてコンピュータ上に構築した人工社会を用いたシミュレーションに関する研究を行っています.我々はこれまで社会学,心理学などの分野において論じられてきた現象を工学的な立場からとらえることで新たな知見が得られるのではないかと考えています.
さて私は学部4年生であった4年前より学会発表をさせて頂いています.学会発表を通じて感じることは相手を意識したプレゼンテーションをしなければならない,ということです.初めて発表を行ったとき,意識が自分の研究の方にばかり向いていたため,それを相手に伝えるために何をしなければいけないのかという考えに至りませんでした.しかし学会発表を繰り返すことで,スライド1枚1枚の作り方から全体の構成,話の流れなど様々なことを学び,相手を意識した発表を少しずつですができるようになってきました.その結果として,発表を聞いて下さった方からの御意見もより深く詳細なものが頂けるようになってきました.相手を意識した発表は最後には自分の研究をより高めてくれるものであると痛感しています.今後も活発に学会に参加することで様々な経験を得て,自分の研究活動に生かしていきたいと考えています.
最後に,日々御指導して下さっている指導教員の前田義信先生をはじめ,学会においてお世話になりました諸先生方,電子情報通信学会の関係者の方々に対し,この場をお借りして御礼申し上げます.
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