電子情報通信学会  
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学生会報告 各支部学生員の感想


 
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★18年2月号 会誌掲載

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23年2月号

24年2月号



北海道支部
 
 

学生員として思うこと

 私は室蘭工業大学大学院で、電磁界解析の研究を行っております。私の研究において、日頃参考にしている論文は比較的英語で書かれたものが多いのですが、本会で発行される論文誌は日本語の論文として貴重な資料となっております。
 日頃、研究室のメンバーとばかり接している私にとって、支部連合大会やソサイエティ大会、総合大会に参加できることは、他の研究者の方々の意見や発表を聞くことができるばかりでなく、自分の研究成果を聞いて頂ける貴重な場となっております。他の研究者の方々の発表を聞けることは、研究の視野が広がるばかりでなく、発表の仕方や、スライドの書き方など自分に足りないものを吸収でき、非常に勉強になります。さらに、自分の発表において、聴講者の方々から頂ける御意見や御質問は、スライドの見せ方などのプレゼンテーションのスキルアップにつながるものから、その後の研究に役立つものまであり、大変ありがたく思っております。また、他大学の同年代の学生の発表を聞けることや全国各地に行けることも刺激になります。このように学会での発表は、日頃、研究室で研究しているだけでは得られない貴重な経験と勉強ができる機会となっております。
 学会で発表することや論文を投稿すること、さらに、そのために日々努力することは、これから社会人になったときの貴重な財産になると思います。

 
佐藤 慎悟

室蘭工業大学大学院生産情報システム専攻 博士後期課程2年
   



東北支部
 
 

学会発表を通じて

 私は平成16年に電子情報通信学会の学生員に入会しました。学生員になったきっかけは、私が在学している東北工業大学で電子情報通信学会の東北大会が行われることになり、勉強を兼ねて参加することになったからです。最初は私のような普通の学生が学会の東北大会という場に参加しても良いのかと不安に思いましたが、自分を高めることが出来るチャンスだと思い参加することにしました。
 右も左も分からない状態の中、大会で発表する予稿の作成を開始しました。書き方が難しく、自分の文章の表現力のなさに自信をなくした時もありましたが、ゼミの担当教授からご指導を頂き何とか予稿を作成することが出来ました。大会当日でのプレゼンテーションは、頭の中が真っ白になるくらい緊張したのを覚えています。自分が発表するテーマの説明しか自分の頭になく、せっかく聞いてくれた方々の質問に思うように答えることが出来ませんでした。このような場では個人のプレゼンテーション能力がはっきりするので、常に自分の能力を高める努力が必要であると思いました。
 また、大会では他の発表者の研究発表を聞くことが出来、自分の視野を広めることが出来る良い機会となりました。私は学会の大会を通して表現能力の大切さを学びました。ここで経験したことは社会人になっても生きてくると思います。今後も、大会での発表にふさわしい業績を上げるように頑張りたいと思います。

 

モガワ 伸也

東北工業大学大学院工学研究科通信工 学専攻博士前期課程2年

   



東京支部
 
 

学生会活動を通じて

 これを読んでいる皆さんは、東京支部学生会主催の企画に参加したことはありますか?簡単ではありますが、東京支部学生会がどのような企画を行っているかを紹介いたしますと、まず年に2回の見学会と講演会を開催しています。それに加えて、研究発表会や会報の発行を行っています。毎年行っていますので、チャンスがあればぜひ参加してみてください。
 さて、学生会ではこれらを運営している組織があります。私はその中の幹事役として副委員長・委員長と2年間務めさせていただきました。委員長の仕事は「会を取りまとめる」という事なのですが、すべての事を把握し一つの組織を動かしていくということは大変貴重な体験でした。役員全員で60人超という大きな組織ですから、全員の意見を汲むことや活発な意見交換の場を作ることの難しさもありました。それでも、すべての企画が成功を収めたのは役員の皆様のおかげであると大変感謝しております。また、他分野ながらも興味深い内容の講演会や見学会に参加できたことや、年3回の役員会で他大学の方と知り合えたことは大変有意義でした。今後も学生であるうちは、一参加者として皆様と交流を深めていければと思っております。
 最後に,一緒に会の運営をして頂いた幹事団の皆様、学生会評議員および顧問の先生方、東京支部役員の皆様、事務局の皆様には、この場をお借りして深くお礼を申し上げます。

 
太田 達也

千葉工業大学情報科学研究科情報科学専攻博士後期課程2年
   



信越支部
 
 

一学生の視点からの学会発表

 学会の本来の目的である学術交流が第一であることは言うまでもありませんが,学生の私にとって,学会発表は3つの大きな意義を持っています.一つめは,“発表すること”自体を中・長期的な目標とすることで研究に対するモチベーションを高めることができる点です.二つめは,発表する内容に関してそれまでの自分の研究成果を纏め,他の研究者の動向を知り,また議論を重ねることによって,自分の研究を客観的に捉え直すことができ,自分が何をしたかったのか,そのために何をすべきで何が足りていないのか,などを再確認することで研究の軌道修正を行うことができる点です.三つめは,必要な内容を定められた時間の中で如何に分かりやすく説明するか,を考えることでプレゼンテーションの良い訓練となる点です.特にこの点について, 私は,人前でひどく緊張してしまう性格なので,どうしたら緊張しすぎずに発表を行えるかに腐心しました.
 これまでに3度,本学会の研究会等で発表させていただく機会を得ることができましたが,教授を始め,先輩方や同期・後輩諸氏のご助力無しには到底成し得なかったと思います.この場をお借りして深く感謝いたします.

 
松下  晋

長岡技術科学大学大学院工学研究科修士課程2年生電気電子情報工学専攻
   



東海支部
 
 

異分野交流の場としての学会

 私は現在、名古屋大学で次世代集積回路、特に超伝導体を用いた集積回路の設計支援に関する研究を行っています。この超伝導体を用いた集積回路は、まだまだ研究の半ばであり、様々な分野の研究者(製造プロセスからシステムまで)が連携して研究が行われています。そのため、共同研究のミーティングを行っても、製造プロセスに関する発表やシステムに関する発表など様々な発表が入り混じっています。私は、情報、とりわけ論理回路設計を専門にしておりますので、プロセスに関する話を聞いても必ずしも理解することはできません。しかしながら、理解できなくとも、様々な分野の話を聞くことは自身の視野を広げ、研究における諸問題の解決の手助けとなることがあります。
 現在、多くの研究は非常に細分化され、専門化されています。これは、研究が進展していくと仕方のないことではあるのですが、研究者の視野を狭める恐れがあります。私は、研究者は、自分に直接関係のない研究テーマにも関心を持ち、知識を獲得していくことによって、自身を、研究を高めることができる、と思っています。幸い最近は、各学会における学生主体の活動やCOEでの若手研究者の集まりなど、様々な分野の学生、研究者の集まる場が増えてきています。そのような機会を存分に活用し、様々な分野の研究者たちと交流を深めていきたいと思っております。

 

小畑 幸嗣

名古屋大学大学院情報科学研究科情報システム学専攻博士後期課程1年

   



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