集積回路研究専門委員会 委員長
高橋 真史(キオクシア)
AIや5Gの普及、EVや自動運転、Society5.0への取り組み等、社会全体のデジタル化が急速に進んでおり、半導体の果たすべき役割はますます大きくなっています。COVID-19の世界的パンデミックによる半導体不足は様々な産業に影響を及ぼしており、社会における半導体の重要性を再確認させられています。
さらに、全世界でカーボンニュートラルの動きが活発化し、半導体においても、コスト、性能のみならず、低消費電力化がこれまで以上に重要になってきています。高度デジタル社会と持続可能な社会の両立に向けて、半導体開発も新たな局面を迎え、さらにはMore MooreやMore Than Mooreをはじめとした新たな技術革新の議論が続けられています。
1987年に発足した集積回路研究専門委員会は、半導体集積回路に関する技術を議論する場を提供し、半導体産業の発展と半導体に携わる人材の育成に取り組んできました。議論内容は、アーキテクチャやシステム、デジタル/アナログ回路技術、設計手法、実装技術、評価技術等の多岐にわたっています。
2022年度の活動計画は下記の通りです。電子情報通信学会や情報処理学会の他の研究会、IEEE等の他団体との共催あるいは協賛を得て多くの研究会を開催しており、専門分野の異なる研究者間の議論の場としても活用いただいています。
(1) 4月 第二種研究会 ”メモリ技術と集積回路関連一般”
(2) 5月 第二種研究会 “LSIとシステムのワークショップ2022 世界を駆ける先進モビリティエレクトロニクス~地上から宇宙まで~”
(3) 8月 第一種研究会 "アナログ、アナデジ混載、RF及びセンサインタフェース回路、低電圧/低消費電力技術、新デバイス・回路とその応用”
(4) 9月 第二種研究会 “第14回アクセラレーション技術発表討論会「富岳による高度科学技術計算」”
(5) 9月 ソサイエティ大会 ICD企画セッション“Society 5.0を実現するリモートテクノロジ―”
(6) 10月 第一種研究会 "ハードウェアセキュリティおよび一般”
(7) 12月 第一種研究会 "デザインガイア -アプリケーション・ドリブン・システム開発技術および一般-“
(8) 12月 第二種研究会 “学生・若手研究会”
(9) 3月 総合大会 ICD企画セッション” 極限環境で動作する集積回路”
(10) 3月 第一種研究会 "学生・若手研究会
また、学生を含む若手の方に積極的に参加していただけるよう、研究会の企画を進めています。今年は中止となりましたが、7月の夏の合宿では若手の方が実際に開発に挑戦する企画を設けています。12月及び3月の学生・若手研究会では、特に学生の方を中心に発表の機会を提供する取り組みを進めています。これらの企画を通じて、若い方に研究会を理解していただくとともに、将来学会および研究会の活動を担う役割を期待しています。
感染症対策によりほとんどの研究会がオンライン開催となっておりますが、可能な限り現地開催を進めるとともに、一方では遠方からでもWeb参加可能なハイブリッドな研究会運営を進めていきます。
皆様の積極的なご参画をお待ちしております。集積回路研究専門委員会をよろしくお願い申し上げます。