伝搬・無線システムのための確率統計
実行委員長 菊間 信良(名古屋工業大学)
- 電子情報通信学会アンテナ・伝播研究専門委員会では,第二種研究会「アンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップ」を1994年度から開催しています.この度,アンテナ・電波伝搬分野研究者の基礎的な技術固めを目的とするワークショップ「ベーシックワイヤレスシリーズ」を開催することとなりました.
- 今回開催するワークショップは,このベーシックワイヤレスシリーズの第3回目として,移動通信における電波伝搬解析やモデル,信号検出,機械学習の基礎となる確率統計に着目した基礎講座となります.大学で習う確率統計が電波伝搬および無線システムでどのように利用されているかを,例を交えながら説明し,確率統計を電波伝搬および無線システムの解析ツールとして活用できるようになることを目的としています.
聴講対象者
- アンテナ・電波伝搬および無線システムの技術者で,電波伝搬に関わる評価を行っている方,伝搬モデルを取り扱う方,および,これから勉強する学生や企業の方
- 大学の確率統計を習ったが,より深く確率統計を理解したい方
講師
大鐘 武雄 氏(北海道大学)
講義内容
- 古典的確率論
- 公理的確率論
- 確率の和と積:ベイズ推定 (モンティ・ホール問題)
- 無限個の元:実数の確率空間 (確率分布関数,確率密度関数)
- 平均値と分散
- 離散分布の例
- 連続分布の例
- 確率変数の関数 (変数変換)
- 2つの確率変数 (結合確率密度関数,周辺分布関数)
- 複数の確率変数の和 (大数の法則,中心極限定理)
- 2つの確率変数の関数 (レイリー分布)
- 確率過程 (stochastic process)
- 相関関数とスペクトル (Jakesモデル,遅延プロファイル)
- マルコフ連鎖
- 統計の基礎:母集団と標本
- 統計の基礎:最ゆう推定
- 統計の基礎:ベイズ推定の基礎
- 統計の基礎:ベイズ推定例
- EMアルゴリズムの理論背景
- 統計の基礎:回帰分析の基礎
- まとめ
- 講演資料はURLから事前にダウンロードして頂く予定です.
日時
2022年10月24日(月) 9:30~17:00 ※ハイブリッド形式
会場
北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟・2階 セミナー室2
(〒060-0815 北海道札幌市北区北15条西8丁目 地下鉄南北線北18条駅 徒歩12分)
https://www.eng.hokudai.ac.jp/building/#s-3
受講定員
現地40名,オンライン100名
受講料
(税込み,印刷物はありません)
一般/会員 12,000 円,非会員 22,000 円
学生/会員 4,000 円,非会員 8,000 円
受講申込み期間
2022年8月29日(月)~ 2022年10月14日(金)
(先着順:満員になり次第締め切ります.なお,手続きの関係で締め切りを過ぎる可能性のある場合は問合先の総務幹事までご相談下さい)
受講申し込み方法 受付終了
下記申込みフォームよりお申し込み下さい.
上記にアクセスできない場合は,こちらから申し込みをお願い致します.会員資格で申し込まれる方は,受講申込に会員番号の記載が必要になります.学会入会手続き中の方は,入会申込書のコピー等,入会手続きを確認できる資料を提出して下さい.入会に関する情報は下記のURL をご参照下さい.電子情報通信学会入会案内:http://www.ieice.org/jpn/nyukai/index.html
問合先
ベーシックワイヤレスシリーズ第3回実行委員会
総務担当幹事 本間 尚樹(岩手大学)
E-mail: ap_ac-bws3-secretary(a)mail.ieice.org
(迷惑メール防止のため,@を(a)にしています.)
主催
電子情報通信学会 アンテナ・伝播研究専門委員会
協賛
電子情報通信学会 無線通信システム研究専門委員会
IEEE AP-S Tokyo Chapter