点群データ処理の基礎から機械学習応用まで

~無線シミュレーション/エミュレーションにおける活用~

実行委員長 北 直樹(東京電機大)

 電子情報通信学会アンテナ・伝播研究専門委員会では,第二種研究会「アンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップ」を1994年度から開催しています.このワークショップシリーズは,アンテナ・電波伝搬分野の研究および開発の裾野を広げるために企業の若手研究者,技術者,学生の専門能力を向上させることを目的としており,アンテナ・電波伝搬の設計・解析を行うための基礎的・普遍的なテーマを選定して実施しています.この従来のワークショップに加えて,2013年からは,タイムリーな最新トピックを取り上げ,より先端的な内容の講義を実施することを目的とした新たな形態のワークショップ「アドバンスドワイヤレスシリーズ(AWS)」を開始し,これまで14回開催しています. アンテナ・電波伝搬において様々な研究開発分野が存在しますが,課題の難易度の高さにより,解決が難しいものが少なからず存在します.

 今回開催するワークショップは,アドバンスドワイヤレスシリーズの第15回目として,近年デジタルツインやAIをはじめ,様々な分野で注目を集めている点群データをテーマとして取り上げます.点群データの基礎から,レーザースキャナなどによる取得方法,前処理・3Dモデリングなどのデータ処理技術,さらに機械学習への適用方法までを体系的に解説します.その上で,無線分野において環境情報として点群データを活用した無線シミュレーションなどへの応用についても紹介し,点群データ活用の基礎から応用までを幅広く学べる内容となっています.また,本講義では初学者にも理解しやすい構成とし,点群データをこれから学びたい方にも安心して受講いただける内容となっています.さらに,現地参加者向けには3Dレーザースキャナの展示も予定しておりますので,実際の機器に触れながら理解を深める機会として,是非現地での参加をご検討ください.

【聴講対象者】
  (1) 無線の研究・開発に携わってきたが,点群データについて初学者の方
  (2) 点群データの取得方法や前処理,3Dモデリング,機械学習への活用方法まで体系的に学びたい方
  (3) 無線分野における点群データや機械学習の活用に興味があるが,自学の時間が確保できない方
  (4) 点群データを活用し,今後デジタルツイン,ロボティクス,インフラ計測,AIなどの幅広い分野への応用を検討している方

講師

 杉山健斗、岩﨑慧(構造計画研究所)

講義内容
  1. はじめに
    1. デジタルツイン・CPS(サイバー・フィジカルシステム)と環境データ
    2. 点群データとその活用
    3. 本AWSの構成
  2. 点群データ処理の基礎
    1. 電波伝搬シミュレーション用3Dモデルに求められる要素
    2. 代表的な点群データ処理
    3. フィルタリング処理 ~点群データ軽量化により扱いやすく~
    4. セグメンテーション処理 ~点群データを分類し意味を持たせる~
    5. メッシング処理 ~点群データから面を貼り3次元形状を作成~
    6. 画像処理の活用 ~点群データから輪郭を読み取り簡易形状を作成~
  3. 屋内点群データの電波伝搬シミュレーション用3Dモデリング
    1. 屋内3Dモデリングフロー
    2. 屋内点群データのセグメンテーション処理
    3. 屋内点群データのメッシング処理
    4. 電波伝搬シミュレーションへの適用
    5. より複雑な屋内構造への対応
  4. 屋外点群データの電波伝搬シミュレーション用3Dモデリング
    1. 屋外3Dモデリングフロー
    2. 屋外点群データのフィルタリング処理
    3. 屋外点群データのセグメンテーション処理
    4. 屋外点群データのメッシング処理
    5. 電波伝搬シミュレーションへの適用に向けた面数削減・形状単純化
    6. 電波伝搬シミュレーションへの適用
  5. 機械学習による伝搬推定モデル
    1. 電波伝搬推定での機械学習の位置付け
    2. 機械学習の基礎
    3. 機械学習モデルの構築方法
  6. 点群を活用した機械学習モデルの構築
    1. 点群を活用した機械学習
    2. 橋梁環境での伝搬損失推定モデルの構築
    3. 市街地環境での伝搬損失推定モデルの構築
  7. 点群を活用した電波伝搬サロゲートモデルへの発展
    1. サロゲートモデル(代理モデル)の概念と導入の背景
    2. シミュレーションに基づくサロゲートモデルの構築フロー
    3. 特徴量の工夫による性能・高速化検討
  8. まとめ

*上記の講習内容は,若干変更することもございますので御了承下さい.なお,スライド資料は受講者に約1週間前に配布する予定です.

日時

 2026年9月3日(木) 9:30~17:00

会場

 ハイブリッド

  現地会場:機械振興会館地下3階研修-2

  オンライン:Zoom

受講定員

 現地 100 名/オンライン 350 名

受講料

・会 員    24,000円(税込)
・非会員    48,000円(税込)
・研究室一括  60,000円(税込)

  • ハンドアウト資料はPDFでの配布となります.
  • 会員価格は非会員価格の半額となっております.この機会にぜひ電子情報通信学会へのご入会もご検討ください.会員価格での受講を希望される方は,受講申込書に会員番号の記載が必要になりますので,御注意下さい.学会への入会手続き中の方は,学会へ提出した入会申込書のコピー等,入会を確認できる資料の提出をお願いします.非会員の方には,この機会に,電子情報通信学会への入会をお勧め致します.入会に関する情報は下記のURLを御参照下さい.
  • 電子情報通信学会入会案内:https://www.ieice.org/jpn/nyukai/index.html
  • 本ワークショップでは,大学/高専の研究室を対象とした【研究室一括支払い】を実施いたします
    • 研究室一括支払いをご利用の場合は,会員の教員1名と同一研究室に所属する学生の受講料を合わせた上限を60,000円(税込)といたします.AWSでは学生料金は設定しておりませんが,学生にも受講いただきやすい内容になっておりますので,今回は特別に研究室一括払いを設定いたしました.ぜひご活用ください.
    • 受講人数の把握のため、研究室一括支払でご参加される教員・学生全員について、下記「受講申し込み方法」に記載のとおり、お申込みいただきますようお願いいたします。
    • 研究室一括申し込みは、研究室代表者(教員)が会員であることが条件です。
  • 会員とは電子情報通信学会会員およびIEEE AP-S会員を指します.
  • 受講申込後のキャンセルはできません.ご注意ください.
受講申込み期間

 2026年7月22日(水)~ 2026年8月21日(金)

受講申し込み方法

 以下の「参加登録」ボタンからお申し込み下さい.なお受講申込後,システム(Payvent)より受付完了のメールが届きます.Payventシステムに関するご質問は,お申込みページに記載のお問合せ先へのご連絡をお願いいたします.

★申込上の注意点★
・ ハンドアウトは申込フォームに記載のメールアドレスに送付いたします.

・ 研究室一括支払いを選択された方は「研究室一括申込者用」の欄に,参加する学生の「お名前」と「メールアドレス」をご記入ください
・ 上記フォームにアクセスできない場合は問合せ先までご連絡ください.

問合せ先

 アドバンスドワイヤレスシリーズ第15回実行委員会
 総務担当幹事 廣瀬 幸(九州工業大学)
 E-mail: ap_ac-aws15_secretary(a)mail.ieice.org
 (迷惑メール防止のため,@を(a)にしています.)

主催

 電子情報通信学会 アンテナ・伝播研究専門委員会

協賛

 IEEE AP-S Tokyo Chapter

 URSI-C

 URSI-F