[AP-NET 1252] 7月A・P研 特別講演のお知らせ

AP-NETご購読の皆様

AP研幹事補佐の新潟大 金です.
いつもお世話になっております.
7月A・P研(7/15〜17,オンライン開催)では,下記の特別講演が予定されています.

・A・P研 特別講演
「縦列走行V2V直接通信ドップラースペクトル」
 ○山口 良(ソフトバンク)
【アブスト】
 「縦列走行V2V(車車間)直接通信の電波伝搬においてはドップラースペクトルに特徴的な振る舞いが見られる.本講演では,測定された結果を踏まえ,実証実験,メカニズム理論検討およびシミュレーションによりドップラースペクトルのモデル化を行う.その結果,主要波は直接波と路面反射波でありドップラーシフトしないことを示す.次に,路面散乱波がドップラースペクトルの1倍波広がりを生じていることを明らかにする.また,路面・車両多重散乱波がドップラースペクトルの2倍波広がりの要因であることを示す.これらのスペクトル広がりに関して,理論的検討により散乱点とドップラースペクトルの関係性も明らかにする.さらに,アンテナ指向性によりドップラースペクトルが大きく変化することから,アンテナ指向性依存性をシミュレーションにより明らかにする.
 加えて,通常は水平面内に用いられるJakes一様散乱リングモデルを垂直面内に適用し,上記ドップラースペクトルモデルを閉形式で定式化する.関連して,ドップラースペクトル測定法を応用したレピータ回り込み干渉波評価法も紹介する.」
 本講演は,口頭発表で予稿はありませんが,和文論文誌Bのアンテナ伝搬特集号(2020年11月掲載)に同タイトル「縦列走行V2V直接通信ドップラースペクトル」の早期公開論文として掲載されていますので予稿としてご活用ください.

皆様のご参加をお待ちしています.
よろしくお願い致します.