2010年ソサイエティ大会
シンポジウム企画「小形アンテナ」
- 日時: 2010年9月16日(木)14:25-15:45
- 場所: 大阪府立大学
- オーガナイザ: 高橋 応明 (千葉大)
提案趣旨
無線LAN,携帯無線機器に使用されているアンテナやこれから導入されようとしているMIMOシステムに使われるアンテナ,地上デジタル放送やUWBシステム,RFIDシステムに使われているアンテナ,さらに人体通信や無線電力伝送に使われるアンテナなど広範囲におよぶ様々なアプリケーションで小形アンテナが必要とされている.また,小形アンテナには,小形化だけではなく,広帯域化,多周波化,複合化など様々な機能が求められており,技術課題が多岐に渡って存在する.本シンポジウムでは,小型アンテナに関する材料や素子の設計から応用システムに関するまでの論文を多方面から集め議論する.携わる研究者も多いため,多くの聴講者と活発な議論が期待できる.
開催報告
本シンポジウムでは,シート状のRFIDリーダ,カプセル内視鏡への電力伝送,導電性布を用いた柔軟性のあるアンテナ,人体に植込むアンテナといった,小形アンテナの中でも特に今後の発展が期待されるトピックスに絞って講演が行われた.各発表に対して多くの質問があり,白熱した議論が行われた.これらを通して,最新の研究成果とともに今後の展望や課題が明らかになったため,発表者・聴講者の両者にとって有用な情報の提供ができたと考えられる.なお,他分野からの聴講者も多く,70名を超える参加者があり会場は満員であった.
パネルセッション「アンテナ・伝搬技術のシステム考学」
- 日時:2010年9月14日(火)13:00-15:20
- 場所:大阪府立大学
- オーガナイザ:石井 望 (新潟大)
提案趣旨
和文論文誌B特集号「高度化するワイヤレスシステムを支えるアンテナ・伝搬技術特集号」(2010年9月号)編集委員会では,アンテナ・伝搬におけるシステム的な側面にスポットを当て,招待論文ならびにコラム記事「システム考学」の執筆を依頼した.本パネル企画では,これらの執筆者に登壇をお願いし,アンテナ・伝搬技術の研究に対して取り組む際の執筆者なりの哲学,考えを披露して頂くとともに,フロアーから意見を交えて,アンテナ・伝搬技術における「システム」に対して様々な視点で議論を深めていきたい.
開催報告
和文論文誌B特集号「高度化するワイヤレスシステムを支えるアンテナ・伝搬技術特集号」(2010年9月号)編集委員会では,アンテナ・伝搬におけるシステム的な側面にスポットを当て,コラム記事「システム考学」の執筆を依頼した.本パネル企画では,これらの執筆者に登壇をお願いし,「システム」という観点からアンテナ・伝搬技術の研究に関する執筆者なりの状況分析,哲学,考えを披露して頂いたとともに,フロアーから意見を交えて,アンテナ・伝搬技術における「システム」に対して様々な視点で議論を深めた.5 件の発表(15分/件)の後,パネル討論(45分)を行った.約50 名の参加者があった.
講演タイトルおよび講演者
- 私の中の三位一体:前山 利幸 (拓殖大)
- 私の四位一体論:森下 久 (防衛大)
- アンテナ屋はマスター?スレーブ?:庄木 裕樹 (東芝)
- システムの主役となるアンテナを!:倉本 晶夫 (NECアンテン)
- 最新技術を理解するための教科書が欲しい:石井 望 (新潟大)
2010年総合大会
シンポジウム企画「ミリ波システム実現のためのアンテナ・伝搬最新技術」
- 日時:2010年3月16日 10:30~16:50
- 場所:東北大 (仙台市)
- オーガナイザ:広川 二郎 (東工大)
- 発表件数:10件
- 参加者:約50名
提案趣旨
近年,シリコンCOMS 回路の動作周波数が高くなり,ミリ波システムの実現が現実味を帯びてきました.本シンポジウムでは,ミリ波帯におけるアンテナ・伝搬の発表にとどまらず,ミリ波集積回路との接続技術,ミリ波帯測定技術,微細加工技術,信号処理技術などの,システムを実際に実現するために必要な関連技術に関しても広く募集し,現状の技術課題と今後の技術展望について総合的に議論します.
開催報告
本シンポジウムでは,ミリ波帯におけるアンテナ・伝搬の発表にとどまらず,ミリ波集積回路との接続技術,ミリ波帯測定技術,微細加工技術,信号処理技術などの,システムを実際に実現するために必要な関連技術に関しても広く募集し,下記にあるように,60GHz帯システム用アンテナ,ミリ波高速伝送用アンテナおよびシステム,導波管スロットアレーアンテナ,測定法等に関する10件の発表があった.