会長のあいさつ

2007年度会長

末永 康仁 会長
末永 康仁
電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 2007年度会長
名古屋大学・情報科学研究科・教授 工学博士

本ソサイエティの名前である「情報・システム」の恩恵や影響を受けるのは、結局は我々人間自身であり、人々の集合体である社会自身です。理想の情報・システムを考えることは、ある意味で我々自身を考えることでもあります。本ソサイエティでは、人間・社会・科学技術への強い関心と広い視野をもつ魅力あふれる人々の集まる高度専門知識集団づくりを進めていきたいと考えます。皆様のご協力・ご支援をお願い申し上げます。

情報・システムの実現を支えるコンピュータやネットワークの技術革新のスピードはハードウェア、ソフトウェアともにすさまじいものがあり、それによって概念自身が大きく変化していくものも多くあります。しかし、それだからこそ、時代を超えて本当に重要なものとは何かを良く見つめねばなりません。若手からベテランまで様々な人々が自然に大きな興味をもって集まり、異なる分野の多くの視点による意見交流が活発に行われることが望まれます。本ソサイエティに参画される皆さんの知識・知恵が増幅・成長をとげ、新しい魅力的な分野に広がる大きな力となって行くような仕組みを持つ集団づくりを目指して行きたいと思います。

ソサイエティ構成の柱であり大きな力となる研究専門委員会・研究会の活動と、学会全体の大きな役割を担う論文誌(和文論文誌、英文論文誌)を大切にし、古くて重要なものと、新しい重要なものとがよくかみあって良い形、高い次元に育つよう努め、本ソサイエティの総合力を一層高めて行きたいと思います。又、学会内の組織の中で特に近い関係にあるヒューマンコミュニケーショングループ、研究会同士、他ソサイエティ、他学会組織との協力や交流も大切にして行きたいと思います。

ソサイエティ大会の進化形として情報処理学会との共催で2002年に第1回が実施された情報科学技術フォーラムFITは、本ソサイエティ/ヒューマンコミュニケーショングループと情報処理学会が1年毎に事務局を担当する形でほぼ順調に発展をとげてきています。第6回目となる平成19年度FITは情報処理学会の事務担当での実施となりますが、本ソサイエティも共催者としてさらなるFITの発展充実につとめたいと思います。

歴史ある電子情報通信学会の中でかつてDグループと呼ばれていた人々の集まりが、今日の情報・システムソサイエティ(ISS)という独立の組織となって以来、今年で14年目です。今年度試行のソサイエティ独立採算制については、実情を良く見極め、長期的視野から真に望ましい方向に進むように運用を考えて行きたいと思います。

世界の様々な国々が新しい形で台頭し、いろいろな分野でのグローバル化が進みつつあります。今後国際化を考える上で、本ソサイエティ、本学会にも一層のリーダシップが求められます。世界を視野に入れたうえで、我々自身の基盤を一層強化し発展させる必要があります。ソサイエティ活動を更に活発にし、良いものを将来につないで行けるようにしたいと思います。あらためて会員の皆様の一層のご協力・ご支援をお願い申し上げる次第です。