2021年度 委員長
渡辺 健次(広島大学)
このたび、第22代教育工学研究専門委員会委員長を拝命しました、広島大学の渡辺です。
本委員会は、1967年11月に発足し、2017年に創立50周年を迎えました。このような長い伝統を持つ委員会の委員長に就任したことは、光栄でもあり身の引き締まる思いでもあります。歴代の委員長、委員の皆様が長きに亘り築き上げてきた本委員会を、時代の流れに適応しながら、皆様のご協力のもと発展させていただく所存です。よろしくお願いいたします。
さて、昨年度(2020年度)から続くコロナ禍において、大学のオンライン授業に代表される教育現場でのICT利活用が、実践を伴って研究が進められています。並行してGIGAスクール構想により初等中等教育の現場ICT環境が整備され、ICTの積極的な利活用を前提とした学習指導要領の元での授業が始まっています。GIGAスクールが導入された中学校の授業を見学して、生徒が教室で当たり前にコンピュータとネットワークを使っているのを見たとき、ようやくここまで来たかという感慨とともに、ポストコロナに向けてコンピュータやネットワークの利用を前提とした教育・学習の新しいパラダイムに期待が高まっていることを、ひしひしと感じました。教育と工学の境界領域をフィールドとする本研究会には、大きな期待が寄せられています。
本研究会の主な活動は、年に9回の研究会を開催することを通して、十分に議論ができる場を提供することです。昨年度からのコロナ禍で、オンラインでの開催が続いていますが、より多くの方々にご参加いただきますようお願いいたします。また本研究会では、若手研究者の育成にも力を入れています。今年度は12月に若手奨励企画の研究会を開催します。多くの学生、若手研究者にこの分野に興味を持ってもらい、仲間になっていただきたいと思います。
最後になりましたが、本研究会に多くの方々にご参加いただき、活発な議論を繰り広げ、本研究会の益々の発展にご協力賜れますようお願い申し上げます。
(教育工学研究会第22代委員長)
これまでの委員長
- (第1代) 1969-1972年度 川上 正光
- (第2代) 1973-1976年度 中村 元和
- (第3代) 1977-1980年度 末武 国弘
- (第4代) 1981-1984年度 阿部 善右衛門
- (第5代) 1985-1988年度 宇都宮 敏男
- (第6代) 1989-1990年度 清水 康敬
- (第7代) 1991-1992年度 坂元 昂
- (第8代) 1993-1994年度 伊藤 紘二
- (第9代) 1995-1996年度 岡本 敏雄
- (第10代) 1997-1998年度 磯本 征雄
- (第11代) 1999-2000年度 渡辺 成良
- (第12代) 2001-2002年度 福原 美三
- (第13代) 2003-2004年度 米沢 宣義
- (第14代) 2005-2006年度 永岡 慶三
- (第15代) 2007-2008年度 横山 節雄
- (第16代) 2009-2010年度 渡邉 豊英
- (第17代) 2011-2012年度 中村 直人
- (第18代) 2013-2014年度 赤倉 貴子
- (第19代)2015-2016年度 松原 行宏
- (第20代)2017-2018年度 宮寺 庸造
- (第21代)2019-2020年度 鈴木 栄幸