2019-2020年度 委員長
鈴木 栄幸(茨城大学)
このたび,第21代教育工学研究専門委員会委員長を拝命しました,茨城大学の鈴木です.歴代の委員長,委員の皆様が長きに亘り築き上げてきた本委員会を,時代の流れに適応しながら,皆様のご協力のもと発展させていただく所存です.宜しくお願い致します.
本委員会は,1967年11月に発足し,2017年に創立50周年を迎えました(当初は「教育技術研究専門委員会」,1985年4月から「教育工学研究専門委員会」に名称変更).このような長い伝統を持つ委員会の委員長に就任したことは,光栄でもあり身の引き締まる思いでもあります.私自身を含め,多くの教育工学研究者が本研究会に育てられました.その御恩に報いるべく,委員長として精いっぱい務めさせていただきます.
昨今では,AI,シンギュラリティといったキーワードが注目され,その中で,次世代を担う子どもや若者に教育を通して何を伝えるべきかについて,今まで以上に真摯に考えなくてはならない状況となっています.このような時代において,まさに,教育と工学の境界領域をフィールドとする私たちには,大きな期待が寄せられると同時に責任が課せられていると認識しています.
教育工学は,文字通り教育研究と工学研究が統合された学際的分野です.これは,ヒトの学習プロセスや学習活動デザインに関する探求と,情報システムの新たな可能性の追求が両輪をなすことを意味しています.どちらが欠けても車輪は回りません.情報通信技術の利用によって教育の未来をデザインすること,そして,そのことを通して情報通信技術の進展に貢献することが私たちの目標だと考えています.このような意識のもと,年に9回の研究会を開催し,十分な議論ができる環境を提供していきたいと思っております.より多くの方々にご参加いただき,活発な議論を繰り広げ,本研究会の益々の発展にご協力賜れますようお願い申し上げます.
(教育工学研究会第21代委員長)
これまでの委員長
- (第1代) 1969-1972年度 川上 正光
- (第2代) 1973-1976年度 中村 元和
- (第3代) 1977-1980年度 末武 国弘
- (第4代) 1981-1984年度 阿部 善右衛門
- (第5代) 1985-1988年度 宇都宮 敏男
- (第6代) 1989-1990年度 清水 康敬
- (第7代) 1991-1992年度 坂元 昂
- (第8代) 1993-1994年度 伊藤 紘二
- (第9代) 1995-1996年度 岡本 敏雄
- (第10代) 1997-1998年度 磯本 征雄
- (第11代) 1999-2000年度 渡辺 成良
- (第12代) 2001-2002年度 福原 美三
- (第13代) 2003-2004年度 米沢 宣義
- (第14代) 2005-2006年度 永岡 慶三
- (第15代) 2007-2008年度 横山 節雄
- (第16代) 2009-2010年度 渡邉 豊英
- (第17代) 2011-2012年度 中村 直人
- (第18代) 2013-2014年度 赤倉 貴子
- (第19代)2015-2016年度 松原 行宏
- (第20代)2017-2018年度 宮寺 庸造