巻頭言
News letter No.192(2024年1月)

「エレクトロニクスソサイエティ企画会議のご紹介」

(エレクトロニクスソサイエティ副会長) / 杉田 憲一(東芝インフラシステムズ)

杉田 憲一(東芝インフラシステムズ)

 2023年度より、電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ副会長(企画広報財務担当)を拝命しました東芝インフラシステムズの杉田です。2021年度、2022年度はエレクトロニクスソサイエティ企画会議財務幹事を務めておりました。今回、執筆の機会を頂きましたので、私が担当しておりますエレクトロニクスソサイエティ(以下、エレソと略す)企画会議の活動内容を簡単にご紹介したいと思います。

 エレソは、情報通信システムに必須のエレクトロニクス(材料、部品、デバイス、サブシステムなど)に関する研究を活動領域としています。この領域における我が国の産官学連携促進や科学技術の進歩への貢献、会員(研究者)の満足度向上を目的とし、「企画会議」、「編集出版会議」、「研究技術会議」の3会議体制で、本会全体及びソサイエティの活性化につながる施策の検討及び具体化を進めています。エレソの企画広報財務を担当する組織がエレソ企画会議であり、企画会議にてソサイエティの財務状況把握と予算配分、会員サービスの企画・推進(学術コンテンツ配信、表彰等)、及び広報活動(HP管理、News Letter編集等)などを担当しており、企画会議内に財務幹事、企画・広報幹事を設けて会員活性化・増加施策の強化などの活動をしております[1]。

近年のエレソの活動を振り返ってみますと2020年から流行した新型コロナウィルスによる規制に伴い、大きく様変わりしたかと思います。特にオンラインでの学会活動、オンラインサービス充実化に向けた取り組みを行ってきました。2023年5月8日からコロナの感染症法上の位置づけを「5類」に引き下げたことに伴い、様々な規制が解除され、以前の様な生活様式に戻っているところもあれば、コロナ禍を経て大きく変わったところも多数あるかと思います。例えば各学会にてリアルとオンラインのハイブリッド開催などが定着しているかと思います。リアルとオンラインのそれぞれの利点を活かした環境を模索しつつ、学会活動の場がさらに活性化しやすい環境になるように取り組みを続けていきたいと思います。それ以外のオンラインに関連する取り組みとしまして、エレソ企画会議ではこれまで大会のプレナリ講演など公開コンテンツの動画配信を続けております。こちらは本会HP[2]からアクセス可能です。エレソ以外のコンテンツ(IEICE ICT Pioneersシリーズ、チュートリアルシリーズ、テクノロジートレンドシリーズなど)もアクセスできますので、是非ともご覧いただければと思います。最後にエレソのHPですが、図1のように昨年度末にレスポンシブWebデザインに対応させて、大幅に一新いたしました[3]。スマフォやタブレット等PC以外の端末でも見やすくなったと思います。また中身のNewsletter等もこのデザインに合わせて見やすいものへと更新していきたいと思います。

 これからも会員の皆様にとってよりよい環境、情報発信ができるように検討を進めたいと思います。

図1 リニューアルされたエレソHP

[1]https://www.ieice.org/es/jpn/kitei_kikaku

[2]https://webinar.ieice.org/soc_es.php?expandable=2&code=SOC&sel=ES

[3]https://www.ieice.org/es/jpn

著者略歴:

2004年福井大学大学院工学研究科修士課程修了、2009年福井大学大学院工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。2004~2006年 京セラ(株)、2009年 東京大学先端科学技術研究センター研究員、2009~2013年 福井大学研究員、2013~2017年 (株)東芝、2017年~現在 東芝インフラシステムズ(株)。現在、化合物半導体デバイスの研究開発に従事。2021~2022年 本会エレクトロニクスソサイエティ企画会議財務幹事、2023年~ 本会エレクトロニクスソサイエティ副会長(企画広報財務担当)。

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