論文作成・発表アクセシビリティガイドライン チェックリスト
目次
- 論文作成・発表アクセシビリティガイドライン
- 論文作成・発表アクセシビリティガイドライン チェックリスト
- 学会・研究会等における情報保障マニュアル
- 学会・研究会等会場へのアクセス配慮チェックリスト
- 情報保障マニュアル添付資料1(手話通訳・要約筆記依頼先)
- 情報保障マニュアル添付資料2(手話通訳費用の例)
- 情報保障マニュアル添付資料3(点訳依頼手配先リスト)
- 情報保障マニュアル添付資料4(新しい技術による情報保障)
1.論文作成アクセシビリティガイドライン
No. | ガイドライン項目 | チェック | ||
1 | 文章は点字化,音声化すると,すべて「かな表記」になってしまい,漢字表記はなくなりますので,同音異義語の判別が難しくなることがあります.どうしても間違っては困る場合には,別の言葉を使うか,分かるような文章にする,などの工夫をしてください. | 間違っては困る同音異義語がありますか | YES | NO |
ある場合,必要な工夫をしていますか | YES | NO | ||
2 | 固有名詞などはどのように読み上げられるか,どう点字化されるかは音声化辞書,点訳辞書によって異なることがあります.また,送り仮名を入れないと,予期したように読まれない場合があります.どうしても間違っては困る場合には,読みをつけるなどの工夫をしてください. | 読み上げ,点字化が間違っては困る単語がありますか | YES | NO |
ある場合,必要な工夫をしていますか | YES | NO | ||
3 | 特殊文字や機種依存文字は点字化すると表記が変わってしまう場合がありますので,できるだけ一般的な文字を使うようにする必要があります. | 特殊文字や機種依存文字を使っていますか | YES | NO |
使っている場合,必要な工夫をしていますか | YES | NO | ||
4 | 体裁を整えるために単語内にスペースを入れると,それはひとつの単語とはみなされないため,読みや点字が変わってしまうことがありますので,できるだけ避けてください. | 単語内にスペースを入れたところがありますか | YES | NO |
5 | 図は読み上げられませんので,できるだけ図を見なくても理解できるように,タイトル名を分かりやすくつけ,本文中にも説明を入れるなどの工夫をしてください.[重要] | 図のタイトルはテキストで適切につけていますか | YES | NO |
本文中に図の説明を入れていますか | YES | NO | ||
6 | 表は,読み上げ,点字とも分かりにくくなります.とくに重要な部分は本文中に説明を入れるなどの工夫をしてください.[重要] | 本文中に表の説明を入れていますか | YES | NO |
7 | 背景と文字,図などのコントラストを明瞭にしてください.[重要] | コントラストは明瞭ですか | YES | NO |
8 | 情報は色だけに依存して表現しないようにしてください.[重要] | 色だけに依存しないような工夫をしていますか | YES | NO |
9 | 専門語などで略語表示する場合は,初出のときにできるだけフルテキストをつけてください. | 初出のときにフルテキストをつけていますか | YES | NO |
2.電子プレゼンテーション,スライド,OHP等の作成アクセシビリティガイドライン チェックリスト
No. | ガイドライン項目 | チェック | ||
1 | 文字や図面,写真などはできるだけ大きなものを使用してください.文字サイズは通常30ポイント以上,最低でも24ポイント以上を用いることが望まれます.[重要] | 図面,写真などの大きさは充分ですか | YES | NO |
文字のサイズは充分ですか | YES | NO | ||
2 | 書体はゴシック系が望ましいですが,明朝系の場合は太字とすることが望まれます. | 適切な書体を使う配慮をしていますか | YES | NO |
3 | 背景と文字,図などのコントラストを明瞭にしてください.[重要] | コントラストは明瞭ですか | YES | NO |
4 | 情報は色だけに依存して表現しないようにしてください.[重要] | 色だけに依存しないような工夫をしていますか | YES | NO |
5 | 専門語などで略語表示する場合は,初出のときにできるだけフルテキストをつけてください. | 初出のときにフルテキストをつけていますか | YES | NO |
*事前にプロジェクタで投影してみて,図や文字などの大きさが適切かのチェックをすることは役に立ちます.
3.発表時アクセシビリティガイドライン チェックリスト
No. | ガイドライン項目 | チェック | ||
1 | 指示代名詞や「ここに示すように,」などの言葉は避け,具体的に内容を言葉で説明するようにしてください.[重要] | 指示代名詞などを使わないようにできましたか
できなかった できた 1 2 3 4 5 | | | | | |
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2 | 投影画面の中の図・写真や表を説明するときは,図表の概要が理解できるように説明してください.[重要] | うまく説明できましたか
できなかった できた 1 2 3 4 5 | | | | | |
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3 | 手話通訳や要約筆記の存在をことさらに意識する必要はありませんが,言葉をはっきりと,文を区切って比較的ゆっくりと,発音を明瞭に話してください.またあいまいな表現やぼかした表現は避け,意味明瞭な表現をするように心がけてください.[重要] | 気をつけながら発表ができましたか
できなかった できた 1 2 3 4 5 | | | | | |
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4 | 質問者とのやり取りなどでは,回答は質問者の発話が完全に終わってから始めるようにしてください. | そのようにできましたか
できなかった できた 1 2 3 4 5 | | | | | |
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5 | 質問,コメント等,フロアから発言する人は,まず必ず自分の所属,名前をはっきりと述べてください. | そのようにできましたか
できなかった できた 1 2 3 4 5 | | | | | |
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6 | 発表者は当日,発表スライドのコピーを手話通訳者・要約筆記者用に持参していただけると助かります.[重要] | 資料を用意しましたか | YES | NO |
*発表前にガイドラインをお読みいただき,配慮項目を頭に入れた上で,発表してください.
発表練習を行ない,共同研究者の方などに自分の話し方についてチェックしてもらうことは役に立ちます.
発表後に,このチェックリストで自己評価をしてみてください.