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第16回VNV年次大会

日時:2022年3月25日(金)13:00-17:00
開催方法:オンライン(Zoomを使用)
参加申込:必要
参加をご希望の方は,以下のフォームからお申し込みください.
後日,参加方法をメールでお送りします. https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfq_4ESmdVAP9Hgk0UPHHa7HiaAaFxTYvPwHpVNOsmeD54cQw/viewform
参加申込締切: 2022年3月22日(火)23:59
これ以降も可能な限り受け付けますが,できるだけこの期日までに参加申込をお願いいたします.
参加費用:無料
テーマ:コミュニケーションにおける「外界」を考える
テーマ趣旨:
今年の年次大会では,コミュニケーションにおける”外界”について考えるための会を設けます.コミュニケーションにおける”外界”とは,単に屋外のことを指し示すわけではありません.”外界”という言葉は,コミュニケーションを取り囲む環境や,コミュニケーションに参加していない他者などなど様々なものを指し示す可能性があるものです.このような”外界”を考えることは,コミュニケーションの内側と外側の区別や,内側から外側にいかに関わるのか,逆に外側から内側にいかに関わるのかといった相互行為上の取り組みを考えていくことになります.奇しくも,オンラインコミュニケーションの活用が多くなってる昨今において,これらの相互行為上の取り組みを考えていくことは極めて重要なものになっているといえるでしょう.本大会では,これらの取り組みを考えていくために,オンラインコミュニケーション場面から,接客場面,ロボットとの会話と多様な相互行為場面を対象とし,様々な手法で行われた研究について紹介していただきます.
プログラム
13:00-13:10 オープニング
13:10-14:00 発表1
遠い外界に参与するーインタラクションの足場作りと参与構造の調整(砂川千穂氏,Research consultant)
本発表では遠方に住む家族間のビデオ会話を分析し、インタラクションと道具、環境との相関関係を考察する。別の家に住む家族が画面越しに,共に食事をとったり,道具を使って子供と遊ぶといった家族活動を共有する場面で,参与者がどのように,相手の空間に関与していくかを明らかにする。特に,参与者が相手空間に広がる参与構造に積極的に関わるために,言語・身体とその場の環境をどのように調整しているかを観察する。ごっこ遊び,食事時間の共有といった家族の連帯性を表す活動を遠隔地間で達成させるために,参与者は相互に協働して補助的な足場を提供しあう。ウェブカメラはコミュニケーションに新しい可能性をもたらすと同時に,様々な制限も生み出す。すなわち,カメラ越しの視野は二次元的で限られており見えない部分が多くある。また,音声も同一空間と同じようには届かない場合がある。こうしたウェブカメラの特性のために,対面場面と同じようなプロセスでは相互行為の達成は難しい。本発表では,参与者が訂正,繰り返し,視野の調整といったいわば相互行為の足場作りを通して,話し手と宛て手の橋渡しを継続的に行う手続きを明らかにしていく。
14:10-15:00 発表2
相互行為の中の共視(平本毅氏,京都府立大学)
人と人とが環境内の同じ事物を眺めることを共視という。本発表では北山修らの共視論や発達心理学の共同注視の議論を導きの糸に、共視の実践—社会生活の具体的な場面において実際に人が行っていること—としての側面を、エスノメソドロジーの立場から分析する。分析するのはジュエリーショップにおける接客の録画データである。ジュエリーショップではグループ客が商品を共視する場面がしばしば観察されるが、この状態は、店員が顧客に声をかける機会として利用される。店員は接客の仕事を首尾よく遂行するために、グループ客が商品を共視するタイミングを見はからって声をかけ、セールストークにつなげる。この実践の詳細を明らかにするとともに、実践としての共視の諸相を調べることにエスノメソドロジー研究がどう貢献しうるかを論じる。
15:10-16:00 発表3
鑑賞支援ロボットの身体動作が人間の身体配置に与える影響(川口一画氏,筑波大学)
近年普及が進むコミュニケーションロボットは,人間にとって他の環境的要因と同様な“外界”の一部であると同時に,擬人化された身体を用いることで人間に類似した存在として認知される可能性を有する.発表者は,このような“外界”でありながらも人間にとって“他者”となりうるコミュニケーションロボットに着目し,ロボットが人間と同等な非言語的表現を行った際の人間の反応を調査する研究を行っている.本発表では,ロボットの非言語的表現として身体各部位(上半身・下半身)の回転動作に着目し,それに対する人間の反応を調査した研究 について述べる.本発表の結果より,ロボットが身体各部の回転を使い分けることで対話者の身体配置の調整が可能であること,そしてそのためにはロボットの身体形状を適切に設計することが重要であることが示された.
16:20-17:00 総合議論
司会:牧野遼作氏(広島工業大学)
指定討論者:武川直樹氏(東京電機大学)
登壇者(予定):砂川千穂氏(Research consultant),平本毅氏(京都府立大学),川口一画氏(筑波大学),徳永弘子氏(東京電機大学),坂井田瑠衣氏(公立はこだて未来大学)
17:00-17:10 クロージング
18:00- 懇親会