インターネットで仕事をする人達にとっては、電子メールは、紙と鉛筆よりも重要な机上の文房具となっています。ファックスや電話がなくても、それほど支障ありませんが(ないほうがいい場合もあります)、電子メールなしでは、仕事になりません。
電子メールは、決して「手紙を電子化して送る」のではありません。ちょっとした連絡を残す「ネットワーク上のポストイット」という方がより正確でしょう。また、「留守番電話の代わり」といってもいいでしょう。さらに、「気のおけない仲間と議論する」、「その結果を説明資料にしてWWWサーバに載せる」などの使われ方も多いです。つまり、電子メールは、インターネットを参加型にしている、もっとも基本的なツールといえます。
ここでは電子メールの使い方を、EUDORA PROというソフトを使って説明します。EUDORA PROは長くMacintoshの世界で定番として使われてきたEudoraをベースにしたソフトです。Windows版とMacintosh版がありますが、ここでの画面例はWindows版を使います。電子メールのソフトは、フリーウェアやシェアウェアを含めてたくさんあります。設定項目はほとんど同じですので、EUDORA PROの説明を参照しながら、他のソフトの設定を行うことも可能でしょう。
(a)EUDORA PRO(郵便受けのアイコン)をダブルクリックして立ち上げます。[ツール]メニューから[オプション](Macintoshでは[設定])を選んで設定画面を出します。5.1節でインストールした方は、インストール後に設定画面が自動的に表示されています。
(b)左側のメニューから[基本設定]を選びます。
(c)左側のメニューから[個人情報]へ進みます。
[POPアカウント]と[本名]には、先ほどの設定がでています。[返信アドレス]に[あなたの電子メールアドレス]を書きます。[返信アドレス]は、相手の受信メールの中で、あなたのメールアドレスとして表示されるもので、[あなたの電子メールアドレス]です。([POPアカウント]とは異なります。
(d)左側のメニューから[ホスト]へ進みます。
[SMTP]にプロバイダから連絡された[SMTPサーバのアドレス]を書きます。プロバイダによっては[SMTPサーバ]と[POPサーバ]が同じで、[電子メールサーバ]と連絡されることがあります。
(e)左側のメニューから[メールの確認]へ進みます。
メール受信時のパラメータを設定します。あなたの使い易さに合わせて設定してください。以下は代表的な設定例です。
(f)左側のメニューから[メール送信]へ進みます。
メール送信時のパラメータを設定します。あなたの使い易さに合わせて設定してください。以下は代表的な設定例です。
(h)以上で、電子メールを使うための基本的な設定は終わりです。とりあえず5.3節と5.4節へ進み、メールを送信・受信してみましょう。その後で、少し高度な使い方を5.5節から5.7節で説明します。