第5章 電子メールを使いこなす



5.3 メールを送信・受信してみましょう

 まず、自分宛にメールを出して、送信・受信できることを確認しましょう。いきなり誰かにメールを出すと、「文字化け」したメッセージや設定間違いの変なメールになって、相手に迷惑をかけるおそれがあります。まず自分宛に出して、受信して問題ないことを確認しましょう。

(1)メールの送信

(a)[メッセージ]メニューから[新規メッセージ]を選びます。以下に従って、送信メッセージを作成してください。

  1. [To]:メールを送る相手先のアドレスを記入します。まず、自分のアドレスを入れて自分宛に出しましょう。

  2. [Subject]:メールのタイトルを記入します。Subjectもメールヘッダの一部です。メールヘッダの日本語が表示されないシステムもありますので、始めてメールを送る相手には、英語(半角英数)と日本語を併記することが望ましいです。

  3. 本文を書きます。まずは、確認のため、英語(半角英数)と日本語で書きましょう。右上の{送信}をクリックすると、メールが送られます。5.2節(f)で説明しましたが、[ただちに送信]を外しておくと、{送信}ではなく{キューに入れる}になります。その場合は、インターネットへつないだ後で、[ファイル]→[送信待ちメールの送信]を選択してメールを送ります。

(b)[メールボックス]→[送信]を見てみましょう。送ったメールのコピーが、残っています。

(2)メールの受信

(a)[ファイル]メニューから[メールの確認]を選びましょう。最初の一回目のみ、パスワードを聞いてきますので、インターネット・プロバイダから連絡されたパスワードを入力します。メールが届いていれば、[受信メールボックス]の画面が自動的に表示されて、届いたメールがリストで示されます。

(b)これでプロバイダのメールボックス内に届いていたメールは、あなたのパソコン(のEUDORA PROの[受信]メールボックス)に転送されました。電話を切りましょう。通信費が節約できます。後はゆっくり受信メールボックス内のメールを読みます。

(c)メールをダブルクリックして、読みましょう。Fromの表示に注意しましょう。あなたの本名とともに電子メールアドレスが表示されています。5.2節での設定と同じになっていることを確認しましょう。

(3)受信メールに[返信]をだす

(a)[返信]の出し方を確認しましょう。受信したメールを読んでいる画面で、[メッセージ]→[返信]を選びます。[To]に自動的に相手(この場合はあなた)のアドレスが入ります。[Subject]には、オリジナルに対する返信の意味で[Re:]が付与されています。また、本文には受信したメッセージが”>”記号で引用されています。

(b)自分宛に[返信]を出すと、5.2節で設定した[あなたの電子メールアドレス]が正しいかどうかのチェックができます。必ず最初に[返信]を出して、設定を確認しましょう。設定が間違っていると、相手はいつまでもあなたのアドレスがわかりません。

(c)引用の文章をうまく使って、返信を出しましょう。引用した文章が長いと、相手が読むのに疲れます。それに引用しているのは相手が書いた文章です。返信に関係あるところだけ適当に切り取って、引用部分は必要最小限にしましょう。

(d)引用した行は”>”記号分だけ長くなります。[ワードラップ]を設定していると、2行になってしまうことがあります。引用した場合は、[ワードラップ]を外して、自分で改行記号を書いた方が無難です。EUDORA PROでは[新規メッセージ]の作成画面で、上部のアイコンにワードラップを外すボタンがあります。

(e)[返信]と同様に.[メッセージ]メニューから、[転送]と[回送]ができます。[転送]も[回送]も、相手から受信したメールを第三者に転送します。[転送]では、オリジナルのメッセージが”>”記号で引用されます。「こういう話がAさんから来てます。私はわかりません。Bさんお願いします」というようなときに、Bさん宛に転送します。

(f)[転送]の場合、あなたはAさんからのオリジナルの文章を、Bさんに送るわけですから、Aさんに失礼のないようにしましょう。また、BさんへのメールをAさんにも送って、「Bさんに問い合わせました」ということを知らせておくのがいいでしょう。これにはCcを使いますが、5.5.5項で使い方を説明しましょう。

(g)[回送]ではオリジナルがそのまま本文に入ります。Fromはオリジナル送信者になります。自宅と会社で2つのアドレスをもっていて、自宅で受信したメールを会社のアドレスへ送るようなときに使います。[転送]に比べて[回送]はあまり使われないようです。


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