一般社団法人 電子情報通信学会 中国支部

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一般向け講演会

【主 催】 情報処理学会中国支部
【共 催】 電気学会中国支部
電子情報通信学会中国支部
照明学会中国支部
映像情報メディア学会
電気設備学会中国支部
日本経営システム学会イノベーション指向データ分析研究部会
【日 時】 2022年5月18日(水) 15:30~16:30
【会 場】 オンライン形式(Zoom)
【演 題】 『マトリクス分解法から項目反応理論を視る』
【概 要】 現代テスト理論で用いられている項目反応理論は、テストによって得られた受験者の解答結果(観測応答マトリクスと呼ぶ)から、受験者の能力値を推定できるだけでなく、与えられた問題の難易度も推定できる機能を持っている。このことから、項目反応理論は受験者の能力値に合わせた適切なレベルの問題をコンピュータが自動的に出題できるようなアダプティブなテストの設計も可能になる優れたテスト理論である。通常、項目反応理論の論文では、観測された項目応答マトリクスを用いて推定されるパラメータの推定性能が主に論じられている。
しかし、ここでは、そのような議論を行うのではなく、推定されたパラメータから再構築される応答マトリクスと、観測応答マトリクスとの関係について議論するという、まったく新しい視点から項目反応理論を評価してみたい。
そのため、観測応答マトリクスを近似する2種類の低ランクの応答マトリクスを準備する。 一つは応答マトリクスが完全マトリクスである場合の特異値分解法による近似マトリクスであり、もう一つは応答マトリクスが不完全マトリクスである場合のマトリクス分解法による近似マトリクスである。
応答マトリクスが完全マトリクスの場合、特異値分解法とマトリクス分解法の性能はほぼ同じになり、また、項目反応理論から得られる再構築マトリクスの観測応答マトリクスに対する近さは、マトリクス分解法から得られる2つの近似低ランク応答マトリクスの間に位置することがわかった。この新しい視点は多くの事例によって確認されている。
【講 師】 廣瀬英雄先生 (九州工業大学情報工学部名誉教授,久留米大学バイオ統計センター 客員教授, 中央大学 研究開発機構 機構教授)
【参加料】 無料
【事前申込】 https://forms.gle/D7Jbb2McufhPknVz8 から、5月15日(日)までにお申込みください。
5月16日(月)に、オンライン会議への参加方法等についてのメールをお送りいたします。
メールをご参照の上、講演会にご参加ください。
申込手続きを行ってもメールが届かない場合は、支部事務局までお問合せください。
【問合せ先】 情報処理学会中国支部事務局 松本慎平
Email : s.matsumoto.gk[at]cc.it-hiroshima.ac.jp
※お問い合せの際は、[at]を@に置き換えて下さい。