2023年度東京支部長　斎藤　秀俊

今年の 5 月上旬を以って、行政府は「新型コロナウイルス感染症」の感染症法上の位置づけを、新型インフルエンザ等感染症に該当しないものとして 5 類感染症に移行しました。この措置を受けて、国内における様々なイベントや活動における制限緩和の拡大や日常・社会生活の回復に向けた本格的な動きに合わせ、本会においても全て の活動制限を撤廃するに至りました。

本会東京支部でも、ここ数年間に及んだ「新型コロナウイルス感染症」の蔓延防止の観点から、参加体験型のイベントなどでは予定通りに実施できないものもありましたが、改めて各種取り組みやイベントの開催をコロナ前の状態に戻すこと、すなわち「コロナ後」を実際に意識した活動やサービスを展開することが、今年度の大きな目標 であると考えています。

ただし、ここ数年間における「テレワーク (在宅勤務)」の普及により、「オンライン会議 (Web会議)」や「オンライン授業 (遠隔授業)」の利用を通じて、我々の働き方や学び方は大きく変化しました。その結果、我々は様々なツールを利用して情報を発信し、スムーズに情報を受け取り共有する手段や方法についても、十分に学び身につ ける機会にもなりました。そこで、「コロナ禍」を通して培った情報共有の経験やノウハウから利活用できるものを継承しながら、本支部の活動やサービスに取り組みたいと思います。

これまでに本支部では、先端技術の研究開発やその動向を紹介する講演会やシンポジウム、技術の現場に触れることを目的とする施設見学会、地域交流のための地域イベントとして、教育機関、企業、NPOなどとも連携して、子供向けの科学教室や中高生向けの発明・工作コンテストなども開催しています。そして、学生員を主体に開催され る研究発表会や講演会、学生会報の発行など、若い世代の方々の諸活動を推奨し支援しています。今年度も各種イベントに多くの方にご参加いただき、ご好評をいただければ、大変嬉しい限りです。

さらに本支部では、昨今の本会での新たな取り組みの 1 つである「企業イニシアティブ活動」に連携したシンポジウムを昨年度開催しましたが、今年度も可能な限り継続したイベントを検討したいと思います。また、本会の「ジュニア会員制度」に関係・関連する取り組みについても、本支部として貢献できることを別途検討したいと考えています。

本支部としては、本会の「理念」である「健全なコミュニケーション社会の形成と豊かな地球環境の維持向上」のために、電子情報通信及びその学際的分野における学術の発展と進歩、関係・関連する産業分野の興隆と振興、将来の人材育成と人材開発に対し、これらに資する施策や寄与できるイベントの開催を通じて、「コロナ後」の皆様の生活が豊かで実りのあるものになるように務める所存です。

なお、東京支部のホームページでは、見やすく快適にご覧いただけるデザインを取り入れ、各種情報の発信を通じて、皆様との情報共有を図りたいと考えています。そこで、今後も本支部の諸活動に関する情報を随時発信し提供したいと考えています。また、スマートフォンからのアクセスにも対応していますので、ご希望されるイベントへの参加申込などの際は、是非ご活用ください。

今後とも、本会会員をはじめとして、皆様からの更なるご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。