情報保障マニュアル添付資料2(手話通訳費用の例)
目次
- 論文作成・発表アクセシビリティガイドライン
- 論文作成・発表アクセシビリティガイドライン チェックリスト
- 学会・研究会等における情報保障マニュアル
- 学会・研究会等会場へのアクセス配慮チェックリスト
- 情報保障マニュアル添付資料1(手話通訳・要約筆記依頼先)
- 情報保障マニュアル添付資料2(手話通訳費用の例)
- 情報保障マニュアル添付資料3(点訳依頼手配先リスト)
- 情報保障マニュアル添付資料4(新しい技術による情報保障)
手話通訳費用の例(東京手話通訳等派遣センター時間と人数及び料金について)
以下は,東京手話通訳等派遣センターでの手話通訳費用の例です(転載許可を頂いています).
■手話通訳の時間と人数
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正確な手話通訳は30分が目安
手話通訳者一人が連続して通訳をした場合、おおよそ20分を経過したあたりから疲労度が高まります。 「手話通訳者の全国調査」のなかに、 「何分までならば心身の疲労を感じずに自分の思うとおりの通訳ができますか」 という設問がありましたが、講演会の通訳では、 30分未満と答えた人が80%を越えています。 また、テレビの通訳では20分未満と答えた人が70%を越えていました。 (「全国手話通訳問題研究会」が1990年に実施した 「手話通訳者の実態と健康についての全国実態調査」)
《心身の疲労を感じ始める時間》講演会通訳 30分を超えたあたり TV通訳 20分を超えたあたり -
20分交代が原則
東京手話通訳等派遣センターでは、設立当初から、 20分から30分の間で通訳者を交代させ、より正確な伝達にと努めてきました。 (その後、上記調査結果や、音声言語の同時通訳者の状況調査によっても、 20分で交代していること等から、今では、「20分交代」が全国的な基準となっています。) -
1日通しの場合は3名配置
現在の「時間と人数」の関係は、表のようになっています。
《通訳時間と人数》所要時間4時間以内
(半日)4時間を超過
(1日)通訳者人数2名3名 -
OA機器等実技研修が伴う場合
なお、複数の聴覚障害者がOA機器等の実技研修を受けるような場合、 必要に応じて聴覚障害者一人に手話通訳者を配置する等、 内容によって手話通訳者の人数が変わることもあります。 -
グループディスカッションではグループごとの2名配置
また、小グループ形式での研修で、複数の聴覚障害者がそれぞれ別なグループに参加するような場合には、それぞれに2名の手話通訳者が必要になります。
☆ 手話通訳のご依頼をいただいた時に研修方法を具体的にお伺いし、その上で必要な手話通訳者の人数を決めさせていただきます。
■手話通訳の報酬及び交通費
- 東京手話通訳等派遣センターの手話通訳報酬額の基準表は下表のようになっています。これは、東京労働局の単価(消費税抜き1時間3,000円/平成13年度)を参考にしております。
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《通訳者1名あたりの「手話通訳報酬額基準表」(消費税込み)》時間 金額 1時間まで 5,250 2時間まで 8,400 3時間まで 11,550 4時間まで 14.700 5時間まで 17,850 6時間まで 21,000 7時間まで 24,150 8時間まで 27,300 9時間まで 30,450 上記時間は、拘束時間とさせていただいており、15分以上延長した場合は、1時間をプラスしてご請求させていただきます。
《交通費》
東京手話通訳等派遣センター事務所の最寄駅 営団地下鉄丸の内線「新宿御苑前」、または都営地下鉄新宿線「新宿三丁目」駅から派遣する場所の最寄駅までの往復料金を請求させていただきます。【例】
☆大田区大森の場合
営団「新宿御苑前」駅 → 「新宿」駅 (160円)
JR「新宿」駅 → 「大森」駅 (290円)
[請求金額]
(160円+290円)×2=900円