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[後援]中学生の科学実験教室2023

2023.05.24
協賛・後援

 魅力ある科学教育・地域社会の発展に積極的に貢献するために、私たち大学も様々な方向から努力しています。その一つとして、九州大学大学院システム情報科学研究院では、中学生を対象にした科学実験教室を平成7年から毎年開催しています。
今年も夏休み中に 「中学生の科学実験教室2023 -実用科学とプログラミングを体験しよう!-」 と題してこのイベントを開催することになりました。
参加者の皆さんに様々な科学技術への興味を持って頂けるよう、色々な面白い実験や実習を用意しています。また、伊都キャンパスの新しい建物・設備なども見学することができます。
たくさんの中学生のご参加をお待ちしております。

開催日時・会場

日時:2023年8月12日(土) 10:00~16:30
会場:九州大学 伊都キャンパス 総合学習プラザ 大講義室

実験テーマ紹介

【テーマA】楽しいディジタル電子工作(最大受け入れ人数:12名)

最近は殆どの身の回りの電化製品にディジタル電子回路が内蔵されています. そして,それらにはマイクロコンピュータ(マイコン)と呼ばれる,コンピュータの機能を1つのICに凝縮したものが広く用いられています。 このテーマでは,PICマイコンを用いて,電子ルーレットや電子オルゴールを作りながら,身近に使われているディジタル電子回路の仕組みを楽しく理解します


【テーマB】静電気・雷を体感しよう!~放電装置の作製と実験~(最大受け入れ人数:6名)

冬場のパチパチや夏場に発生するカミナリあるいは蛍光灯の光は、様々な静電気現象の一部です。 このテーマでは、静電気実験に関する装置を工作し、電気を「作る」「蓄える」「放出する」「触る」ことによって静電気現象を体感します。 また、大学の大掛かりな実験装置を用いて人工的な「カミナリ」をドカーンと発生させてみましょう。 迫力満点の静電気を体験して下さい。


【テーマC】光の特性を利用した光通信を体感しよう! (最大受け入れ人数:6名)

光に情報を載せて伝送する光通信は、現代インターネット社会の基盤技術です。 その原理を理解するためには、まず光がもつ特徴的な性質を勉強する必要があります。 このテーマでは送信者役と受信者役に別れて光通信を体験しながら、身の回りに溢れていながらあまりよくわかっていない、光の基本的な性質を学びましょう。


【テーマD】レーザー光で絵を描こう (最大受け入れ人数:6名)

レーザー光をレンズで小さな点に集めると大きなエネルギーが一ヵ所に集まります。 このエネルギーを利用すると金属や半導体を一瞬で溶かしたり蒸発させることができます。 レーザーのエネルギーをコントロールすることで板の表面に1ミリよりも小さなサイズのこげ跡を作ることもできます。 この性質を利用して、レーザーとパソコンを使って木材板の表面に自分の好きな絵を描く実験を行ないます。


【テーマE】「風で電気を作ろう!!」~風力発電機を作って発電のメカニズムを学ぼう~ (最大受け入れ人数:6名)

風の力を用いて発電する風力発電は、利用時にCO2を発生せず、地球温暖化対策として重要であると同時に、エネルギー自給率の向上や化石燃料調達コストの抑制などの点からも、その導入普及が求められています。 このコースでは、風力発電機作りにチャレンジします。 永久磁石とコイルを使った発電機作製を体験しながら、電気を作る原理について学んでいきます。 また、省エネルギーに貢献する技術として期待される超伝導についての実験も体験してもらいます。


【テーマF】サイコロを使って変な図形の面積を求めよう! (最大受け入れ人数:10名)

長方形や円などキレイな図形は公式で面積を計算できますが、変な形の図形の場合はどうでしょう?このテーマではScratchを使って図形を描き、サイコロの目を使って図形の面積さを計算します。サイコロの目はでたらめですが、何回も振れば非常に正確に面積を計算できます。「難しいけど、面白い!」を目指すこのテーマで、手作業では書けない図形の美しさ、繰り返しから少しだけ見える「無限」を体験しましょう。プログラミング初心者歓迎!


【テーマG】半導体について学ぼう(最大受け入れ人数:12名)

私たちの身の回りの家電製品だけでなく、この社会システムを支えているのが、半導体デバイスです。このコースでは、半導体とは何か、どのように作られているのかなどをダイオードやトランジスタなどを用いた実験を通じて学んでいきます。また、半導体製造において重要なプラズマプロセス技術についても、プラズマを見ながら学びます。そして、このような技術革新が進む中、今後の未来の社会のあり方について考えていきます。


【テーマH】小さいマイコンでゲームをつくろう!【要PC持参】(最大受け入れ人数:8名)

小さくてかわいいICひとつでできたマイコン(ATTiny85)とLEDやスイッチなどの小物部品だけを使って簡単なゲームを製作します.ツール(Arduino IDE)を使って簡単なゲームやイルミーションなどのプログラミングを行います.


【テーマI】安全・安心な情報社会に向けて~数理・プログラミング技法の探究~ (最大受け入れ人数:10-15名)

効率的で安全な社会を構築するためには、情報科学の先端技術を開発することが望まれます。 このプロジェクトでは、この情報技術に使用される数学的原理とプログラミングを示します。 たとえば、Covid-19を効率的にテストする方法と安全な通信方法を示します。


【テーマJ】Scratchによるプログラミング入門【要PC持参】(最大受け入れ人数:20-25名)

プログラミング言語Scratchを利用し,図形の描画などを通してプログラミングの基礎から,簡単なアルゴリズム(数の整列,素数の算出,最小公倍数の計算など)までを学びます. 進度次第ですが,簡単なデータ分析のプログラミングについても行います.


【テーマK】家族の健康を自分で管理できるデジタル自宅病院を体験してみよう! (最大受け入れ人数:10名)

日本や他のアジアの国では、高齢者がますます増え、高齢者の健康状態を定期的に調べる必要があります。最近、医療情報技術が進歩して、家族のメンバーでも健康状態を測定し、健康か不健康かレベルの判断ができるようになりました。我々の研究室ではこのようなデジタルヘルスケアシステムを作っています。今回の科学実験では、自分でモデル患者の健康測定を行い、測定データから健康・不健康状況を予測し、遠隔医者から処方箋を受けるなどの体験します。また、バングラデシュの同じ年代の子供たちとオンラインで文化交流し、健康に関する情報交換する予定です。

参加申込

募集人員:中学生 100名(予定)(参加費無料)
     ※昼食を取れる場所が少ないので、昼食はご自身でご準備の上ご持参ください。
参加申込期間:2023年6月21日(水)10時頃〜7月21日(金)

主 催

主催:九州大学 大学院システム情報科学研究院
共催:KDDI財団
後援:電子情報通信学会九州支部
   電気学会 九州支部(予定)
   応用物理学会 九州支部(予定)
   福岡県教育委員会(予定)
   福岡市教育委員会(予定)
   糸島市教育委員会(予定)

問合せ先

higashikawa’at’pse.ees.kyushu-u.ac.jp(←’at’を@に変えて下さい)
担当:九州大学大学院システム情報科学研究院 東川甲平

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