会長挨拶

Greeting

創立100周年を迎えるにあたって

2016年8月29日
一般社団法人電子情報通信学会
     2016年度会長 佐藤健一
1917年5月に「電信電話学会」として設立された本会は,2017年に創立100周年を迎えます。学会の名称も「電気通信学会(1937年)」「電子通信学会(1967年)」を経て1987年には「電子情報通信学会」に改称し,現在約3万人の会員を擁する国内最大規模の学会の一つです。本会は国の基幹をなすべき電子・情報・通信に関連する産業領域ならびに将来の技術を開拓し涵養すべき重要な学問分野を包含し,我が国の発展に大きく貢献して来ました。この過程で,核となる技術・学問の種を数多く創出し,その後の発展を育み,現在のIT社会の構築を支えてきた本会の諸先輩並びに現会員の皆様の偉業の一部は,「電子情報通信学会マイルストーン」として選定し、2017年9月に開催されます式典・祝賀会にてご紹介いたします。現在の学会の扱う研究・技術領域は,機械、航空、医療、農業などの他分野,さらには各種のサービスと融合し,新たな価値を創造し続けていくことを確信しています。
一方,近年の電子情報通信産業における急速なパラダイム変化、ICTの発展故のグローバル競争の激化など学会を取巻く環境も大きく変化しています。本会が永続して世界をリードする学会として発展し続けるためには, たゆみ無い変革と努力が必要です。グローバル化を促進する諸施策やグローバルな知の源泉としての役割の強化、産業界の人材の学会でのさらなる活躍を促す諸施策が欠かせません。次の100年を見据え,絶えず進化する学会の構築に向けて会員の皆様と力を合わせて進んで行きたいと思っています。