企画セッション

HCGの研究専門委員会・研究会によるセッション企画です.下記の4件を開催予定(11月19日更新)

企画セッション I
「やっぱヒューマンでしょ:MVEが名称変更を議論する理由」
企画研究会:マルチメディア・仮想環境基礎(MVE)第1種研究会
企画種別:講演・パネル討論
日時:12月16日9:45〜11:25
場所:A会場
内容:

1.招待講演
上岡 玲子(九州大学)「自分,拡張」
酒田 信親(大阪大学)「経験・体験の拡張」
三上 弾(NTT)「表現・能力の拡張」
2.ディスカッション「 MVEHCGで議論すべきこと:体験の拡張を手掛かりに 」
司会:小林 稔(明治大学)
登壇者:
青木 直史(北海道大学)
上岡 玲子(九州大学)
酒田 信親(大阪大学)
三上 弾(NTT)
他調整中
3.パネル討論「MVEの名称変更の是非を真剣に考える」
司会:全 炳東(千葉大学)
パネラ:
中村 祐一(京都大学)
柳田 康幸(名城大学)
井原 雅行(NTT)
他調整中

概要・趣旨
 ヒューマンコミュニケーショングループは,人と人同士のコミュニケーションに対して取組む研究の重要性・将来性に着目し創られたグループで,関連して設置された複数の研究会が有機的に機能を分担し,研究領域の開拓と発展に取組んでいます.MVE研究会は,発足以来,仮想環境はもとより「マルチメディア」というキーワードにより多様な分野の人を呼び込み,新しいメディアのあり方や技術の使い方を議論する場を実現してきました.そこは,人に関する研究と,技術に関する研究が出会い,新たな応用の場面を発見し,新たに拓かれる基礎・応用の研究領域を生み出すための場として機能することを志向してきました.

 「マルチメディア」が想起させる内容は多岐にわたり,人と技術をつなぐ多様な研究に関する議論の手がかりとなって来ました.しかし,発足後20年を経て,目指すところは変わらないものの,扱われる話題は変遷しています.それに合わせて,参加する人々が目指すものを表す言葉も変える必要があると考え,長く議論を続けてきました.

 MVE研究会の名称変更の議論において,その「マルチメディア」という言葉と同じような効用を持つ,これから先10年の人が理解しやすい言葉を名称につけたいと考え,「メディアエクスペリエンス」という言葉を使おうとしていますが,「今」を表すだけでなく,将来の課題への気づきを与える言葉選びの議論は続いています.

 本企画では,この言葉を考えるにあたり,最近のMVE研究会の話題を代表する3名の講演者の方に,このメディアエクスペリエンスにつながる,表現の拡張,環境の拡張,体験の拡張,つながりの拡張を視野に入れ,研究会で発表したご自身の研究をご紹介いただきます.

 それを受けて,HCGで活躍される研究者をお招きして,MVE研究会,そしてHCG全体で,これから研究・議論されるべきトピックについて議論していただきます.

 セッションの最後は,現在幹事団が用意している名称変更についての是非や,より良い名称案を,HCGMVE研究会でご活躍されてきた皆様に御議論いただきます.

 本セッションは,MVE研究会の名称変更を話題にしていますが,「ヒューマンコミュニケーション」に取組むHCG全体の研究テーマの方向性について議論が及ぶものと思います.HCGシンポジウムに参加される皆様全てに,ご参加いただき,フロアからご意見をいただければと思います.ご参加をお待ちしております.


企画セッション II
「乳幼児研究から探る心とコミュニケーション」
企画研究会:ヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーション(VNV)第3種研究会
企画種別:講演・全体討論
日時:12月17日10:10〜11:30,12:45〜13:45
会場:A会場
概要・趣旨:
 本企画では,乳幼児を対象とした研究をされている招待講演者をお招きし,人のコミュニケーションにおける心の仕組みについて議論する.
 これまでに人のコミュニケーションを探るため,様々なアプローチ(ボトムアップ/トップダウンによるアプローチ等々)が試みられてきた.心やコミュニケーションの機構が未発達で,それを獲得しつつある乳幼児を対象にした研究は,人の心とコミュニケーションの本質・始まりを探るための重要なアプローチと考えられる.本セッションでは様々な分野の研究者,他のアプローチを持つ研究者らと議論を進めたい.

第1部(10:10〜11:30)
  • 企画趣旨説明
  • 話題提供

「乳幼児の環境探索行動とコミュニケーションの関わり」 高梨克也(京都大学大学院情報学研究科)

  • 招待講演

「コミュニケーションの起源-乳児研究からのアプローチ-」 開一夫先生(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻)

第2部(12:45〜13:45)
  • 全体討論

企画セッション III
「旅と場所」
企画研究会:ヒューマンプローブ(HPB)第2種研究会
企画種別:講演・パネル討論
日時:12月18日13:00〜14:50
会場:A会場
概要・趣旨:
 モバイルや位置情報技術の活用は,ナビゲーションや地図だけに留まらず,古地図や地形図など,その場所のより深い意味を伝える情報の提供,楽しんでいるうちに人に気付きを与え行動させる位置ゲーなど,その場ならではの見方や楽しみ方を支援する段階にきています.本企画セッションでは,午前中のオーガナイズドセッション「旅と場所」から続く形で,人文地理学,観光学,ランドスケープといった異なる分野で,ITを活かして人と場所との関係を豊かにする取り組みを行っている以下の3名の研究者にご講演頂きます.

招待講演1:「かんばん文字と位置情報を使ったまちの再発見」
大西 宏治(富山大学 人文学部 准教授)

招待講演2:「日常空間にワクワクを埋め込む,ささやかなアイデアたち」
倉田 陽平(首都大学東京 都市環境学部/都市環境科学研究科 准教授)

招待講演3:「日常の描法ー移動を描く地図,移動で描く地図」
石川 初(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)

 なお,本セッションは昼食時間帯に重なるため,旅情ある駅弁を頂きながらの開催といたします.参加される方ご自身でご用意いただいても構いませんが,本セッション企画側で予めご予約も受け付けます.注文を希望される方は,以下のフォームから12月7日(月)までに登録をお願いします.http://goo.gl/forms/vUngEQFMdW


企画セッション IV
「大規模料理レシピデータを用いた研究の最前線
企画研究会:食メディア(CEA)第2種研究会
企画種別:講演・パネル討論
日時:12月18日13:00〜14:40
会場:D会場
概要・趣旨:
 近年,ユーザ投稿型料理レシピサイトが普及したことにより,ウェブ上で大量の料理レシピが容易に入手できるようになった.それをうけて,大量の料理レシピ中のテキスト・画像・コメントを対象とした検索やマイニングに関する研究が盛んに行われるようになってきた.本企画では,国立情報学研究所データセット共同利用研究開発センターが「情報学研究データリポジトリ(IDR)」において公開している「楽天データセット(楽天レシピ)」及び「クックパッドデータセット」の利用者による代表的な研究成果を紹介した後に,データセット提供者も交えたパネル討論を通じて,将来の料理レシピコーパスのあり方及び研究の方向性について検討する.

【招待講演】まずデータセット提供者を代表して国立情報学研究所からご講演いただいた後に,利用者の方々にデータの利用事例についてご講演いただきます.

提供者:大山敬三(国立情報学研究所・データセット共同利用研究開発センター)
 「データセット共同利用の現状と課題」

利用者:井手一郎(名古屋大学・大学院情報科学研究科)
 「名古屋大学における研究事例の紹介」
利用者:小林一郎(お茶の水女子大学・基幹研究院自然科学系)
 「お茶の水女子大学小林研究室における研究事例の紹介」
利用者:難波英嗣(広島市立大学・大学院情報科学研究科)
 「料理オントロジーの構築に関する研究事例」
利用者:安川美智子(群馬大学・大学院理工学府)
 「NTCIR-11料理レシピ検索タスクと群馬大学における研究事例の紹介」
利用者:山肩洋子(東京大学・大学院情報理工学系研究科)
 「レシピの手順説明文書の活用事例」

【パネル討論】次に,データセット提供者も交えてパネルディスカッションを行います.

提供者:三條正裕(楽天(株)・楽天技術研究所)
提供者:村田賢太(クックパッド(株)・会員事業部)

 本セッションは昼食時間帯に開催するため,本セッションに参加される方を対象に,お弁当(たらば弁当 他)とお茶の注文を承ります.以下のフォームより必要事項を入力の上,12月16日(水)正午までに送信してください.http://goo.gl/forms/OYR2oDyAfn
ご自身でご購入の上,お持ちいただいても結構です.
金額が細かくなっておりますが,お釣の無いよう代金をご用意ください.