オーガナイズドセッション

今年からの新たな試みとして「オーガナイズドセッション」を行います.
これは,ある特定のトピックに関する研究発表を1つのセッションに集め,活発に議論を行うセッションになります.
今年は以下の3つのセッションを企画しております.
その分野の専門家との議論を行うことができますので,積極的な投稿をお待ちしております.
各オーガナイズドセッションの投稿方法の詳細につきましては発表申込ページをご覧ください.


オーガナイズドセッションⅠ(開催日未定)
タイトル:「コミック工学」
オーガナイザ:松下 光範 (関西大学)
内容:タブレットやスマートフォン等,ディジタル端末で読むことのできる電子書籍が急速に普及しつつある.とりわけ,ディジタル
コミックはその売り上げの8割を占める主力コンテンツとなっている.ディジタルコミックは,従来の紙媒体のコミックと異なり物理的
な制約がないため,従来のコミックの枠にとらわれない表現や利用が可能である.しかし現状では,多くの作品は単に紙媒体の
ンテンツをスキャナで取り込んでそのままディジタル化した静的なものであり,ディジタルコミックの可能性を十分に活かせる状況
はない.本オーガナイズドセッションは,こうした現状を打破しディジタルコミックの可能性を追求するための技術やアプリケーショ
を醸成する場として企画された.様々な確度から電子コミックを対象とした研究が一堂に会することで,研究推進のためのブレイク
スルーや相乗効果が期待される.

オーガナイズドセッションⅡ(開催日未定)
タイトル:「ユーザセンタードデザインとデザイン思考」
オーガナイザ:大野 健彦 (NTT)
内容:情報化社会の成熟に伴ってユーザの行動や価値観が多様化し,新規性の高い技術を中心とした従来型のサービス開発手法
が通用しなくなり始めたとい言われて久しい.このため,サービスやプロダクトを人間中心かつ創造的に創り出す,ユーザセンタード
デザインやデザイン思考が,近年大きな注目を浴びている.しかしながら,その手法が十分に確立したとは言えず,大学,企業等に
おいて試行錯誤の取り組みが続いている.例えばユーザ観察法,サービスアイデアの創出および洗練化の手法,ユーザ評価手法
などの個々の方法論に加え,それらを組み合わせてサービスを創り出す全体のプロセスは,発展途上である.対象とするサービスや
プロダクトの種類によって,適する方法が異なることも考えられる.さらには実際にこれらを実施することでわかる手法の難しさや課題
も多様である.本セッションでは,様々な取り組みやそこで得られた課題を共有し,議論を行うことで,本分野の発展を目指す.本セッ
ションでは,以下のテーマに加えて,広くユーザセンタードデザインとデザイン思考に関する発表を募集する.必ずしも研究発表である
必要はなく,具体的な取り組み事例の紹介も歓迎する.当日は発表に加えて,そこで挙げられた課題を整理し,参加者全員による
ワークショップを実施して目指すべき方向性を議論することを予定している.

オーガナイズドセッションⅢ(開催日未定)
タイトル:「空気メディアの現状と展望」
オーガナイザ:柳田 康幸(名城大学)・上岡 玲子(九州大学)
内容:視聴覚メディアや,機械的接触を伴う力・触覚メディアに続き,空気を媒体とするメディア技術の研究開発が進められている.
本セッションでは,香り提示や空気流を使った触覚刺激,あるいはそれらの組み合わせなど,空気を使った柔らかい情報提示技術の
現状について俯瞰するとともに,これらの技術の進むべき方向性についてディスカッションを行う.
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