招待講演1:京都大学 農学研究科 伏木 亨先生(12/19 12:25-13:35) 講演タイトル:「おいしさの構造と客観的評価」 講演内容:おいしさは,食
べ物と人間の関係の中にだけ存在するバーチャルで脆弱な感覚である.おいしさに関わる要因は無数にあるが,人間は食物を口に入れた後すぐにおいしさを判断
できる.膨大な事項が関与しているとは考えにくい.数個の項目がポジティブな判断に関与していると思われる.そこで,おいしさの主な要素を整理した.本発
表では,まず,おいしさの4つの要素についてそれぞれを解説する.さらに,このおいしさの構造の仮説を検証する目的で統計学的な考察を加える.この仮説を
おいしさの評価に応用する目的で,要素をできる限り簡略化したモデルを考えた.生存のための生理,快楽を求める食,人間固有の食文化,情報の4つにおいし
さを分類した.回帰分析を用いた客観的評価についても触れてみたい. 招待講演2:東京大学 生産技術研究所 豊田 正史先生(12/19 15:05-16:15) 講演タイトル:「大規模Webデータと実世界データの融合」 講演内容:Webは膨大かつ多様なメディアとして発展を遂げており、現実世界とサイバー世界との間の相互作用により日々変化し続けている。ソーシャルメディアや携帯端末の普及により、現実世界で起こるイベントはほぼ即時にWeb上に情報として現れるようになったが、現実世界との相互作用を観測するためには、実世界データとWebデータとを融合して分析する必要がある。本講演では、Webと放送映像の相互作用分析、およびツイッターでの情報拡散等を例として、Webデータと実世界データの融合分析の可能性を示す。 |