超高速光エレクトロニクス研究会設置の目的

超高速光エレクトロニクスに関連する光技術は、通信や計測をはじめとする基盤技術として発展を続け、電子情報通信分野において重要な役割を果たしてきた。従来、本研究会では超高速光技術の展開として、光周波数コムやアト秒科学などの応用可能性にも着目してきたが、今期においては、それらの重要性に触れつつも、超高速光エレクトロニクスの基盤技術に立ち返り、光学材料から通信・計測応用までの多層的な技術体系を俯瞰し、新たな科学技術の開拓を目指す。
具体的には、光学材料(レンズ、ミラー、レーザー媒質、非線形光学結晶)、微細加工技術とフォトニック結晶、光ファイバー・光導波路およびそれらを活用した光源・光増幅器・受光器・光学部品、さらにそれらを統合したサブシステムや応用システムといった、異なる階層における研究者の交流を促進し、相互理解を深めることを重視する。これにより、超高速光エレクトロニクスの特徴を活かした新たな技術の創出や、それを用いた新たな知見の獲得を推進する。
また、研究会では、これらの技術の進展を迅速に捉え、学会員に対して最新の情報を提供するとともに、意見交換の場を活性化する。従来の超高速光エレクトロニクスの研究領域を包括的に扱うだけでなく、関連する他の研究会とも連携し、技術交流を深化させることで、新たな研究展開を促す。
さらに、電子情報通信学会の活性化を目的として、若手研究者の参画を促し、委員会の体制改革を継続する。若手会員の活動機会を拡充し、学生や若手研究者が積極的に参加できる環境を整えることで、次世代を担う研究者の育成と、超高速光エレクトロニクス分野のさらなる発展を目指す。