IEC SC46F:無線及びマイクロ波受動回路部品



 1.  背景および事業概要

 無線及びマイクロ波受動回路部品分野に係る製品開発および製造は、まさにグローバル化の時代を迎えて世界中いたるところで行われており、同分野の国際的な発展および流通促進には国際標準規格が必要不可欠な状況となっています。同分野における国際標準化が進むことで、移動体通信、無線LAN、ITS、衛星通信・放送、デジタル放送など様々な通信、放送、およびレーダシステムなどに必要な受動回路部品が世界規模で安定かつ高品質に製造されることとなり、同分野の事業と技術の両面での発展が加速され、結果としてユビキタス情報社会の実現にも大きく貢献できることが期待されます。

 このような背景の元、2002年度に、IEC/TC46 にサブ委員会SC46F「R.F. and microwave passive components」が新規設立され、この分野の国際標準化を推進することが決定されました。この設立を受けて日本国内にも、2003年1月にSC46F国内委員会が国内名称を「無線及びマイクロ波受動回路部品」として発足しました。SC46Fは、旧SC46B「Waveguides and their accessories」および旧SC46D「RF connectors」のテーマを網羅するとともに、広く無線及びマイクロ波受動回路部品およびこれらの測定法などの国際標準規格化を推進します。具体的には、上記受動回路部品に関係する材料、マイクロ波フィルタ・カプラ・減衰器などの機能部品、およびこれらの部品と周辺回路のインターフェースなどに対し、特性測定法、基本電気性能、構造、および用語の定義などの中から効果的と考えられるテーマを選定し、これらについて標準規格化を推進します。


 2.  これまでの活動内容

2002年11月
  SC46F国内委員会準備委員会開催

2002年12月
  IEC/SC46F第1回国際会議(コペンハーゲン)出席

2003年1月
  SC46F国内委員会発足

2003年5月
  「無線及びマイクロ波受動回路部品に関するIEC規格化テーマ」に関するアンケートを実施
  

<アンケート集計結果:IEC規格化テーマ希望(希望数順)>
(1)

電波吸収材(材料自体、材料定数測定法)

(2)
コネクタ(小型コネクタ、基板への実装形態)
(3)
ケーブル(フレキシブルな小径ケーブル)
(4)
誘電体の材料定数測定法
(5)
マイクロ波機能回路部品(スイッチ、移相器、サーキュレータなど)及その制御系
(6)
マイクロ波機能回路部品の性能の定義・表記法・測定法
(7)
パッケージの実装法、インターフェース
(8)
評価用基板・測定装置・測定ジグ
(9)
導波管フランジ
(10)
無線及びマイクロ波受動回路部品に関する用語(同意語の統一など)

2003年6月〜8月
  アンケート集計結果に基づき当面のIEC国際標準化テーマとして2テーマを選定し、
   テーマ毎にWG1「ミリ波電波吸収材特性の試験評価法」およびWG2「誘電体基板
   材料のマイクロ波特性試験評価法」を発足

2003年9月〜
  WG1「ミリ波電波吸収材特性の試験評価法」およびWG2「誘電体基板材料のマイク
   ロ波特性試験評価法」の各テーマに対するNP文書審議
  「RF connectors」に関するCDV文書への投票


 3.  今後の活動および国際標準化の見通し

   3.1 WG1 「ミリ波電波吸収材特性の試験評価法」

「ミリ波電波吸収材特性の試験評価法」に関する標準化案の審議、NP文書の作成・提案、CD文書の作成(平成16年度NP文書およびCD文書提出予定)。

   3.2 WG2 「誘電体基板材料のマイクロ波特性試験評価法」
  「誘電体基板材料のマイクロ波特性試験評価法」に関する標準化案の審議、NP文書の作成(平成16年度NP文書提出予定)

   3.3 WG3「マイクロ波/光変換デバイスの試験評価法」
光ファイバ無線通信システムに使用する「マイクロ波/光変換デバイス」に関する標準化案の審議、NP文書の作成(平成18年度NP文書提出予定)」

   3.4 その他
マイクロ波フィルタ・カプラ・減衰器などの機能部品、およびこれらの部品と周辺回路のインターフェースなどに対する、特性測定法、基本電気性能、構造、および用語の定義などを具体的な候補とした、第3の国際標準化テーマの選定
IEC/SC46F国際委員会への代表者の派遣:日本提案の内容説明と支援の要請、および各国の状況調査




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