表彰

過去の表彰

電子情報通信学会 集積回路研究専門委員会

表彰規定 -グリーン高度計算科学賞-

令和4年1月18日 研究専門委員会承認

第1章 総則

第1条 この規程はグリーン高度計算科学賞について定める。

第2章 選考基準

第2条 理学と工学の分野の重要な問題の解を得るための計算に関する電力性能、すなわち1ワット当たりに行われた平均の演算数において、卓越した成果を達成した個人またはチームに対して賞を授与する。

2.演算数は、行う演算の種類と精度の違いによる計算量の変化を補正する。詳細は、細則で定める。

3. 電力については、応募者がその応募書類において、測定方法を明示する。ただし、可能な限りGreen500賞の ”Energy Efficient High Performance Computing Power Measurement Methodology” を用いることを推奨する。詳細は、細則で定める。

第3章 選考方法

第3条 選考は、応募者による応募書類に基づいて、選考小委員会が公正に行う。

2.応募書類の書式は、細則で定める。

3. 選考委員会の運営は、細則で定める。

第4章 受賞者の決定と授与

第4条 本賞選考委員会は受賞候補者を決定し、集積回路研究専門委員会に報告するものとする。

2.本賞選考委員会は、受賞した旨を書面にて受賞候補者に通知するとともに、速やかに授賞を行い、集積回路研究専門委員会のウェブサイトで公開するものとする。

付則

1.本規程の改定は研究専門委員会の承認を得るものとする。

2.本規程は集積回路研究専門委員会のウェブサイトで公開するものとする。

3.本表彰規定は2022年度から施行する。



細則1 演算数の計算方法

1.演算数\(E\) は、行う演算の種類と精度の違いによる計算量の変化を補正するため、以下の式を用いて算出する。 \[ E= {\Large \Sigma} ~~k_{\rm a} k_{\rm p} \] ここで、\(k_{\rm a}\) は演算の種類による計算量の違いを表す係数であり、\(k_{\rm p}\) は精度の違いによる計算量の違いを補正する係数である。
 
2.\(k_{\rm a}\) については、応募者がその応募書類において、適切と考える方法とその根拠を示すこと。ただし、加算と乗算については、1とする。
 
3.\(k_{\rm p}\) については、 \begin{equation} k_{\rm p} = B/64 \end{equation} とする。ここで、\(B\) は、演算で用いたビット数である。

4.演算をする代わりに表参照を用いて加速した場合は、演算として数えてもよい。



細則2 電力の推定方法

電力については、応募者がその応募書類において、測定方法を明示する。ただし、Green500賞の”Energy Efficient High Performance Computing Power Measurement Methodology”の最新の手法を使うことを推奨する。可能な限りversion 2.0 RC 1.0のLevel 3に相当する手法が望ましい。



細則3 応募書類

1.応募書類は、日本語もしくは英語で書くものとする。

2.応募書類は以下の情報が含まれていなければならない。

	・応募者の氏名と所属

	・シミュレーションの内容と手法、科学的インパクトについての記述

	・計算に使ったハードウエアとソフトウエアに関する記述

	・達成した電力性能の値とそれを計算した手法についての記述



細則4 グリーン高度計算科学賞選考小委員会の運営

1.委員については、集積回路研究専門委員会担当幹事と集積回路研究専門委員会委員若干名、高度計算科学研究者若干名を集積回路研究専門委員会が定める。任期は2年とするが再任は妨げない。

2.委員長は委員の互選で選ぶ。

3.小委員会は委員長が適宜招集する。

4.選考のスケジュールは概ね以下のとおりとする。

	3月ごろ 公募開始

	6月ごろ 公募締め切り

	7月ごろ 表彰候補者公表

	9月ごろ 結果公表

5.候補者は、9月アクセラレーション技術発表討論会において講演し、その場で結果発表を行う。



応募書類の例はこちらです.参考にしてください.