IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズ~第71弾~
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主催:(一社)電子情報通信学会サービス委員会
コンピュータによるコミュニケーション支援の潮流〜ライフログからインタラクション基盤モデルの研究へ〜
間瀬 健二(名古屋大学)
【開催日時】2025年12月15日(月)16:00~17:00
非会員で聴講をご希望の皆様へ
IEICE Pioneer Webinarの御聴講ですが、本講演より会員およびアソシエートメンバーの特典として提供されることとなりました。非会員の方で聴講をご希望される場合は、まずアソシエートメンバーにご登録下さい(無料)。非会員のままでの聴講はご遠慮いただいておりますので、予めご了承ください。ご協力のほど、お願い申し上げます。
講演内容
コンピュータとの自然で快適なインタラクションを実現するために、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)が登場し、その後は音声対話やウェアラブル技術など、多様なPost-GUIの研究が展開されてきました。私自身もPerceptual UIの研究として、人間のジェスチャや表情の認識に始まり、ウェアラブル・ユビキタスコンピューティングを通じて、文脈に基づく人の動作理解や人間同士・人間と情報環境とのコミュニケーション支援に取り組んできました。とくに個人の行動や経験を記録・要約・共有するライフログの研究は、コンピュータが可読可能な経験知識の蓄積の重要性を認識するに至りました。近年の大規模言語モデルの登場により、コンピュータは自然言語を理解し、多様なモダリティを扱える「知的なエージェント」として進化しつつあります。本講演では、コミュニケーション支援研究の歴史を俯瞰しつつ、個人のインタラクション支援にとどまらない、社会的インタラクションを支援するインタラクション基盤モデルを核とした新しい情報環境フレームワーク、「ソーシャルウェア(Social-ware、社会器)」の実現を展望します。
蔵田武志HCG運営委員長からの紹介文
間瀬健二先生(本会フェロー)は、名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻を修了後、同大学で博士(工学)を取得されました。東大・原島博先生の研究に触発され、NTT在職時には顔画像の表情認識などPerceptual User Interface (PUI) の研究に取り組まれました。その後、ATRではコミュニケーション支援へと研究を発展させ、さらに文脈理解や体験知の共有、技能伝承、介護・コーチング支援など、人間の社会活動を支援するインタラクション研究へと展開してこられました。これらの取り組みは、画像処理、知的ヒューマンインタフェース、ユビキタス・ウェアラブルコンピューティング、マルチモーダルインタラクションなどの分野に広がり、人と情報技術の自然で豊かな関係を追究する研究として高く評価されています。1991年に発表された表情認識の論文は、700件を超える引用を集めるなど、世界的にも影響力の大きい成果です。
人工知能学会論文賞(1999年度)および功労賞(2013年度)を受賞され、同学会理事、IEEE Nagoya Section Chair、Ubicomp、ISWC、ICMI等の当該分野の代表的な国際会議のGeneral Chairなどを歴任。2021年度にはヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)運営委員長として分野の発展に尽力されました。現在は名古屋大学数理・データ科学・人工知能教育研究センター特任教授として、東海デジタル人材育成プラットフォームを組織し、地域社会におけるデジタル人材教育にも力を注いでおられます。
本講演では、コミュニケーション支援研究の歴史を俯瞰し、個人から社会へと広がるインタラクション支援の展望について、極めて示唆に富むお話を伺うことができるでしょう。
講師略歴

間瀬 健二
名古屋大学名誉教授.NTT研究所、米国MITメディア研究所客員研究員、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)室長を経て2002年名古屋大学教授.
マルチモーダルインタラクションの研究に従事.JST共生インタラクションCREST領域総括、SICORP日韓PO、本会ヒューマンコミュニケーショングループ運営委員長など.電子情報通信学会フェロー.