IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズ~第69弾~
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主催:(一社)電子情報通信学会サービス委員会
音声合成技術の進展
~個人的視点でたどる30年の歩みと未来~
徳田恵一(名古屋工業大学)
【開催日時】2025年10月14日(火)15:00~16:00
非会員で聴講をご希望の皆様へ
IEICE Pioneer Webinarの御聴講ですが、本講演より会員およびアソシエートメンバーの特典として提供されることとなりました。非会員の方で聴講をご希望される場合は、まずアソシエートメンバーにご登録下さい(無料)。非会員のままでの聴講はご遠慮いただいておりますので、予めご了承ください。ご協力のほど、お願い申し上げます。
講演内容
音声合成とは、テキストから対応する音声波形を生成する技術であり、長年にわたり研究が継続されてきた分野である。統計的音声合成の基本的な枠組みは、音声波形と対応するテキストからなる大規模なデータベースをもとに、任意の新たなテキストに対応する音声を生成するというものである。この生成過程は、一般に「テキスト解析」、「音響モデル」、「波形生成」といった複数の処理段階に分解され、それぞれの段階において統計的機械学習、さらに近年では深層学習技術が適用される。本講演では、こうした統計的アプローチによる音声合成の数十年にわたる進展を、講演者自身の失敗談やエピソードを交えながら概観する。また、品質向上や制御性、多様な応用に関わる課題と、今後の展望についても個人的視点から論じたい。
篠田浩一ISS会長からの紹介文
最近はニュースなどで、機械が作った音声、いわゆる、合成音声を聞く機会が多いと思います。5,6年前までは録音した音声を切り貼りして作った波形合成という方法で作られた音声が主でした。ただ、予め決められた発声しかできず、会話調の音声生成など一般的な用途には不向きでした。徳田先生は、約30年前に統計ベースの音声合成を提案されました。当初は、なかなか品質が改善せず課題が山積みでしたが、国際的なワークショップBlizzard Challengeを主催し、中心となって長年に渡りたゆまぬ努力を続けてこられました。その努力が実り、今現在、音声合成は徳田先生が発案された統計ベースのものになっています。この業績を称え、IEEE、国際音声学会ISCAから、それらにおける最高の学術賞を授与されています。この分野のパイオニアが日本にいることを本学会会員の皆さんにぜひ知ってほしくて、今回の講演を企画しました。ここに至るまでの徳田先生の長い旅を一緒に楽しみましょう。
講師略歴

徳田恵一
名古屋工業大学卒業。東京工業大学で工学博士を取得後、同大助手。名古屋工業大学助教授を経て、2004年より同大教授。統計的音声合成を中心とした研究に従事。IEEE James L. Flanagan Speech and Audio Processing Award、ISCA Medal for Scientific Achievement、紫綬褒章、本会業績賞、情報処理学会喜安記念業績賞などを受賞。IEEE Fellow、ISCA Fellow。