IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズ~第63弾~
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主催:(一社)電子情報通信学会サービス委員会
光集積回路の研究から実用化までの
軌跡と今後の展望
高橋 浩(上智大学 理工学部情報理工学科)
【開催日時】2025年5月21日(水)16:00~17:00
非会員で聴講をご希望の皆様へ
IEICE Pioneer Webinarの御聴講ですが、本講演より会員およびアソシエートメンバーの特典として提供されることとなりました。非会員の方で聴講をご希望される場合は、まずアソシエートメンバーにご登録下さい(無料)。非会員のままでの聴講はご遠慮いただいておりますので、予めご了承ください。ご協力のほど、お願い申し上げます。
講演内容
1969年にBell研 Miller博士が提唱したIntegrated Opticsの概念では、変調器、半導体レーザ、フォトダイオード等の光素子をつないで1つの小さな送受信器を実現することなどを想定していましたが、接続用ファイバを不要とする単なる部品の集約に過ぎませんでした。一歩進んで光回路自体に特殊な機能を持たせる試みはありませんでした。それは光通信の高速性のおかげで、送信機→ファイバ→受信機というリンクを単純に接続したネットワークで十分だったからです。1990年代になってインターネットの利用が始まると通信トラフィックが急増し始め、波長多重伝送、光スイッチ、コヒーレント検波を駆使して、高速・大容量でかつ柔軟なネットワークが必要となり、それを実現するための機能を持つ各種光回路が開発され、商用システムで利用されるようになりました。
本講演では、光回路研究の立ち上がりから実用化に至る過程での経験を織り交ぜながら、光回路技術とその進歩を紹介し、今後の展望について述べます。この分野を引き継ぐ若手研究者へのヒントとなれば幸いです。
橋本俊和 編集理事からの紹介文
東北大学大学院工学研究科を修了後、1988年にNTTに入社され、フォトニクス技術の研究開発に従事されました。とりわけ、光波長多重伝送技術の中核をなす波長合分波用アレイ導波路回折格子(AWG)の考案をはじめ、光集積回路に関する先駆的な研究に携わり、数多くの技術的成果を実用化に導かれました。2010年代には、その卓越した業績により本学会のフェローおよびにIEEEフェローの称号を授与され、2014年には前島密賞、2015年には文部科学大臣表彰(科学技術賞)、2016年には英国Rank Prize for Optoelectronicsなど多くの賞を受賞されています。現在は、上智大学 理工学部情報理工学科 教授として、光集積回路から超高速光通信方式など幅広い分野にわたり研究と教育に尽力されています。2021~2022年には本学会のエレクトロニクスソサイエティ会長を務められたほか、国際会議や学術委員会の委員長も多数歴任され、電子情報通信分野を牽引されています。
講師略歴

高橋 浩
1988年東北大学大学院博士前期課程修了。同年から2012年までNTT研究所にて石英系光導波路、光回路デバイス(AWG波長合分波器、光スイッチ、コヒーレント検波回路など)、波長多重伝送の研究開発に従事。2013年より上智大学。本会エレクトロニクスソサイエティ会長、和文論文誌編集委員長等を歴任。本会業績賞、文部科学大臣表彰、Rank Prize等を受賞。本会およびIEEEフェロー。博士(工学)。