IEICE ICT PIONEERS WEBINARシリーズ~第53弾~

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主催:(一社)電子情報通信学会サービス委員会

学術ネットワークの設計と国際連携

漆谷 重雄(国立情報学研究所 副所長・教授)

【開催日時】2024年7月31日(水)15:00~16:00

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講演内容

 研究教育を支える学術ネットワークは、世界各国において商用とは異なる進化を遂げています。膨大なデータを扱う先端科学や多国間の国際共同研究等のために、各国が学術専用の超高速ネットワークや国際回線を有し、定期的に情報交換を行いながら国際連携を図っています。日本国内では、大学や研究機関の情報基盤センター等と共に、学術特有の多様なサービスを開発・導入しているのも大きな特徴です。利用者である様々な分野の研究者との直接対話も多く、都度元気をもらっています。本講演では、日本の1,000以上の大学や研究機関等をつなぐ学術情報ネットワーク(SINET)の設計・運用・利用例等に関して解説するとともに、他国の動向や国際連携の枠組みに関しても紹介します。

山中会長からの紹介文

 普段無意識に使うSINET(サイネット)の生みの親で、開発運営責任者である漆谷先生をお迎えしました。 SINETは、ご存じない方もいるかと思いますが、大学や研究所といった学術系の普段から使う教育や研究用のネットワークであると同時に、新しい技術を積極的に取り入れて実験するミッションも持っています。そう、世界最先端の技術が入ったテストベットでもあります。このテストベットは、日本の競争力そのもので、「2番ではだめなんですか?」ではありませんが、常に最先端技術をリスクを取りながら導入しそのうえで、その性能を駆使して医学やAI、データサイエンスの最先端アプリケーション研究が行われています。漆谷先生は、小生ともご一緒させていただいたことがある、NTT研究所で、博士号を持つ研究者である傍ら、多くの実用化を成し遂げています。つまり「活用なき学問は無学に等しい」とは正反対のことを実践していると言えます。また、ネットワークが国際化しているので、世界的な最先端技術を利用するのと同時に、日本で生まれる技術を海外に展開しなくてはいけません。そのノウハウを講演いただけると思います。

講師略歴

漆谷 重雄

漆谷重雄

1985年神戸大学大学院修士課程修了。同年NTTに入社し、セルフルーティングスイッチから光IPネットワークまでの研究開発に従事。1998年から学術情報センター客員を兼務し、2006年に国立情報学研究所に入所。現在、SINETの高性能化・高機能化等に従事。博士(工学)(東京大学)。本会フェロー。