令和元年度 電気・情報関係学会北海道支部連合大会
特別講演

演題

石炭地下ガス化(UCG)と可視化情報処理

講師

室蘭工業大学名誉教授,寄附講座「未利用資源エネルギー工学講座」特任教授 板倉 賢一 先生

日時

令和元年11月9日(土) 16:15-17:15

場所

N401講義室

概要

北海道を始めとする国内の旧産炭地には,技術的,経済的に未採掘の石炭が豊富に眠っている.この石炭資源を環境に配慮して,安全かつ効率的に回収する方法の一つに,石炭地下ガス化(UCG: Underground Coal Gasification)手法がある.炭層内で石炭をガス化して地上で発電,化学原材料等として活用する.この手法の要は炭層内の破壊の制御であり,そのためには地下のガス化炉を可視化する必要がある.これまでのプロジェクト研究により,炭層の破壊音(AE: Acoustic Emission)計測による可視化が有効であることを確認した.また,AE計測により炭層内温度分布の推移を推定する可能性を見出した.本講演では,これらの可視化手法と,現在進めているハイブリッドUCG (H-UCG)プロジェクトの概要についても報告する.

講師略歴

板倉 賢一 先生
工学博士,室蘭工業大学名誉教授,寄附講座「未利用資源エネルギー工学講座」特任教授
1977年3月 室蘭工業大学工学部開発工学科卒業
1979年3月 北海道大学大学院工学研究科修士課程修了
1983年3月 北海道大学大学院工学研究科博士後期課程単位修得退学
1984年3月 北海道大学工学部研究生修了
1984年4月 室蘭工業大学開発工学科助手
以来,室蘭工業大学開発工学科助教授,情報工学科助教授,教授を経て,2019年から室蘭工業大学名誉教授,寄附講座「未利用資源エネルギー工学講座」特任教授.この間,室蘭工業大学副学長,情報工学科長,しくみ情報系領域長,環境科学・防災研究センター長,室蘭工業大学三笠未利用石炭エネルギー研究施設長,室蘭工業大学三笠地下ガス化炭鉱長,(社)室蘭工業大学同窓会理事長,(社)北海道環境保全技術協会会長などを併任.