第33回 回路とシステムワークショップ奨励賞受賞者ならびに受賞理由


A分科会

講演者
長尾 詢一郎 (京都工芸繊維大学)
題目
ブリッジ回路に適した GaN HEMT 向け単一電源駆動 3 レベル電圧制御ゲートドライバ
受賞理由
GaN HEMT のスイッチングについて,誤点弧,還流動作時の逆導通損失の問題点を挙げ,その問題点を改善するドライバ回路が提案されている.提案したドライバ回路の新規性および正当性をあった.また,提案したドライバの有効性を示すために,同期式降圧コンバータのスイッチングに従来ドライバ回路と提案ドライバ回路について実験より比較しており,スイッチング特性改善の有効性を示している.以上のことが,奨励賞の選定理由である.

B分科会

講演者
明間 陸 (東京工業大学)
題目
Approximate-Then-Diagonalize-Simultaneously Algorithm and Tensor CP Decomposition
受賞理由
SDのためにATDSアルゴリズムと呼ばれる 2 段階で実行される手法そのものとATDS アルゴリズムのCP分解への適応について提案されていた.数学的に非常に慎重な議論が要求される内容を,適切な参考文献とともに正確に説明されており,計算例でも提案したアルゴリズムの優位性が明確に示されていた.提案法の位置付け,説明が適格であり,質問に対する応答も明解であったことから奨励賞に選定された.

C分科会

講演者
黒川 陽太 (山口大学)
題目
NoC における耐故障・決定的ルーティング法に対する仮想チャネルの適用効果
受賞理由
NoCの複数の耐故障・決定的ルーティング法の仮想チャネル導入の効果について詳細な評価実験と丁寧な考察を行われており,説明も分かりやすかった.また,質問に対しても的確に回答されていて,奨励賞に値する発表であった.

第33回 回路とシステムワークショップWIP優秀発表賞受賞者ならびに受賞理由


講演者
谷田部 匠 (会津大学)
題目
決定木に基づくバイナリニューラルネットワークの近似計算に関する一検討
受賞理由
当該研究では,ニューラルネットワークの木化の着想は評価できる.また,提案に一定の効果が見られることと,質疑にも適切に回答していた.さらに,参加者による投票において当該発表者の得票数は最多であり,今後研究が進んだときの結果に期待している.以上のことから,本ポスター発表がWIP優秀発表賞に選出された.